ネタバレどの話も伊坂さんの初期作品との繋がりが濃い作品だった。でもやっぱり伊坂さんの作品は長編がいいかな。

ネタバレ形式としては普通のクローズド・サークルで事件も順当に解決する。このままハッピーエンドではないけど一応筋書き通りに終わるのかと思ったら…。最後が怖すぎる。1人だけ犯人が生きて、それ以外が全員死ぬという、考えられる状況の中で1番最悪な終わり方だったと思う。

ネタバレ人質になっている陣内、友達といる陣内、仕事の後輩と一緒にいる陣内など、陣内という人間をあらゆる方向から見たような小説。そして結局どこから見ても態度が変わらない。陣内はいつでも面白い人間だった。

ネタバレ思ったよりも学びのある青春小説だった。もしかしたら学生よりも大人の方が刺さるかもしれない。連作短編で中には青春小説らしからぬかなり重い話もある。出てくる先生が全員個性的。

ネタバレ想像の何倍も面白かった。さすが本屋大賞。文のロリコンに至るまでの過程がとてもつらい。文は同情の余地があるロリコンだった。更紗と文には幸せになってほしい。

ネタバレ長えなーと思いつつ読んでたらいつの間にか500ページぐらいまで読み終わってて、もうあと200ページぐらいしかねえじゃん、もっと読みてえよ!ってなった本。やっぱり長い本は読み終わると達成感がありつつ喪失感もある。内容は青柳がとにかく不憫だった。憎めない通り魔の三浦さんと、息子の無罪を「信じてる」、いや「知ってる」とにかくアツい青柳の父が好き。そして最後の「たいへんよくできました」ハッピーエンドじゃないのに読後感もよくて幸せな気持ちになれた本でした。

ネタバレ文庫本で再読。太田さんの登場に気づけてよかった。どの話もとても面白いし、学びがある。伊坂さんは個人的に長編か連作短編の方が面白いと思ってるけど、この作品は短編(一部連作っぽいとこもあるけど)だけどめっちゃ好き。いつもの伊坂幸太郎を感じる部分もあれば、新しい伊坂幸太郎を感じられる部分もある。表題作の「逆ソクラテス」は割とマジで教科書に載るんじゃないかと思ってる。

ネタバレ全ては曾根を殺してしまったところから始まったんだな。その曾根が妹の実の父親で、もうすぐガンで何もしなくても死ぬと分かったときの秀一の気持ちははかりしれない。少し我慢すれば二人の人を殺さずにすんだというのにもう後戻りはできない、それはとてもつらい。

ネタバレ面白かった。シリーズ1作目より好きかも。やっぱりこのシリーズは考えさせられるなあ。内容としてはどんでん返し?コンビニで会ったお姉さんが完全に仲田さんだと勘違いしてたから気付くのは難しい。

ネタバレ5つの話が重なり合うことでページが進むごとに話の厚みが増してくる。全ての話に出てくる溝口(多分4章はバルーンの人だよね？)は、何も考えてないようで考えてる、悩みがないように見えて意外と悩んでる、そんな性格がよかった。

ネタバレ木内さんの作品とあって読ませる力は本当にすごい。でも今まで読んだ木内さんの作品の中だと少し評価は低め。

ネタバレ「オーデュボンの祈り」に少し似ている? 読み終わった時に、「好きだなーこの作品」と思えるような本だった。正直伊坂作品の中にはこれより面白い本はいっぱいあるんだけど、自分的には猫が主人公っていう世界観が結構好みでした。

ネタバレここまで主人公がトチ狂ってる作品は初めて。内容は、序盤は小さな驚きが何個かあり、主人公がやべえ奴なことに気付かされる。中盤までは一応ヒキニートの成長が見受けられる。全て夢だと気づいてからは、自らに謎の縛りを課したり、少女の首を絞めて殺しかけたり、やべえ。そして全て夢だったから、当然夢オチで終わるのだが現実での主人公がやった所業がさらにやべえ。ただの夢オチで終わらない作品。

ネタバレ本を読んでいると、読者は無意識に「観察者」になってしまいがちだから最後の理香の言葉が自分に刺さりまくった。

ネタバレ伊坂さんの青春小説はちょっと慣れなかった。 なんてことはまるでない。 いつもの、ザ・伊坂幸太郎みたいな読者を引き込ませる文章や爽快感あふれる内容、登場人物たちがとにかくよかった。自分的に伊坂作品の中で、「アヒルと鴨のコインロッカー」と「AX」が特に好きな作品だったけど「砂漠」もそれと同じくらい好きな作品。お気に入りです。

ネタバレ翻訳本特有の読みにくさは少しあったけど、しっかり結末は納得できた。でも道中が少し退屈だった。