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2024年11月の読書メーターまとめ

パンざわ
読んだ本
9
読んだページ
3668ページ
感想・レビュー
9
ナイス
83ナイス

2024年11月に読んだ本
9

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

パンざわ
ネタバレコレジャナイ感。当然真相など推理できず今回も驚いたけど、期待してた驚きではなかった感は否めない。でもそれも島田潔かいないから、中村青司設計じゃないからと思えば納得(というかそこがメインのどんでん返しか)。「シリーズ最驚の異色編」という帯コメ理解。「島田潔がどんな推理をするのか」「中村青司はどんなからくりを仕込んだか」という館シリーズの定石の裏をかく。館シリーズに先入観を持つべからず。あとは、亡き妻と心中するための人形を作る高洋とか、自分を生かすために生きる沙和子を殺す想一とかの狂人の論理が面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
9

パンざわ
久しぶりの岡嶋二人。牧場で競走馬と共に射殺された夫の真相を探っていくミステリー。事件の真相に近付いてるはずなのに謎はどんどん深まっていき、気が付けば物語に引き込まれている。止まること無く読了、面白かった。競馬詳しくないし、事件自体も結構入り組んでるはずなのに全く置いてけぼりにならず没入できた。岡嶋二人はデビュー作からこんなにリーダビリティ高かったのか。後半の香苗と芙美子が牧場に乗り込むシーンはドラマチックで読み応え抜群。そしてなんと言っても犯行動機、こんな事件を起こすのも納得できる上に驚きもあった。
が「ナイス!」と言っています。
パンざわ
紹介されていた本は海外ミステリが多くほとんど未読だったけど楽しく読めた。「この本を読むべし!」ではなく「この本が好きだ!」と嬉しそうに語る米澤穂信が想像される。好きな本を語ることで見えてくる著者の控えめな姿勢で本を偏愛する人物像が自分は好きなのだと思った。本の紹介は当然ネタバレなど無く、決して貶すこともなく、誤解が生まれそうな一文には注釈で補足し、他作品への敬意をひしひしと感じる。紀伊国屋書店に行くも2フロアで予算をオーバーした話は、同じ本好き(読書家ではない)として共感できるものがありニンマリした。
が「ナイス!」と言っています。
パンざわ
ドラマ化もされた人気作、東川篤哉らしさ全開の笑えるユーモアミステリー、面白かった。個性的な登場人物たちの掛け合いも面白いし、純粋に本格ミステリのフーダニットの推理を楽しめる。事件の謎自体は少しインパクトにかける気がしたけど、推理の論理展開がとても分かりやすく読みやすい。第六話のダイイングメッセージの話が特に好きだった。短編でありながら真相を二転三転させる展開運びの手腕光る。自分が小学生の時に出会っていたらもっと早くからミステリ沼にハマっていたかもしれない。本格ミステリが好きになるきっかけになりうる小説
が「ナイス!」と言っています。
パンざわ
火村シリーズの長編、雪の足跡による密室ミステリで本格ミステリど真ん中の傑作、面白かった。血のついたチョコから論理的に真相を導いていくスマートさに感服、これぞ有栖川有栖。折れた煙突の理由もシンプルであり盲点をつく理由で納得感あった。トリックはもちろん、有栖と火村の粋な掛け合いも好きだったし、謎に満たされてきた中での火村の登場シーンは盛り上がった。今回は火村の渋さ、カッコよさがたくさん描かれたように思う。江神派だったけど火村も良いな。
が「ナイス!」と言っています。
パンざわ
ネタバレ更紗と倉垣が教室で言い争うシーンは美女と不細工の見え方や立場の違いが残酷にも描かれてて読み応えあった。当事者にはユアフレンドの効果がないというルールも上手くミスリードされた。「昭和64年4月号」や「短歌形式の呪詛」とかが雰囲気作りのために使われているように感じた。そうなった必然性とか背景とかをもっと読みたかった。呪いがメールでも効果があるという柔軟性に冷めた。防ぎようなくて最強すぎないか。あとラストの「呪いは共感と愛情でもあった」の説明に疑問符。こんか呪いを作った姫崎麗美にそんな優しさがあったのだろうか
が「ナイス!」と言っています。
パンざわ
アトランティスやストーンヘンジなどの世界の謎を雑誌ライター宮田六郎が解明していく話、面白かった。読んでいて楽しい。昨今流行っている都市伝説やオカルトの楽しさに近い。何年も解明されなかった歴史的ミステリが、大規模な学会でもなんでもない、客がたった3人しかいない場末のバーで解明されるワクワク感。読みながなら「大発見の瞬間に立ち会ってしまった!」という興奮を擬似体験。静香の容赦無い罵倒も飄々と受け流し、その場の情報だけで推理する探偵役・宮田六郎のキャラも良い。探偵に道具はいらない。ひらめきだけあればいい。
が「ナイス!」と言っています。
パンざわ
人間の本質がみたくてたまらない探偵役・榊原みどりが出会う5つの事件を収めた連作短編集、面白かった。決して派手な事件ではないがその背景に潜む人間の暗い部分が丁寧な人間描写で描かれていて好きだった。主人公みどりは序盤は好きにはなれないタイプの共感性の欠けた探偵像だったが、5つ目の短編でそれまでの嫌悪感が和らぐラストとなっていて、連作短編集としてとても綺麗な一冊だった。1話と3話はラストにゾワッとする読後感を残す切れ味が良くて特に好きだった。続編が出ているみたいなので楽しみ。また1人好きな作家に出会えた。
が「ナイス!」と言っています。
パンざわ
ネタバレ暗号が難解すぎて楽しめなかった。本気で暗号を解こうと思いながら読んだ読者は面白かったと思うが、自分は読み慣れないいろは歌が何首も並んで早々に解く気が折れてしまった。囲碁や連珠の知識があればもっと楽しかったのかも。詰連珠の完全案の凄さが分からないから殺人の動機にも拍子抜けしてしまった。あとシリーズ物ということを知らずに読んでしまったのもよくなかった。智久と類子は工藤新一と蘭ねーちゃんが過ぎる。ただ、パングラムとか逆文という言葉遊びは知らなかったから楽しめた。あと無知すぎて黒岩涙香が実在してたことに驚いた。
が「ナイス!」と言っています。
パンざわ
ネタバレコレジャナイ感。当然真相など推理できず今回も驚いたけど、期待してた驚きではなかった感は否めない。でもそれも島田潔かいないから、中村青司設計じゃないからと思えば納得(というかそこがメインのどんでん返しか)。「シリーズ最驚の異色編」という帯コメ理解。「島田潔がどんな推理をするのか」「中村青司はどんなからくりを仕込んだか」という館シリーズの定石の裏をかく。館シリーズに先入観を持つべからず。あとは、亡き妻と心中するための人形を作る高洋とか、自分を生かすために生きる沙和子を殺す想一とかの狂人の論理が面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/05/13(220日経過)
記録初日
2024/05/12(221日経過)
読んだ本
81冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
31679ページ(1日平均143ページ)
感想・レビュー
79件(投稿率97.5%)
本棚
1棚
外部サイト
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