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2024年6月の読書メーターまとめ

2138
読んだ本
9
読んだページ
2890ページ
感想・レビュー
9
ナイス
186ナイス

2024年6月に読んだ本
9

2024年6月のお気に入られ登録
2

  • オホーツクのトビウオ
  • 中玉ケビン砂糖

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

2138
ラストのエピローグの部分でのひっくり返しは面白いので、ミステリーとしての評価は高いんだろう。だがその舞台の仕掛けと、登場人物の行動がいくら何でも…。 え⁉︎それで殺すの⁉︎とか、生死が目の前に迫る間際に拷問器具があるやべー施設で悠長に音楽聴きながら寝てるねんとか、スマホのバッテリーどうなってるねんとか、浸水してるのに1週間なにしてたんだお前らとか。1人が犠牲になるロジックも意味不明すぎる。ラストを考えると、スカした探偵役がただのマヌケというのも…。でもエンタメミステリーってこんな感じですといえば、うーん。
が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
9

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2018年から2019年にかけて書かれた短編集。当時のSNSやらYouTuberやらの引っ掛かりと現代の生きづらさ、それでも生きていかねばというところなんだろうけど、そこから5年もしないうちにTwitterはXになりインプレゾンビだらけになり、大学生のような賑やかYouTuberはメンバーの嫁によって内部崩壊しかけた。「すぐに古くなる」のは自覚的に書かれているんだろうけど、10年もしないうちにこの短編集のそれぞれの引っ掛かりはオーパーツみたいになり、そういう文芸作品って増えてきてるよなと思う。
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「多様性」のお題目での現代の断絶と繋がりを描くこの作家は大衆小説では国内屈指の腕前なんだろう。だが、この作品ではまず水性癖という「綺麗なモノ」にしてしまった辺り、そういう人間の業を非常に浅い所でナメてるとしか思えなかった。YouTube等を詳細に描き現実に寄せてる割には他の性癖SNSに触れないし、食事の描写に重ねてるのだろうが登場人物はみな自慰をしない。実際に重い犯罪なのは非常勤講師であって主人公達が追い込まれる状況も謎。それで居場所を見つけた主人公たちが破滅しましたドーン!というオチも雑すぎるでしょ。
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経世財民、カネの本来のあるべき姿を老人から子供や若者たちへの講義という形で概説した本。性善説と理想に傾きすぎてるが、明確に中高生を読者層にしてるのでそれで良いのだろう。労働は繋がる事でもありカネはその手段であるという、ちょうどこれを読んでる時に笑い飯の哲夫がM-1の優勝賞金で子供達に格安の塾を開いたというのを見て、まさにこの本の言わんとしてるいわゆる仏教の利他の精神なんだろう。ただし、これも本当に「理想」。 想定読者向けに物語としてまとめてるので著者を見たら漫画編プロのコルク周りの人との事。なるほどなと。
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90手前でデイトレやってるスーパー爺さんの手法など。 信用取引で幾つかの銘柄をだいたい2000円×1万株で小刻みに1日20回約定できる胆力や反射神経がなければこの人の域には行けないので、まずそこに注意が必要。数百万負けた日に公園に散歩に行けるメンタルを持てるか?なので、板の読み方や指標の用語解説なんか今更必要か?という。少しだけ書かれてる半生記が本当なら相当な商才の持ち主で只者ではないし、ペットショップ経営時代にオランウータンを仕入れたが当然誰も買う訳もなく動物園に寄贈したみたいな話の方が面白かった。
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2138
ラストのエピローグの部分でのひっくり返しは面白いので、ミステリーとしての評価は高いんだろう。だがその舞台の仕掛けと、登場人物の行動がいくら何でも…。 え⁉︎それで殺すの⁉︎とか、生死が目の前に迫る間際に拷問器具があるやべー施設で悠長に音楽聴きながら寝てるねんとか、スマホのバッテリーどうなってるねんとか、浸水してるのに1週間なにしてたんだお前らとか。1人が犠牲になるロジックも意味不明すぎる。ラストを考えると、スカした探偵役がただのマヌケというのも…。でもエンタメミステリーってこんな感じですといえば、うーん。
が「ナイス!」と言っています。
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可読性の高さで評判いいのは納得。 だが更紗と文の愚かさが話の推進力となっており、後半の展開で生じるトラブルは引越し資金で弁護士に依頼すれば全部解決する程度のもの。犯罪追跡サイト、過去の事件を特集で連載する週刊誌等、更紗と文を追い込む為の要素に現実性が全くない。悲惨な境遇ながら浮世離れしてる最大の原因は、更紗がカネに困ってる描写がほぼない事。文の実家が太いという一点に支えられ意図的に貧困という要素を避けている。不能な優男&太い実家が物語の成立に重要な条件なのは、「生きづらさ」を描く文芸作品には致命的だろう。
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シリーズで一番最初に読んでしまった。 多数の登場人物を伏線や意匠を凝らして300ページ内できっちりクライムコメディとして丸く収めるのはさすが。 ただ、警備どうなってるんだよとか、 陰キャ女子コンビが何でそんな殺傷力が高いんだよとか、 仕事師集団6人揃えておいて同じスキルしかない&標的の部屋番号を知らない意味不明さとか、 最後に出てくる男と突然の便利道具とか、黒幕の正体&動機も何であんたが直接やるの?等、ツッコミ所も多い。 ガイ・リッチーのブラックコメディな感じで読むのがこの人の作品は合ってるんだろう。
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2138
話のキーワードとはいえ喋れない被虐待少年をなんで数字で呼ぶの⁉︎ 継父、あれであっさり施設に入るの⁉︎ 部外者が家に突撃して母親と修羅場ってるのにうんこ臭いって…。 何であの人プロの興信所並の調査能力持ってるの⁉︎ T描写はいいとして何であの人いきなり死ぬの⁉︎死ぬような人⁉︎ 主人公気絶ばっかしてるけど後遺症とか大丈夫⁉︎ 親元出てから主人公って別に孤独じゃないよね…⁉︎ 同級生、主人公の人生に肩入れし過ぎ! 主人公モテ過ぎ!惚れた奴が不幸になりすぎ! 悪役の爺さんが殴り込んできて乱闘⁉︎なんで⁉︎
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2138
この作者にしか書けない作品なのは間違いない。だが超飛び道具設定でミステリの論理を展開されるのは何でもありになるので個人的に苦手。ジョジョ7部SBRのD4Cの強引さを思い出した。 世界のルールが提示されるがそのロジックが一貫しておらず、別の世界線が存在するなら主人公の身の周り以外にも人が死ぬはずがその描写は作品内の被害者しかない。それが成立するのは主人公の頭の中と解釈するしかない。 例の物で主人公が壊れた後のデビット・リンチの映像みたいなものとも言え、タイトルはそのリンチの作品に対する含意もあるんだろう。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/06/06(27日経過)
記録初日
2024/06/06(27日経過)
読んだ本
9冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
2890ページ(1日平均107ページ)
感想・レビュー
9件(投稿率100.0%)
本棚
4棚
自己紹介

国内の小説にはツッコミを入れがちです。

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