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2024年5月の読書メーターまとめ

まいける
読んだ本
40
読んだページ
11099ページ
感想・レビュー
40
ナイス
1521ナイス

2024年5月に読んだ本
40

2024年5月のお気に入り登録
8

  • W-G
  • さくらこ
  • esop
  • 布遊
  • もも助
  • rymuka
  • すだち
  • さおっち

2024年5月のお気に入られ登録
8

  • W-G
  • さくらこ
  • esop
  • 布遊
  • もも助
  • rymuka
  • すだち
  • さおっち

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

まいける
ネタバレ「生きるとは、やってみる、ことなのだ。また、子どもたちの生き生きとした様子が目の中に浮かんでくる。僕の中には彼らが生きている。」青山霜介 「君が、今日と明日を連れてきてくれたんだ。そして、皆を結んだ。」篠田湖山 「見たもの、触ったもの、先生のことも、みんな、ぜんぶ、何もかも好きになれるから」水帆ちゃん 「お祖父ちゃんの手みたい」千瑛 写真は自然を写す。絵は自然の奥行きを描く。描き手の心象を映す。水墨画も然り。 青山霜介くんと千瑛さんの未来にも一つの線が...。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

まいける

朝のウォーキング再開! 毎日1万歩は歩きたい。 ドラマ『サイレント』の聖地 緑輝く公園。

朝のウォーキング再開!
毎日1万歩は歩きたい。
ドラマ『サイレント』の聖地
緑輝く公園。
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2024年5月の感想・レビュー一覧
40

