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2024年10月の読書メーターまとめ

海猫兄弟
読んだ本
11
読んだページ
3596ページ
感想・レビュー
11
ナイス
173ナイス

2024年10月に読んだ本
11

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 轟直人

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

海猫兄弟
ネタバレどんでん返し系とわかってはいたのに、バブル期の世相が懐かしすぎて途中で感じた違和感を無視して一気読みしてしまった。そして見事に騙された。ああ、確かにマユみたいな女の子いたよなあなんて思いながら、マルイで買ったデザイナーズブランドのスーツ着て悦に入ってる姿は、まるで昔の自分を見ているようで恥ずかしくもあり。一人称視点で語られる物語がsideAからsideBに移り景色が違って見えるのを、環境の変化や本人の成長と勝手に納得して読んでいた。地の文に頁をめくらせる面白さがあればこそ、このトリックが成立するのだろう。
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

海猫兄弟

13℃無風、快適な朝

13℃無風、快適な朝
Tommy
2024/10/06 10:51

海猫兄弟さん こんにちは 早朝の風景なんですね。とても綺麗ですね。ぱっと 見た瞬間絵画かな?と思いました。

海猫兄弟
2024/10/06 14:33

Tommyさんこんにちは!朝5時過ぎ日の出前に撮った一枚は静かな漁港といった風情ですが、画面に写っていない右側では毎週日曜日に朝市をやっています。地元民と観光客とインバウンドの客で一万人〜二万人の人出がありカオス状態です。

