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2024年5月の読書メーターまとめ

fujikura kazushi
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感想・レビュー
5
ナイス
11ナイス

2024年5月に読んだ本
5

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

fujikura kazushi
「初めての土地、初めての冒険、いくら賢いったって、知らねえことばかりだ。騙されないために、自分も学んでいかなきゃならねえ。その上で、いつ裏切るかわからねえ魔族相手に気を配り、すぐ後ろには守らなきゃいけない妹分……」ギースは淡々とした口調で言いつつ、指を全て折った。そして、最後にこう、締めくくった。「これで転移した別の奴らまで探し出したってんなら、そりゃ超人だぜ、超人。『七大列強』に数えられていてもおかしくねえ」(略)「明らかにオーバーワークだ。ルーデウスがいくら天才といったところで、人間にゃ、限界がある。
fujikura kazushi
2024/05/31 15:00

「ましてや、あいつはまだ子供だ」「限界ギリギリの奴が、なんであんな楽しげに冒険の話を語るんだ? ありゃ、どう見たって迷宮に遠足気分で入って浅いところで遊んで帰るお貴族様だぜ?」(略)「そりゃ、お前を心配させないためだろ」「……は?」(略)「なんでアイツが、オレの心配なんてしてんだ? ダメな親父だからか?」「そうだ。お前がダメな親父だからだ」(略)「なあパウロ、もう一度言わせてもらうぜ」(略)「お前は、息子に期待しすぎだ」(略)「なあ、パウロよ。なんで素直に再会を喜ばねえんだ? いいじゃねえか。ルーデウスが

fujikura kazushi
2024/05/31 15:04

どんな旅してきたって。脳天気にのんびり旅してきたって。女とイチャコラ旅してたって。お互い元気で会えたんだ。まずはそれを喜べよ」(略)「それとも、体のどっかを失って、目もうつろな息子に会いたかったのか? 死体になって再会って可能性も大いにあったんだぜ? ……いや、魔大陸なら死体も残らねえな」(p107~109)

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
5

fujikura kazushi
「初めての土地、初めての冒険、いくら賢いったって、知らねえことばかりだ。騙されないために、自分も学んでいかなきゃならねえ。その上で、いつ裏切るかわからねえ魔族相手に気を配り、すぐ後ろには守らなきゃいけない妹分……」ギースは淡々とした口調で言いつつ、指を全て折った。そして、最後にこう、締めくくった。「これで転移した別の奴らまで探し出したってんなら、そりゃ超人だぜ、超人。『七大列強』に数えられていてもおかしくねえ」(略)「明らかにオーバーワークだ。ルーデウスがいくら天才といったところで、人間にゃ、限界がある。
fujikura kazushi
2024/05/31 15:00

「ましてや、あいつはまだ子供だ」「限界ギリギリの奴が、なんであんな楽しげに冒険の話を語るんだ? ありゃ、どう見たって迷宮に遠足気分で入って浅いところで遊んで帰るお貴族様だぜ?」(略)「そりゃ、お前を心配させないためだろ」「……は?」(略)「なんでアイツが、オレの心配なんてしてんだ? ダメな親父だからか?」「そうだ。お前がダメな親父だからだ」(略)「なあパウロ、もう一度言わせてもらうぜ」(略)「お前は、息子に期待しすぎだ」(略)「なあ、パウロよ。なんで素直に再会を喜ばねえんだ? いいじゃねえか。ルーデウスが

fujikura kazushi
2024/05/31 15:04

どんな旅してきたって。脳天気にのんびり旅してきたって。女とイチャコラ旅してたって。お互い元気で会えたんだ。まずはそれを喜べよ」(略)「それとも、体のどっかを失って、目もうつろな息子に会いたかったのか? 死体になって再会って可能性も大いにあったんだぜ? ……いや、魔大陸なら死体も残らねえな」(p107~109)

が「ナイス!」と言っています。
fujikura kazushi
使 駄目です。駄目です。あなたがたにかかり合うと――いや、あなたがたばかりではない、女と云うやつにかかり合うと、どんな目に会うかわかりません。あなたがたは虎よりも強い。内心如夜叉の譬(たとえ)通りです。第一あなたがたの涙の前には、誰でも意気地がなくなってしまう。(小野の小町に)あなたの涙などは凄いものですよ。小野の小町 嘘です。嘘です。あなたはわたしの涙などに動かされたことはありません。使 (耳にもかけずに)第二にあなたがたは肌身さえ任せば、どんなことでも出来ないことはない。(玉造の小町に)あなたはその手
fujikura kazushi
2024/05/28 13:59