まいける
なるほと、陸上部を続けることができなくなった圭祐にはこんな道があったのか。正也にリーダされるように放送部の魅力に気づいていく圭祐は、いつの間にか、自分の思いをしっかり伝えるようになる。 「人が一生懸命に取り組んでいるものを笑ったり、悪口を言ったり、無視をしたり、失礼なあだ名で呼んだり。そんなくだらない会話に加わるくらいなら、嫌われる方がマシだ。」 こう言い切れたことが彼の内面の成長だ。 次の作品では、きっと圭祐が真ん中になって何かを成し遂げるだろう。 どんなゴールが彼を待っているのだろう。楽しみだ。
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まいける
相手を思う小さな嘘と相手への誤解や妄想が、事実とかけ離れた現実の世界をつくっていく。 一人一人の抱えている重い過去、劣悪な家庭環境がここまで必要なのか?心理描写は苦しいほど見事だけれど。 もしかしたら、私自身も「○○のために」と相手を思ってしたことが逆に相手を追い込んでしまったり、ありがた迷惑だったり、とんちんかんだったりしたのかもしれない。 ストーリーを追うことよりも人の行動の背景を認識して物語を味わう、それが私の湊かなえさんの読み方。 杉崎に感情移入して読んだ。杉崎よ、幸せになってくれ!
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まいける
面白い。人の心の暗部が、揺れ動く思春期の心の動きが、私の心を捉える。残酷なまでに繊細な思春期。でも、この物語のテーマはあくまでも森口悠子の復讐だ。 衝撃的だった。最後まで読み切った時、これはイヤミスでない、森口悠子の復讐劇の完遂があった。法で裁けなければこの方法しかないという形での爽快なまでの完結。 修哉と直樹、やはり大切なものを壊した人は、大切なものを壊されて初めてその痛みだわかるんだよと復讐が教えてくれる。怖いまでにシビアに。
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まいける
『山女日記』には湊かなえさんの新鮮な山との出会いがあり、ほぼノンフィクションの心の躍動があった。 今回はその続編。今度は、創作の香りがした。 でも、山が「再生の場」になっているという軸は変わらない。読んでいる途中にNHKドラマの再放送も観たから、脳内が山で溢れかえった。 『武奈ヶ岳・安達太良山』の話は、コロナ禍の話だけに、身近に感じる。 しんどい時にしんどいと言えるようになったかつての山仲間。30年の日々を越えてまた一緒に登る日が来るような気がする。 湊かなえさんのようにエネルギッシュに生きたい!
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まいける
ネタバレ湊かなえさんは、みかん農家、剣道、サイクリング、登山、青年海外協力隊が血肉になっていることを再認識する。森村桂さんの『天国にいちばん近い島』がトンガに繋がっていたのか。森村桂さんに手紙を書き、会いに行ってしまう実行力も半端ない。 『氷壁』のナイロンザイルが切れた理由を考察せよという大学時代の課題。出題者、ナイス!目から鱗。 特別収録シナリオ『ラジオ・エレベーターガール』も『答えは、昼の月』も美味しい! ラブ・ストーリーも響きますよ、湊かなえさん。
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まいける
ネタバレ東北への卒業旅行をなぜ?と思ったら、東日本大震災への応援&恩返しだった。太宰の生家があるのも知らずに乗ったストーブ列車、奥入瀬の景色、啄木が買った花など最初から面白い。 サイクリング、礼文島、そして登山、趣味が重なる私にはたまらないエッセイだった。 山女日記を書き始めたきっかけもわかった。きっと、自然の風が彼女を呼んだのだろう。 チョコボールの金のエンジェルが当たったエピソードや小学校一年生から六年生まで五右衛門風呂の風呂焚きが仕事だったエピソードなど世代の近さを感じて嬉しくなる。 素敵過ぎる湊かなえさん
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まいける
ネタバレ筆をおろうとした作家が、たった一人のために小説を書き始める。この小説のもつエネルギーは、愛する娘とつながりたいという強いパッションから生まれている。小説の中の小説なのに主人公の真衣ちゃんを応援し、熱い想いで寄り添ってしまう。 第4章。瞬きするのを忘れるぐらい没入し、ドキドキした。第5章。読みながら、さださんの『黄昏迄』が流れる。 あの曲は、「突然海に帰った君」を愛犬とともに偲ぶ。でも、この小説ではまだ二人が犬をはさんで海を眺めている。 「いま目の前にいる人との時間を慈しむ」 どんな別れが用意されていても
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まいける
