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3/153/183/213/243/273/304/21807018071180721807318074ページ数6566676869冊数読書ページ数読書冊数
青山 美智子(5)原田ひ香(3)恩田 陸(3)朝比奈 秋(2)今村夏子(2)又吉 直樹(2)今村 夏子(2)夏川 草介(2)下村 努,ジョン マーコフ(2)松永K三蔵(1)20%青山 美智子12%原田ひ香12%恩田 陸8%朝比奈 秋8%今村夏子8%又吉 直樹8%今村 夏子8%夏川 草介8%下村 努,ジョン マ…4%松永K三蔵著者グラフ上位10名
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橘 実来
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世間が押付けてくるあるべき女性、人間としての『わたし』たち。もがいたり、徹底的に迎合して仮面をかぶりまくり壊れそうになったり、そんな世の中くそくらえ、『チェンジ』だ!と夜の街で吠えたりしながら、『わたし』 は何処に行ったんだ!わたしに会いたいんだ、という叫びが聞こえてくるような短編集。作者自身が体験した病気や性への考え等がミルフィーユのように重なったところに、独特の空気感を孕んだ世界観が立ち上がってきて、呑み込まれる。読んでいると苦しくなるのに、一気読みしてしまった。
0255文字
橘 実来
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無名の陶芸家が偶然作り出した美しい青磁の壺が、様々な人の手に渡りながら、彼らの人生、生活を映し出し、十年以上の時を経てまた作者と巡り会う。 話題の復刻版で、私にとって初有吉作品。文体は少し古めかしい昭和テイスト、けれど中身は令和の今読んでも全く違和感ない人間の営みがそこにあった。リアリティ溢れた日常や幻のような華やかな過去など。壺が絡んだ人々の日常が細々と美しい青磁の壺に反射して見えるよう。名器の青磁さながら、鮮やかな人間描写、ストーリー展開の妙に読後、圧倒された。
0255文字
橘 実来
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大好きな蒼山作品の新刊。アンデルセン童話にでてくる人魚姫が想いを寄せる王子様が、銀座の歩行者天国にいきなり出現し、出会った人々の心になにかを響かせ、行動に影響を与えていく。不思議装置を軸にした構成は青山作品ではお馴染みで、作品にすっと入っていける仕掛けなはずなのに、今回は王子様という装置が、うまくキャラたちに絡めていないような感じがしてしまい、ストーリーに没頭できなかった。登場キャラたちのリアルで豊かな個性、丁寧な描写は好きなのだけど…
0255文字
橘 実来
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彬子女王の5年間に及ぶオックスフォード大留学記。取得するのが大変だといわれる同大博士号めざして奮闘する。母国語ではない英語での膨大な論文書きや、教授との一問一答など、想像以上の過酷さ。けれど辛いこと以上に、人との交流や、見聞、そして亡くなったお父様への愛情、敬意。それらを実直に軽やかにユーモアを交えて丁寧に描いていて、飽きさせない。彬子女王のお人柄が伝わってくる本書は、皇室の世界の一端を知ることができると共に、私達と同じ様に悩んだり楽しまれているプリンセスに共感しきり。読み応えのある1冊だった。
0255文字
橘 実来
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ネタバレ南方熊楠という稀有な天才研究者を描いた本作。伝記とはちがう小説という形で描いた故のインパクトがあった。頻繁に夢のシーンがでてきて、夭逝した美少年の兄弟が、時にエロティックな女神のように、時に厳しい神のように、熊楠の進むべき道を指し示したり、精神的な病からくる息子の奇行に苦しめられながらも、その息子に大日如来が重なるシーンなど。凡人には見えない世界と熊楠とはたしかに繋がって、膨大な知識をどこまでも吸い込み、自分という怪物の根源を見てやろうとする彼の人生を鮮やかに、印象的に、描きだした。
0255文字
橘 実来
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読み始めたとき、サリンジャーのライ麦畑でつかまえて、がすうっと頭をよぎった。時代の空気が似ているせいなのか。 60年以上前のストーリーなのに、今の時代とかわらぬ若い女性の苦悩、痛みが描かれて、全く古さを感じなかった。それでいて暗くなりすぎず、軽やかな部分もあって読みやすい。全体としては最初は共感できる部分もあったけれど、ストーリーが進み精神を病む過程、病んだメンタル部分については、いまいち私の心にはハマらず、なにか掴みそこねたような気持ちになりながら読了。 ハマるひとはめちゃくちゃハマりそうな作品。
0255文字
橘 実来
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漫画家を目指して上京してきた永山は、美術系の若者が集う共同住宅『ハウス』に住むようになる。そこで持ち上がった事件が永山に大きな衝撃を与える…。 本作は4章で構成。第2章、第3章は又吉氏本人が滲む主張強すぎて、若干ひいたものの、第1章の展開、人物造形はキレッキレ。第4章においては永山の虚言的感性の根源である家族にスポットをあてることで、人間という主題がよりクリアに。人間という存在たちの織り成す憎しみや哀しみ、憐れみ、愛おしさ、慈しみ。それらを又吉氏らしい感性で言語化した読み応えのある作品だと感じた。
0255文字
橘 実来
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癌のため人工肛門を増設した女子大生涼子の、ストーマと共に生きる日常を描いた表題作他1遍。 自分の排便が1日中自分の目と鼻の先で行われる日々をどこか淡々と描く。バイト先の面々の品のなさ、涼子がストーマであることを目敏く見つける同じくストーマである京平など。すべてがまざりあって、身体の内側から揺さぶってくる生々しさが全編に漂う。女性の内面表現のナチュラルさに芥川賞作でも驚かされたけれど、それは本作でも。外からみえる内蔵、そこに性までもがどろりと溶け込んで、なんともいえない感覚に目眩。かなり強いインパクト!
0255文字

読んだ本
67

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読書データ

プロフィール

登録日
2024/05/03(335日経過)
記録初日
2023/01/04(820日経過)
読んだ本
67冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
18072ページ(1日平均22ページ)
感想・レビュー
52件(投稿率77.6%)
本棚
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自己紹介

エブリスタやノベルデイズで物語を書いてます。5分後にときめくラスト(河出書房新社2022年7月27発売)に短編収録など。2024年は読書もりもりやる予定です。アイコンはキノフシ様https://x.com/kinofushi?s=11&t=kHWPvudzgKfBksbElNYNiA

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