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2024年9月の読書メーターまとめ

君塚
読んだ本
12
読んだページ
3985ページ
感想・レビュー
12
ナイス
249ナイス

2024年9月に読んだ本
12

2024年9月のお気に入り登録
8

  • テル35
  • ap_yu
  • まさき
  • nami1022
  • yosumine@ミステリ垢
  • りん
  • yosumine
  • shun kikuchi

2024年9月のお気に入られ登録
8

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  • ap_yu
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  • nami1022
  • yosumine@ミステリ垢
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2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

君塚
初読。昔書かれた(当時としては)先端の科学を基礎としたミステリって本来は難しいはずで、現代の感覚からしたら的を外した描写っていくらでもありうる。それにも関わらず、30年近く前の作品が今読んでも、良質でパンチの効いたミステリとして成立している事自体がどうかしているんだと思う。本当に隔世の感があるのはバカスカ吸われる煙草ぐらいっていう。タイトルを含む洒落た趣向が散りばめられ、時にそれと対照的な事象の生々しさがあり、最終的に見栄えのする仕掛けでぶっ飛ばされる。全部面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
12

君塚
戦慄のチクワサスペンス。章を変えながら新しい視点が提示されつつ構築される、チクワをめぐる荒唐無稽で異様な物語。合間に挟まれる小粋なチクワジョーク程度では、起こっている惨劇の悍ましさを覆い隠せていない。チクワの穴を何で埋めるか考えるように、信頼のできない物語に何を補完してどのように解釈するかが問われる読書体験だった。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
初読。昔書かれた(当時としては)先端の科学を基礎としたミステリって本来は難しいはずで、現代の感覚からしたら的を外した描写っていくらでもありうる。それにも関わらず、30年近く前の作品が今読んでも、良質でパンチの効いたミステリとして成立している事自体がどうかしているんだと思う。本当に隔世の感があるのはバカスカ吸われる煙草ぐらいっていう。タイトルを含む洒落た趣向が散りばめられ、時にそれと対照的な事象の生々しさがあり、最終的に見栄えのする仕掛けでぶっ飛ばされる。全部面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
評判に違わずとても良かった。こんなん令和の「リング」やろ…とか安易に言うのはいかにも大げさで良くないんだけれど、30年前に夢中になったそれを思い出すぐらいには怖くて面白かった。変な怪談という掴み、シンプルながら質感十分な現象、由来と仕組みに関する緊迫感のある謎解き。一方で、わかりやすくキャラの立った登場人物達が怪異と対峙していく展開はライトな印象を受けるものの、組み立てが丁寧でホラー部分以外も楽しめるものになっている。安易にスーパーな能力者を出して雑なバトル展開にしないのが良いよね。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
歴史改変SFの表題作を含む短編集。時に大胆な視点の設定に驚かされるし、各話オチも含めて楽しかった。また、それぞれジャンルも舞台も全く異なるが、根底に「過去」という主題をある程度共有している。未来は変えられるという言説が嘘であっても、過去は変えられる!…かどうかはともかく、一人ひとりに過去との向き合い方があるっていうのはそれはそうで、そのあたりは他作品も含めて著者が繰り返し描いてるテーマなのかなーと。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
ホラーでは全然なかった気がしたが、当たりの大作SCP記事って感じの楽しさがあった。不可解な事象と鍵となる人物が報告の形で集積されていく前半は、おなじみの要素や主題も散見されてまさにそんな読書感。ただ、それらすべてを前振りとして展開される後半の振り切ったエンタメ展開が、本書の強烈な個性となっている。個人的には全然嫌いじゃないです。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
キャッチーな舞台設定が印象的だった前作から一転、意外なまでに真っ当に始まる孤島もの。古典的なセットアップやギミックを組み入れつつも、今風の感覚で書かれたミステリって感じで面白かった。「人間が描けていない」というのはジャンルに対するありがちな批判としてあって、前作に対しても犯人が非人間的すぎるというツッコミが散見された中で、本作の後半はそれに対する長大なアンサーなのかなぁと。本当に人間は描けましたか?シリアルキラーの人間性ってなんだろうね。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
怖かった…以上の感想を書くのは無粋かもしれない。短いページ数でホラーが新鮮なアイデアと豊かなビジュアルで表現されていた。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
年上のオカルトライターと女霊能者の組み合わせって比嘉姉妹シリーズを連想しちゃう。あっちも子供が重要なモチーフだったよなぁなんて。もちろんアプローチは違うし、複数の意図と解釈で物語は直線的なものになっておらず、それでいてコンパクトに纏まっている作品だという印象を受けた。YouTuberのファンブックっていう現代的な題材が単なるフレーバー程度って感じだったので、そこにもう少し仕掛けがあることを期待していたかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
ちょっとすごかった。ジャンル的にはSFに分類されていて、それは間違いではないんだろうけど、この物語をどう解釈するか自体が読者に投げかけられている。だからといって小難しい文章では決してなくて、エンタメとして最高に楽しく読めた。カンボジアの現代史という激動の舞台を設定して、二人の人生を主軸に語られる長大なストーリーは、アイデアと示唆と悪ふざけが詰め込まれている。あとがきで小川氏が本書を執筆したバックグラウンドを述べているのも印象的で、膨大なエネルギーと執念が投入された作品だということが伝わってきた。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
クメール・ルージュ下のカンボジアという地獄を題材に、その不条理を主軸に据えながら構築されるぶっとんだエンターテイメント小説。何かの悪ふざけのような統治がそこにはあったわけで、それが人々を飲み込んでいくストーリーは、凄惨でありつつ時に喜劇的な描写が入り混じり、読んでて感情がおかしくなる。ゲームをゲーム足らしめている「ルール」が作品の重要な要素としてあり、それは理不尽の表現として用いられるとともに、ルール自体が変化しながらダイナミックに展開していくストーリーは単純にめちゃくちゃ面白い。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
書籍は動画コンテンツの補足や後日談が中心だが、各章で動画内容の説明とQRコードでの誘導もなされるので、読む前に動画を全部見ておく必要とかはなくて助かった。QRコードで寄り道しながら読んだ結果、読んでる時間以上に動画見てた気がするし、ここまで行くと読書体験なのかこれはって話なんだけど、チャンネルが人気になる理由はよくわかった。異様なまでの「それっぽさ」。彼の独白にあるように、ただのホラ話ではなくリアルなフェイクを描くため、相当な拘りが背後に感じられる。
が「ナイス!」と言っています。
君塚
面白かった。滅びゆく世界の果てで始まる連続殺人と謎解き。あと2ヶ月待てばすべて終わるのに、なぜ殺すのか、なぜ隠すのか、なぜ謎を解くのか、なぜ死にたいのか(あるいは死にたくないのか)。終末に残った人々にそれぞれ理由があってそれが良かった。地球の最期を舞台とした作品は多数あれど、その中でフォーカスするのが自動車教習所の教官と生徒というのが楽しいし、その設定もちゃんと生きている。ミステリ部分はもう一捻りぐらいあった方が個人的には好みなんだけど、綺麗にまとまっていたしこれはこれで。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/05/01(174日経過)
記録初日
2016/08/21(2984日経過)
読んだ本
166冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
62184ページ(1日平均20ページ)
感想・レビュー
50件(投稿率30.1%)
本棚
6棚
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