友達、母、子どもと身近なひとを亡くした女性の物語。 小川糸さんが、モンゴルやカナダを訪れる中でインスパイアされたストーリーなのかもしれないが、設定にリアリティがないように感じる。 主人公の女性達は鬱憤や毒を吐きながらも、ドロドロ感を感じないのは、受け止める周囲の男性や女性に懐の深さや優しさを感じるからなのだろう。それと、登場人物達の正直さかな。 どの話も最後は、あかりが灯る。 余談だが、カナダの話の中に、写真家の星野道夫さんを彷彿させるセリフがあるのが嬉しい。
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まいける
ネタバレ『島はぼくらと』の母子手帳のエピソードは、実話だったんだ。「この子と一緒にいられるのは、15歳までだから」と、最後に「贈る言葉」を書く。お祝いメッセージにはママだけじゃなく、パパやおじいちゃん、おばあちゃんまで、違う筆跡が並ぶ。自分が受け取るわけじゃないのにジーンとくる。 辻村深月さん、いつもエッセイの締めの文章がすてきすぎてうっとりしてしまう。 特に、『なみせん』は秀逸だ。 悶々とした青春時代、うつむいていた青春時代、それを経験した彼女だからこそ、読者に感動が伝わる。救われる人がいる。
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まいける
ネタバレ『ライオンのおやつ』を読んで、すっかりファンになった小川糸さん。 今回は、2013年の日記風エッセイ。 仕事部屋のリフォームのために一時的に鎌倉での一人暮らしを始める。 蛍のあかり、海の香りを楽しみ、ヤモリと共同生活?をする。読んでいてワクワクが伝わってくる。地元の人みたいに満喫している。 小さなことにも喜びを感じ、 『おもかげ復元師』(笹原留似子著)を泣きながら読む小川糸さん。 彼女の感性に魅力を感じる。 小学校では道徳の評価が始まって久しいが、道徳よりも哲学を取り入れたらどうかという視点も面白い。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ 雫さんの容態が悪くなっていく。 ついにおやつのリクエストで彼女の番が来る。 そして、サプライズプレゼント。 身体が思うようにならない彼女は 一緒に美しい景色を見る。 それこそが最上のプレゼントだ。 彼女は光になった。 彼女を照らし続けていたお父さん。 彼女が食べられなかった春菊を大好きな竹輪に はさみながら。 男手一つで。 生きるとは、誰かの光になること。 今日は母の日。 母も見守っていてくれているのかもしれない。 いまをしっかりかみしめて生きたい。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
鈴木保奈美さんの『あの本、読みました?』に出ていた本郷和人さんの本第二弾。 時代の流れの中で今までの歴史の定説への疑問を語る。 天智、天武、持統天皇が天皇による本格的統治の始まり 律令制度の公知公民は絵に描いた餅 南北朝時代が五十年以上続いた理由 キリシタン大名のねらい 秀吉が家康を倒さなかった理由など 推論を交えながら興味深い話を展開する。 新しい角度で歴史が見られて面白い。
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まいける
ネタバレ青山美智子さんの作品には、生きるヒントがたくさん隠れている。ユーモアたっぷりに悩みを解決するヒントをくれる。 特に『ト音記号の巻』の青春の悩み編がいい。ト音記号の渦巻きの中心にある音はG、ソの音だ。 「いちかオリジナルの『ソ』の軸を持つといい。」というアドバイスが響く。 仲間の顔色ばかり気にしていた女の子は、本当に大切なものを失う前に軸を手に入れる。間に合ってよかった! 青山作品は登場人物をつなげていくことが多いけど、そんな仕掛けはなくてもいい。 青山美智子さんの長編が読みたい。ダイナミックな渦巻きの。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ『コンビーフはうまい』の「せをはやみ〜」がツボだった!二人の凸凹観光大使。成瀬が絶句した場面で篠原かれんが、鉄道おたくぶりを発揮する場面が最高だった。成瀬の突き抜けた生き方が周りの人の生き方を変えていく。 パトロールの弟子がうまれるところもほっこりだ。小学生をも魅了する。 でも、成瀬にも悩める子にも優しい島崎の存在も忘れてはいけない。 最後の『探さないでください』は成瀬の成瀬らしさ全開で痛快だった。 大津市民の誇りだね、きっと。住民票、発行されたかな?
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まいける
