ペストに奮闘する市民の物語なのだが、物語中のペストは人間にとっての忌み嫌う死や病、戦争、不幸であり、理不尽の最中に起こす人間の心情や行動が生々しく描かれていた。深いなと思いながら、とにかく難しかった。半分くらいしか理解できてない気がする。これはいつかリベンジしなければ

なんとなくジキル博士とハイド氏の関係については知ってはいたが、原作を読んだのは初でした。誰しもが持っている二面性の究極系って感じで、恐ろしさと悲しさが混ざり合った読後感でした。もしそんなことができたら、少し憧れてしまいます。

ドラマや映画は見たことあるけど、小説ホームズは初でした。やはり、ホームズの鮮やかな推理と魅力的なキャラ。どんな奇怪な事件もトリックもホームズがそういうのならと、納得してしまう。130年以上愛され続けるわけですね。ワトスンとワトソンどっちが正しいの？

「親譲の無鉄砲で子供の時から損ばかりしている」こんな有名な書き出し他にはないのであろうか、学校の授業で習ったのか、題名とこの書き出しは覚えていて、てっきり読んでいるもんだと思っていたが、子供の頃の読書嫌いは教科書も読んでなかったらしい。職場での人間関係とか何十年経っても変わらないものですね。思ったより読みやすく、スッキリした作品だと感じた。面白かった。

戦争戦後を生きてきた坂口安吾だからこその堕落論だと感じた。人間だから堕落する。「悪妻論」「エゴイズム小論」とかもハッキリ言いすぎ、皮肉が効きすぎて面白い。「不良少年とキリスト」の太宰へ熱烈な非難の中にある悲哀と盟友への想いが魅力的でした。

詩集というのを初めて読んだが、詩の良い悪いは全然わからない。でも、何かしら心に残るものとか、なんか分かるような気がするものとか、これ好きだな、凄いなと漠然と感じる物もあった。「頭を、ボーズにしてやらう」「言葉なき歌」「頑是ない歌」すきだな

ペストに奮闘する市民の物語なのだが、物語中のペストは人間にとっての忌み嫌う死や病、戦争、不幸であり、理不尽の最中に起こす人間の心情や行動が生々しく描かれていた。深いなと思いながら、とにかく難しかった。半分くらいしか理解できてない気がする。これはいつかリベンジしなければ

長さからなかなか手が伸びなかったが、やっと読むことができた。土方歳三の生涯を綴った超大作。カッコいいなこれぞ武士の生き様というのか、激動の時代だからこそ、それぞれの生き様に熱があり、心を震わせるのか。土方歳三という漢に惚れた作品でした。

蟹工船、思った以上の地獄。資本主義により搾取される労働者、過酷すぎる労働環境。現代にも通ずるものがあります。昔の文学作品ゆえ、読みづらい箇所も多々あるが、独特の風景描写や心境や過酷さが滲み出る文体も魅力的でした。

初金田一耕助シリーズ。八つ墓村の名前は聞いたことはあったが、事前情報なく読み始め、思ってたより遺産相続、財宝伝説、八つ墓明神伝説、連続殺人事件と思ったより壮大だった。金田一耕助は脇役だったけど、他のシリーズはどうなのだろうか。洞窟シーンドキドキしたし、ちょいちょい出てくる辰弥の心境が馬鹿正直で面白かった

老人が大魚を釣り上げて、街へ帰る話。大魚と老人の凄まじい激闘。2人はまさに戦友のようだった。名作です。

昔の作品だが、思ったより読みやすい。「芋虫」は噂通り凄まじい作品でした。愛と捉えて間違い無いのだろうか。「双生児」「人でなしの恋」も好みです。

江戸川乱歩作品は初読みでしたが、噂に違わない面白さ！「人間椅子」は言わずもがな、変態の自己満足がこれでもかと文章から溢れ出てる。ラストで自分は人間臭さを感じた。「お登勢登場」の苦悶の先から絶望へと地獄。他作品も楽しみです。