を使ったのです。玉造の小町 卑しいことを云うのはおよしなさい。あなたこそ恋を知らないのです。使 (やはり無頓着に)第三に、――これが一番恐ろしいのですが、第三に世の中は神代以来、すっかり女に欺されている。女と云えばか弱いもの、優しいものと思い込んでいる。ひどい目に会わすのはいつも男、会わされるのはいつも女、――そうよりほかに考えない。その癖ほんとうは女のために、始終男が悩まされている。(小野の小町に)三十番神を御覧なさい。わたしばかり悪者にしていたでしょう。(p154)

fujikura kazushi
「……だから、無性に懐かしくなる」(略)「酒なんかなくてもあんなに楽しかった。酔ってもないのに朝まで騒げた。ペットボトルのお茶だけでずっと話してられた」(略)「真夜中でも、ただの公園でも、自販機の前でも、制服のままずっと。誰も帰ろうなんて言い出さないから、そのまま家になだれ込んで、いつの間にか寝落ちして……」(略)「私にも十七歳の時はあったんだよ」そう言って、平塚先生は少し恥ずかしがるように笑った。照れくさそうにはにかむ表情が常より稚く、在りし日の少女の面影を覗かせる。「ちょっと会ってみたかったですね、
fujikura kazushi
2024/05/15 15:54

十七歳の先生」(略)「ははっ! 会ってたら大変なことになってたぞ。昔の私、めっちゃ美少女でとにかくモテたからな。君なんてすぐに振られてる」「俺が好意を抱く前提おかしいでしょ。勝手に振られてるし……。まぁ、そうなる気はしますけど」「へ?」(略)「あっぶな……。十七の時に会ってたら、コロッと行ってたかもしれん」(p194~195)

が「ナイス!」と言っています。
fujikura kazushi
……責任を取らなければならないのは、ユーゴーだけではありませんね。工藤ちゃんの冷たい視線が思い出されます。私は、生徒のみんなをちゃんと守れているんでしょうか? わかりません。きちんと説明すれば、あそこまで嫌われることもなかったかもしれませんが、生徒名簿には一つの呪いがあります。(略)そのペナルティーが何なのか、私にはわかりませんが、余計なリスクを冒すことはできません。どう生徒のみんなに説明しようとも、生徒名簿のことを抜かすことはできません。だから、私は口を噤むしかないんです。今のところ問題は私が嫌われて
fujikura kazushi
2024/05/12 22:26

いるだけ。まだみんなの不満も爆発するほどじゃありません。なら、生徒に先生が嫌われるのも仕事の一つです。甘んじて受けましょう。このくらいへっちゃらです。……嘘です。悲しいです。私は弱いんです。怖いです。死にたくありませんし、死なせたくありません。私は正しいんでしょうか? 間違っていないでしょうか? 私はちゃんと先生できていますか? 誰か、教えてください。(p115~116)

が「ナイス!」と言っています。
fujikura kazushi
「なるほどな。死人の髪の毛を抜くということは、なんぼう悪いことかもしれぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいなことを、されてもいい人間ばかりだぞよ。(略)わしは、この女のしたことが悪いとは思うていぬ。せねば、飢え死にをするのじゃて、仕方なくしたことであろ。されば、今また、わしのしていたことも悪いこととは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、飢え死にをするじゃて、仕方なくすることじゃわいの。じゃて、その仕方がないことを、よく知っていたこの女は、おおかたわしのすることを大目に見てくれるであろ。」(略)
fujikura kazushi
2024/05/04 13:14

「きっと、そうか。」老婆の話が終わると、下人は嘲るような声で念を押した、そうして、一足前へ出ると、不意に右の手をにきびから離して、老婆の襟上をつかみながら、噛みつくようにこう言った。「では、おれが引剥をしようと恨むまいな。おれもそうしなければ、飢え死にをする体なのだ。」(p21~23)

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/10/27(4619日経過)
記録初日
2011/10/01(4645日経過)
読んだ本
1279冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
374652ページ(1日平均80ページ)
感想・レビュー
272件(投稿率21.3%)
本棚
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性別
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