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2024年10月の読書メーターまとめ

momonori
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1087ページ
感想・レビュー
7
ナイス
106ナイス

2024年10月に読んだ本
7

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

momonori
【星1に導かれて】マンションに一人暮らしをしている高校一年生の男子高校生(主人公)が、隣の部屋におなじように一人暮らしをしているクラスメイトの女子高校生(ヒロイン)と、あることをきっかけにすこしずつ仲良くなっていく物語です。一応いまのところ、ふたりともおたがいのことを異性として意識していないことになっていますが、ときどきあきらかに意識している場面もあります。なので、今後なんらかの決定的な出来事があって、どちらかがさきに相手に好意を寄せることになるのは簡単に予想されますので、それを楽しみにしたいと思います。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
7

momonori
社会学者ブルデュー(一九三〇~二〇〇二)の晩年に説かれた、巨大な権力に対する抵抗言説である。現在、まさにブルデューの懸念どおりに進んでいると感じる。より膨れ上がった権力は、人々を飲みこみ、どうすることもできないところまできている。本書の原題《Contre-feux》(対抗火、向かい火)の意味から見ても、どうにかして圧倒的支配力をもつ巨大な権力の勢いに抗おうという気概を感じる。マネーパワーは政治・経済・文化のあらゆるヘゲモニーを握りつづけている。この状況が終わるまで、ブルデューの指摘は深い意味をもつだろう。
momonori
2024/10/31 12:51

ネオ・リベラリズムの言説は「強い言説」なのである。力関係の世界ですべての力を味方にしているからこそ強く、また打破することが困難な言説なのである。p.154

momonori
2024/10/31 12:52

過去および現在の社会運動の歴史的成果と連結している言葉と伝統と表象の遺産の信用と価値を失わせることを狙ったネオ・リベラル派の「思想家」たちの絶え間ない活動に対して固有の意味で 象徴的なたたかいを推進しなければならない。pp.165-166

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momonori
著者のダウド・サットン氏は、著名な幾何学者であり、シソーラス・イスラミック・ファウンデーションのデザインスタジオであるエディティオ・エレクトルムの所長とのことです。また、別の記述によれば、世界中の出版社や王室から依頼を受けている、世界で最も熟練したイスラム模様のジェネレーターともあります。本書を読めば、多面体とは幾何学そのものであることが視覚的にすぐにわかります。プラトン(前五~前四)やアルキメデス(前三)よりも古い時代から、多面体について研究がされていたことは興味深いです。この世は神秘にあふれています。
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momonori
著者のスティーヴ・マーシャル氏は、イギリスのBBCラジオで音響効果を担当したり、数多くのテレビや映画の音楽を作曲・録音してきた、マルチに活躍するミュージシャンとのことです。本書を読むと、わたしたちが聴覚によってどんな情報を得ていたのかがよくわかります。普段は視覚中心の生きかたをしているので、まるで気づいていませんが、聴覚によっても周囲や環境の情報を得ています。また、諸宗教の特徴として音(言葉・声)の重視を挙げています。「竪琴を発明したヘルメスがロゴスの象徴として扱われた」(一頁)という指摘は興味深いです。
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momonori
著者のアダム・テットロウ氏は、イギリス在住のアーティストで、ケルトなどの古代のデザインに造詣が深い人物とのことです。これまでケルト紋様について調べてみようと思ったことがなかったので、驚きの連続でした。本書のタイトルのとおり、ケルト紋様は幾何学そのものだと思いました。九世紀のケルト系キリスト教会最高の学者であったエリウゲナが「現実は心の反射であり、私たちの内なる状態が外の世界を形作る」(四二頁)とし、また、「自然は神の顕現であり、神の特性が現れたもの」(同)と考えていたという指摘は、非常に興味深いものです。
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momonori
著者のオラヴィ・フイカリ氏(一九二三~二〇一五)は、フィンランドのヘルシンキ大学森林学部の学部長を務めていた人物で、樹木と林業についての世界的権威とのことです。いままで植物についてほとんど関心を払っていなかったことを痛感しました。また、植物の世界とはなんと雄大で神秘的なものであったかということを、すこし大げさに言うのならば生まれてはじめて知ることができました。樹木のなかには樹皮にアスピリンを含むものもあるとのことであり、「樹木も痛みを抑えるときはアスピリンを使うのか」などと楽しく想像することができました。
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momonori
【星1に導かれて】マンションに一人暮らしをしている高校一年生の男子高校生(主人公)が、隣の部屋におなじように一人暮らしをしているクラスメイトの女子高校生(ヒロイン)と、あることをきっかけにすこしずつ仲良くなっていく物語です。一応いまのところ、ふたりともおたがいのことを異性として意識していないことになっていますが、ときどきあきらかに意識している場面もあります。なので、今後なんらかの決定的な出来事があって、どちらかがさきに相手に好意を寄せることになるのは簡単に予想されますので、それを楽しみにしたいと思います。
が「ナイス!」と言っています。
momonori
【星1に導かれて】[1/2]ある特殊な能力をもっているため、暴力組織に利用されつづけていた少年(主人公)は、最終的にその組織からいのちを奪われそうになります。しかし、偶然魔王と居合わせたことによって脱出することができ、そこから運命の歯車がまわりはじめます。その後、多くの特殊能力をもつひとびとによる組織に属することになり、そこであたえられる任務をこなしていきます。戦いのなかで自分の身がボロボロになることも顧みず、必死になって強大な敵に挑んでいく主人公ですが、その理由はかれには圧倒的な罪悪感があるからです。
momonori
2024/10/12 07:12

[2/2]口のなかに血の味がすると主人公は言います。それはかれの口のなかにほんとうに血が流れているのではなく、これまでかれが暴力組織に属していたあいだ、傷つけてきたひとたちの血の味の幻覚なのです。その罪の意識のスティグマが消えるまで、かれは戦い傷つかなければならないと思っているわけです。この物語は主人公にとって、いろいろなひとびとを傷つけてきたことへの贖罪の物語であると同時に、いままでの裏社会の生きかたとは真逆のひとびとを救うヒーローとして生きるという、失われた青春を取りもどすための物語でもあるのです。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/05/08(205日経過)
記録初日
2024/05/09(204日経過)
読んだ本
58冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
14742ページ(1日平均72ページ)
感想・レビュー
57件(投稿率98.3%)
本棚
4棚
URL/ブログ
https://note.com/light_hare76/
自己紹介

momonoriと申します。〈SNS文学シリーズ〉と題して、「ネットに書いたものを出版して残す」という活動をしています!

「積読本」のところにこれまで出版した本をならべておきますので、気になるかたがおりましたら見てくださいね。

よろしくお願いいたします。

最後に、わたしの感想に「ナイス」をつけてくださる皆さまには感謝しかありません。本当にありがとうございます。

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