ネタバレ「生きるとは、やってみる、ことなのだ。また、子どもたちの生き生きとした様子が目の中に浮かんでくる。僕の中には彼らが生きている。」青山霜介 「君が、今日と明日を連れてきてくれたんだ。そして、皆を結んだ。」篠田湖山 「見たもの、触ったもの、先生のことも、みんな、ぜんぶ、何もかも好きになれるから」水帆ちゃん 「お祖父ちゃんの手みたい」千瑛 写真は自然を写す。絵は自然の奥行きを描く。描き手の心象を映す。水墨画も然り。 青山霜介くんと千瑛さんの未来にも一つの線が...。
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まいける
ネタバレ鈴木保奈美さんの『あの本、読みました?』に出ていた本郷和人さんの本を読んでみた。 天皇・宗教・土地・軍事・地域・女性・経済の7つの視点から歴史を語る。 当たり前だと思ったことが当たり前じゃない。 「川中島の戦い」は引き分けじゃなく、信玄の勝ちと言い切るところが面白い。 戦いの勝ち負けは犠牲者の数でも、大将の首でもなく、その戦いが何の目的かによるという立場。 謙信が北信濃の領地を狙ったのに、結果的に占領するに至らず越後に帰ったのだから信玄の勝ち! なるほどと思った。 目から鱗の歴史講義だった。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ小川さんの大震災から1ヶ月後のエッセイに共感。 「悲しみが、ある日消えてなくなることもないだろうし、絶望が、オセロみたいにいきなり希望に変わることも、ありえない。でも、一日中ずっと泣いていた人が、一日の中で少しは笑える時間ができて、誰かと他愛のないおしゃべりができるようになって、そういうことが、本当に少しずつ少しずつ変化をもたらしてくれるんじゃないかと思う。いきなり変わることは、ない。」 のほほんねーさんの話は痛快だし、石川直樹さんの本を携えての高尾山登山、ベルリンのカフェの話など魅力満載だった!
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレこの本が出てから十年以上の月日が経過しているから、七尾の醤油店など地震の影響を受けてしまったり、閉店してしまった店もあるだろう。 でも、小川糸さんが訪れた時のあったかい空気感と時間は確かに存在し、色褪せることがない。 蚕の話も天然氷の話も面白い。 モンゴルの山羊の解体の話は秀逸だ。肉があまり得意でない糸さんを唸らせたのは、モンゴルの伝統と大地の力か。 「再びベルソーへ」 亡くなったご主人の後を受けてみよこさんが厨房に立っていた。みよこさんの料理にご主人の魂が残っていることを感じた小川糸さんにうるっときた。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ岩波少年文庫の50冊 『星の王子さま』や『ドリトル先生航海記』など読んだ本もあるが、半分以上は未読だ。気になるのは、『ハンス・ブリンガー』宮崎駿さん敬愛の石井桃子さんの訳 「電気がとまり、映像がとどかなくなり、情報がなくなったりすれば、当然ひどく不安になり・・・。それでも世界はあるんです。」という言葉が響く。 嵐のような現実のうねりを見ようとしない日本。 今ファンタジーをつくってはいけないという。 それでも、児童文学は「生まれてきてよかったんだ」というものだという。 何もかも無くしてからでは遅い。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
かなしみ 谷川俊太郎作 あの青い空の波の音が聞こえるあたりに 何かとんでもないおとし物を 僕はしてきてしまつたらしい 『ただいま神様当番』を読み終えて この詩が浮かんだ。 この詩の答えの一端を神様が 青山美智子さんが教えてくれている。 本来は自分の中にあって そう初心の中にあって 自分が忘れてしまったものを 本当は望んでいるのに 弱気や雑念で見えなくなっているものを 神さまが教えてくれる。 自分もそうだった。 慣れていくと本質がみえなくなる。 そんなことを気づかせてくれる話だった。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ「真のエースと呼べるのは チームの危機を救い ここ一番の試合で負けず チームの鑑となる投手である。」 野村さんが選んだ投手は、 左投手では金田正一投手。 右投手では稲尾和久投手だった。 私の父の時代の二人だ。 私が選ぶなら、左は江夏豊投手か。 右は野茂英雄投手。 江夏投手のオールスター9連続三振。 子どもの頃目が釘付けになった。 野茂投手は実際に球場で観た。 清原選手との真っ向勝負は清々しかった。 でも高校時代の江川投手に勝る投手は見たことない。 まさに怪物だった。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ感動の四重奏だった。 ひとりひとりの生い立ちと思いが襷にたくされ 死力を尽くして走る。 走れなかった仲間が辞めたはずのコーチが声を限りに背中を押す。 