元々映画の言葉であった「フェイクドキュメンタリー(同義語:モキュメンタリー)」という語が、小説のジャンルで大々的に用いられるようになり、これまでリーチしてなかった層に急激に浸透したことで、かなりバズワード化しているのはホラー業界人もファンも最近よく言うところだ。例えば背筋氏の「穢れた〜」「口に関する〜」は、本来的な定義からするとフェイクドキュメンタリー「ではない」ことが結構分かりやすいものと思っていたが、そのように言う感想をしばしば見かける。しかし言葉の意味は変わるものだから、目くじら立てず見守る所存。
たぶん「フェイクドキュメンタリーは最近出た言葉ではない」「フェイクドキュメンタリーはもともと映画のジャンルの言葉」「フェイクドキュメンタリーと呼ばれていなかったけどそう呼べるテキスト形式作品は過去にも結構ある」あたりの前提すら共有できてない層に背筋氏の著作は広がっており、それは素晴らしいことなのだ。
全国70万分の一の佐々木。ホラーや怪談と名のつくものをなんでも、テキストでもマンガでも映像でもゲームでも薄く広く食べて生きている。
とりあえず現在手元にある本はほぼ登録したとおもう。
すでに手放した本は思い出したら、オリジナル登録が必要な本は気が向いたらまた登録していきたい。
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