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2024年10月の感想・レビュー一覧
11

海猫兄弟
「コニャック・ミステリー大賞受賞作!」と帯で盛大にアピールしているが、何のことはない町興しの極めてローカルな賞を取っただけ。プロットやキャラクターの配置など、これならヒットするでしょ的な底の浅さが透けて見える。火サスの舞台をフランスに移して、影のある美少女とイケメンパパ警視を主役に据えたら一丁上がりのお気楽さ。冒頭でローラが警察署に出頭してきて、殺人を自供する下りは引きつけられるがそこまで。その後の展開は既視感ありまくりでこの作品はコラージュかい?当然驚愕のラスト10頁など存在しない。ふ〜んって思うだけ。
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海猫兄弟
『ほうら、やっぱりだいじょうぶ』が口癖の母親と9歳で死に別れ、その後の9年間『何も期待しすぎるな』の養父母に育てられたハードリィ。寂れた遊園地でバイトをしながらマリファナでハイになる自堕落生活が突然終わりを告げる。見ず知らずの虐待されている兄弟を救う為に。人生の不条理に立ち向かう力の根源は幼い頃の原体験にある。それにしても、バークから拳銃を買った時点でハードリィ以外の全員に結末は見えていた。そこに向け全力で突っ走る姿はもはやアメリカン・ニューシネマのヒーローにダブる。遠くから近づくサイレンの音が聞こえる。
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海猫兄弟
ネタバレどんでん返し系とわかってはいたのに、バブル期の世相が懐かしすぎて途中で感じた違和感を無視して一気読みしてしまった。そして見事に騙された。ああ、確かにマユみたいな女の子いたよなあなんて思いながら、マルイで買ったデザイナーズブランドのスーツ着て悦に入ってる姿は、まるで昔の自分を見ているようで恥ずかしくもあり。一人称視点で語られる物語がsideAからsideBに移り景色が違って見えるのを、環境の変化や本人の成長と勝手に納得して読んでいた。地の文に頁をめくらせる面白さがあればこそ、このトリックが成立するのだろう。
が「ナイス!」と言っています。
海猫兄弟
ネタバレ前半はニューハンプシャーの田舎町が抒情豊かに綴られ、良質なアメリカ文学の趣きそのものにゆったりと物語が進行していく。時々不穏な空気を小出しにしつつも特に事件も起こらず、それでも抑制が効いた筆致で読ませるのはさすが。その後事件が立て続けに起こりクイン氏が解決した時点でまだ残り百頁以上。最後の章で真犯人との間で交わされる推理小説についての矛盾点は2つ、作中人物の人間心理を無視した行動(ご都合主義)と法的証拠の不備。この問いへの回答が前半部分の描写であり、更にキリスト教の原罪主義を持ち込むことで正当化している。
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海猫兄弟
これは史実を下にしたエンタメ要素てんこ盛りのラブロマンスで、例えるなら山岳版タイタニック。古き良きハリウッド映画を思わせるストーリー展開や人物像にはどこか懐かしさを覚える。エベレストへの登頂アタックは最後の五十頁が割かれているのみであっさりめ、妻ルースへ毎日書かれた手紙が完全に主役だ。作中で交わされる会話の多くに現れる英国人特有のひねりの効いたブラックユーモアは、甘さが漂う全体の印象にあって良いスパイスになっているが、この辺が作者の真骨頂なのか。ヘリオット先生奮戦記もこんな会話で溢れていたのを思い出した。
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海猫兄弟
初読の作者。これほどサクサクと読み進められる翻訳物も珍しい。いつもならカタカナ表記と入り乱れる人物相関に混乱して、何度か主な登場人物を確認するのだが、今回は一度もしなかった。キャラクターの描き分けが抜群に上手いので頭の中のスクリーンでドラマが勝手に進行して行く。但し題名を見て『エンデュアランス号漂流記』のようなガチのノンフィクション小説を期待していたのに全く違っていた。上巻はマロリー少年が青年になるまでを描いたハーレクイン・ロマンス強めの冒険小説だった。決してつまらなくは無いがコレジャナイ感がぬぐえない。
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海猫兄弟
ネタバレです。ます。調で淡々と続く状況説明文を読みながら、小説というよりは台本のようだなと思っていたら、解説でドラマの脚本とあり納得した。物語としては、子供の誘拐事件で母親が警察に連絡しないことが余りに不自然で最後まで引っかかった。公園をうろつく特徴ある不審者や選挙絡みの醜聞など、もはやミステリ界の古典芸能と呼ぶべき仕掛けも今更という感じだ。告白の衝撃を100とするならこれは20ぐらいか?コンプラでがんじがらめになった地上波ドラマの限界が見えて今更ながら悲しい。湊女史をもってしても落とし所はこうなるか、誠に残念。
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海猫兄弟
初読の作者。スーパー女探偵レイチェル・サヴァナクが活躍する1930年代本格ミステリーへのオマージュ。新たな登場人物が次々と語り手となる形式は、場面転換が早く尚且つストーリーが細切れで進行するのでジリジリとして全体像が中々見えてこない。ここを推理する楽しみと取るのか、それとももどかしいと感じるのかが分かれ目となる。自分は後者。当時の微細な風俗の再現性は見事と言えるが、それなら初めからクリスティを読んだ方が良いと思った。ストライクゾーンが厳し目の本作は、古典本格物を読み尽くしたマニアによるマニアの為の一作。
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海猫兄弟
「隅の老人」「ロング・グッドバイ」「黒後家蜘蛛の会」「探偵はバーにいる」「探偵コナン」のパロディ。連作短編小説の形式で、次々に起こる謎や事件をバーの客に憑依した老人の幽霊が解決に導く。敢えて新本格推理に対するアンチテーゼを載せているのも自虐ネタだろう。短編の謎そのものには、はっきり言ってどうでもいいような物も混ざっている。それをバーの客たちに肯定させる事で力技で押し切る不自然さが気になる。なのでどんでん返しも割と早めに気づいてしまう。が、恐らくこれは小説、映画、言葉の変遷、カクテルの蘊蓄を楽しむの為の本。
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海猫兄弟
ザウエルの説明に4ページを費やすなどあい変わらずの突き抜け方。本書で車と銃器への異常なまでの執着を除くとあとに残されるのはエロとグロ。奥付にある著者の言葉が笑える。『この作品を書くにあたり、アブノーマル・セックスの世界について精力的に取材してくれた角川書店「野生時代」編集部の見城君に深く感謝します。云々』大藪先生「見城君、僕は執筆で手が離せないからSMクラブの潜入取材頼むよ。」編集者「う〜ん仕方ないなぁー先生がそこまでおっしゃっるなら、喜んで!」作品には取材成果が十二分に活かされているようで何よりでした。
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海猫兄弟
出だしからイントロなしで降り注ぐ言葉のシャワーを浴びながら最後まで読み切った。意味不明な単語も検索せず何となくノリでわかった感じを出してスルー。ストーリーは一直線なのでこれでOK。保健室の常連百瀬は屋上でアウトサイドなギャル二人組と出会う。そこから新しいドアをバンバン開け違法バイトの沼にハマっていくのだが、悲壮感がないのが良い。周りとの関係性が深まっていく描写も青春物の王道だ。それにしても最近の高校生はspotifyでR&Bを聞くのか、CMなしだからプレミアム?いいなあ、などと余計な事ばかり浮かんでくる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/03/18(252日経過)
記録初日
2023/10/22(400日経過)
読んだ本
113冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
41312ページ(1日平均103ページ)
感想・レビュー
100件(投稿率88.5%)
本棚
9棚
性別
血液型
O型
外部サイト
自己紹介

最近やっと生活が落ち着いて来たのでぼちぼち読書趣味を再開しました。海外ミステリー中心にハードボイルド、紀行文、ドキュメンタリー、エッセイ、SF、ホラー、などが好みです。みなさんよろしく。

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