選手を知り尽くした甲斐監督の起用戦術と言葉かけ。最高のタイミングで選手に勇気とエネルギーを与える。「ここから先は、隼斗、おまえの花道だ。4年間お疲れ様。ありがとう」と。 そして辛島アナのプロ意識。辛島さんのアナウンスに熱いものがこみあがる。独自に取材したどこにも書いてないアナウンス。山下りと最終区のアナウンスは圧巻だった。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレゴッホと弟テオ。そして二人の日本人画商の織りなす物語。 弟テオは兄を経済的にも精神的にも支えながら、支え切れない自分を責めていた。苦悩しながらも兄を求め、兄を愛する。 二人とも繊細で、過敏なほど神経が細かく、引き合っている。悲しい程切ない二人の結びつき。 日本の浮世絵が印象派の画家達、モネ、マネ、そしてゴッホに影響を与えたことは歴史で学んだ。そこに命を吹き込み、フィクションでありながら本当のストーリーと思わせてしまうマハさん。天才だ! 限りなく切ない話だった。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ 原田マハさんの純喫茶の定義、「入り口に小便小僧、薄暗い、クラシックが流れている。」お父さんが子ども時代に連れてってくれたらしい。9時まで入ればトーストとゆで卵がつく! 原田マハさんが牡蠣の生まれ変わりだとは。 牡蠣フライ、牡蠣の土手鍋までは許せるが、生牡蠣は絶対無理だ。ニュージーランドに初めて行った時、最後のツアーディナーが生牡蠣だった時の落胆は忘れられない。 たくさん食べたくなったけど、 豆腐納豆が一番かな。 そうそう海外に行く時は 梅干しと炊飯器だね! 美味しいエッセイだった。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ川端康成の本は、すばらしい絵や彫刻を目にした時の幸福感に似ている。 東山魁夷が、わたしはいつも「生かされている」と思っている。生かされている宿命の中で精一杯生きたい。 最近、「たゆたえど沈ます」を読んだばかりだから、ゴッホの話はすっと入ってきた。 初めて知って面白かったのは陶芸家達。 私の父母が眠る街も焼き物の街だけど、益子焼の大家が大家という言葉を否定する濱田庄司。毎日出来上がりの違うわんぱく坊主の焼き物達に目を細めている様子が目に浮かぶ。今が育ち盛りと言いながら。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ 子どもの成長が何より嬉しいのがいい先生なのか。 子ども達の個性を見い出し伸ばすのがいい先生なのか。 協力、団結で学級の凝集力を高めるのがいい先生なのか。 目に見えるデータ化できる値をアップさせるのがいい先生なのか。 背中で人生を語るのがいい先生なのか。 コミュ力の高い先生がいい先生なのか。 わからない。 「にんじん」には背筋がゾクゾクした。 「泣くな赤鬼」では赤鬼先生のかわりに涙が流れた。 先生と生徒、子どもが大好きな重松清先生。 いっぱい間違っていいんですよね。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ海の美しさや星の美しさ 木々のささやき 目の前で鶏をしめる光景の非日常。 そんな凪のような瞬間は いつまでも続かない。 別れは寂しい。 でも進むものは別れなければならない。 彼女がいわゆる都会的な社会復帰できるかどうか、 それはわからない。 ただ今までと違う時間と空気と 人の温もりが彼女の身体の中に入った。 自分の居場所。 それがどこか長年生きていても なかなかわからない。 ここじゃないと動き出した彼女は きっとしなやかに強く 生きていく気がする。 田村さんにも幸あれ。 でないとさびしすぎる。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ引きこもりの辛さを間近に見た経験があるだけにこの主人公の辛さ、母親の苦悩はずしんと響いた。 その人生くんが変わっていく。 人は変わるきっかけをいつも待っている。 どんなに長くネガティブな生き方をしていても。 おばあちゃんのおにぎり。 身体の細胞が喜んでいる。 細胞がどんどん新しくなり 忌まわしい記憶さえ塗り替える。 おばあちゃん、つぼみ、人生が 川の字になって寝るところが好きだ。 心が熱くなり あったかくなり 家族の愛に支えられ 自然の中で生かされている自分に気づく。 感謝。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ悪いのは自分ではない。自分はこんなに不幸な目にあっている。他の人が傷ついても私ほどじゃない。他の人にはわからないんだ。 もしかしたら、主人公の清美はこう思っていたのかもしれない。 私もそんな彼女に共感した。 彼女の背負っているものは重すぎる。復讐しても不思議じゃない。 でも彼女の気持ちは晴れなかった。こころを寄せていた人にも突き放された。 きっと許しという深い愛に出会えたからだろう。 重い荷を一緒に背負ってくれる存在が できたからだろう。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ6つの小さな幸福を読んで、本当に幸せな気持ちになった。 建築、絵画、お皿と美術、芸術が随所に散りばめられている。それがマハさんの日常であり、経験なのだろう。最初は敷居が高かった芸術が少しずつ少しずつ馴染みのものになってきた。それもこれもマハさんのおかげ。 一番好きなのは「無用の人」 父親の悲哀に自己投影してしまう。 「窓の鍵を開け、磨りガラスを、、、むせかえるように満開の桜が、一枚の絵画になって現れた。」 この瞬間、目の前に希望の光がさしてきた。 自分のこれからを照らすように。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
3.11あの直後の混乱と引き締まった世の中の空気。 あれから10年以上の月日が流れ、原発の危険性も地震の恐ろしさも忘れてしまったかの風潮。そんな中でこの本を読んだ。 菜穂、美術品への眼力に優れ、作品からその画家の将来性まで見抜いてしまう。そしてもう一人魅力的な人物が登場する。無名の新進画家、白根樹。 舞台は京都。年中行事と四季の織りなす美しい京都の物語は、菜穂と一輝の夫婦の物語でもある。 読むほど、深みにはまっていくミステリアスな物語。今まで読んだマハさんにはないストーリーと緊迫感、そして衝撃の結末がある
が「ナイス!」と言っています。
まいける
舞台は岡山。なのに自分が青春時代に過ごした水戸のような感覚になる。 この話は青春小説である。 瑞々しいという形容がぴったりの。 「ワダカマリという名の奇妙な岩がごろりと転がったまま」のこともある。 小さな誤解が、嘘が、大きなワダカマリに変身して何十年続くこともある。 今回も結末は衝撃的だった。 多くの韓国ドラマの結末のように まあるくまあるくハッピーエンドであってくれと 願いながら読んだ。 やはり青春時代はほろ苦い。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ハグとナガラの関係は素敵だ。 ちょっぴり暢気なナガラのタイミングいい旅の誘い。お互いに素の自分を受け止めあえる関係。同じ工芸品を見て、見る角度や感じ方が全然違っているのに二人とも魅了されているところもいい。 それぞれ、独りになってしまった母を支え介護している。そしてお互いが旅をすることで肩の荷を下ろし合う。いや下ろせなくても泣き笑いの中で癒される。 6つの短編は繋がっている。「寄り道」と「あおぞら」が特にいい。 父と母が亡くなったときを思い出す。 その瞬間に間に合って幸せだったのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
これが映画化されたのか。それすらも知らなかった。 たしかにドラマチックだからいいのかもしれない。 君の膵臓を食べたい もショックだったけど、 これはないよなという展開だった。 真っ直ぐで、ちょいとお調子者の大浦くんがよかった。 彼の存在が、物語に活力を与えてくれていた。 幸福な食卓に 救われない哀しみがある。 でも、こんな食卓がなかったらと思うと さらに救われない。 幾多の困難を乗り越えられるのも 家族の絆があればこそなのかもしれない。 でもやはり 少なくとも今は佐和子と同じように 気持ちは沈んでいる
が「ナイス!」と言っています。
まいける
早稲田黄金時代のキャプテン達にスポットをあてたドキュメンタリーである。 清宮監督、中竹監督。分析力とカリスマの清宮さんと一緒に考える中竹さん。リーダーシップとフォローアーシップ。真逆の二人の監督。 でも内部にいる人、それも主将達のドキュメンタリーだけに深く面白い。 自分は諸岡さんと東条さんに惹かれる。 やはりシニアチームとジュニアチーム、両方に気を配り一緒に戦うチームをつくりあげた二人。 豊田主将の中竹監督への思いもいい。 結果を出すことが雑音を封印し、恩返しをすることなのだろう。 読み応えがあった。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
若い頃、この本に出会った。 クリスチャンではない私だが、この本をきっかけに三浦綾子さんの世界に誘われていった。 同僚に教会で上映会があるからと誘われたので出かけたら、この塩狩峠だった。 小説でも映画でも最後が鮮烈だった。 「真っ白な雪の上に、鮮血が飛び散り、信夫の体は血にまみれていた。」 塩狩峠を家族で訪ねたのも冬だった。 この一文が浮かび、身体は凛とした。 娘もこの本を読み、感動をおぼえたという。 世代を超えて、この小説は問う。 本当の愛とは何か。 最後は辛い。
ゆうママ
2024/05/06 13:19

こんにちは。沢山のナイスありがとうございます。私も若い頃にこの本に出会い、クリスチャンではありませんが、三浦綾子さんの著作をかなり買い求めました。その生き様に心揺さぶられます。最近亡くなられたばかりの星野富弘さんとも対談がおありなのは、やはり、心のひだに通ずる所があったのだなと•••思わずにはいられません。

が「ナイス!」と言っています。
まいける
箱根駅伝が好きだ。 去年初めて予選会を見た。予選会は一人一人がタイムを削るために走る。仲間も同じように自分と闘う。もちろん本戦の走者もあらん限りの力を尽くす。ただ予選会は周りの走者との駆け引きはない。成績発表の時の、爆発的な喜び、落胆のドラマ。これも本戦にないものだ。 この物語はかつての名門明誠学院大学が予選会で負けるところから始まる。監督交代と学生連合チーム参加を巡る問題。 そしてもう一つの物語は箱根駅伝の放映をめぐる確執。一途なテレビマンの奮闘が熱い。 どう展開するか楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ベルリンに生まれた女性ピアニスト、フジ子・ヘミングのエッセイ。 「たとえ、遅くなっても、待っておれ。それは必ず来る」 彼女は運命の扉が開かれるときのために最善を尽くし,準備せよという。 何歳から夢を抱いてもいいんだな。 それを追いかけていれば必ずチャンスがあるんだな。 そんな気持ちに自然になれる本。 このエッセイを読んで彼女は自分の感覚を大切にする人だなと感じた。 合掌
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ドラマも面白かった。でも読み始めたら全然違ってさらに面白い。7つの連作。登場人物それぞれが悩みを抱きつつ、それぞれ違う理由で山に向かっている。その心理描写が素晴らしい! みんな真面目に一生懸命に生きている。でも夫と恋人と家族と歯車がかみあわない。 山がそれらを解決する!というほど単純ではないが、下界よりも心がオープンになり、解決の糸口が見えてくる。あるいは、想いを断つきっかけを得る。 決して仲良しでなかった二人が山行を共にして山仲間になっていくさまが微笑ましい。吊り橋効果だろうか? 自然は人を素直にする
が「ナイス!」と言っています。
まいける
ネタバレ星野富弘さんの訃報が届いた。 星野さんとの出会いはこの本だった。 「神様がたった一度だけ この腕を動かしてくださるとしたら、、、」 (ナズナ) この詩以上に母への感謝、愛をうたった詩を知らない。 たんぽぽの絵と詩も忘れられない。 「人間だってどうしても必要なものは ただ一つ」 星野富弘美術館を訪ねて 絵葉書を飾った。 星野さんを身近に感じたくて。 子ども達と「ナズナ」の詩を一緒に 鑑賞したこともあった。 ありがとうございました。 合掌
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/04/27(63日経過)
記録初日
2024/01/01(180日経過)
読んだ本
174冊(1日平均0.97冊)
読んだページ
49340ページ(1日平均274ページ)
感想・レビュー
173件(投稿率99.4%)
本棚
1棚
性別
血液型
O型
自己紹介

私の推し

三浦綾子さん『泥流地帯』
村上春樹さん『1Q84』
倉本聰さん  『谷は眠っていた』
原田マハさん『生きるぼくら』
森沢明夫さん『エミリの小さな包丁』
辻村深月さん『かがみの孤城』
星野道夫さん『旅をする木』
小川糸さん『ライオンのおやつ』
砥上裕將さん『一線の湖』

登山『北アルプス:常念岳』
ラグビー『早稲田大学:矢崎選手』
プロ野球 『ロッテ:佐々木朗希選手』
NBA『元シカゴ・ブルズ:マイケル・ジョーダン氏』
旅 『北海道』
クラシック音楽『アマデウス・モーツァルト』
JPOP『川嶋あいさん』
ドラマ『北の国から』
マラソン大会『勝田マラソン』
歌手『IUさん』
俳優『駒井蓮さん』
映画『男はつらいよ』
食べ物『茶碗蒸し』

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