ヒューゴ賞の指折りのスピーチとして2018年のNKジェミシンの動画があった。SF作家のスピーチを見る機会がないので新鮮。風刺の効いた社会派スピーチで、スマホ見ながらスピーチする演出も面白い。受賞作は差別もテーマとしているSF作品のようだ。また読んでみたい本が増えた。https://m.youtube.com/watch?v=8lFybhRxoVM
金本位制の終焉があっさりしたものだったに驚いた。1931年にポンドの信用不安で取り付け騒ぎが起き、銀行からお金が消えた結果、イギリスは金本位制から離脱した。風呂に入っていた大蔵省の役人がこの話を聞いて、金本位制を廃止できるとは知らなかった、と言ったという話があるようだ。
米国は危機時の金融機関救済が安定に不可欠と理解していたのに、何故リーマンだけ救済せずに潰したのか。筆者曰く競合ゴールドマン出身の財務長官のリーマンへの個人的な恨み、選挙前で銀行救済は国民ウケしないから。日本も米国も同じで、本当にヒトだなと。
インフレ目標2%の根拠は失業率とのバランス。2%以上になっても失業率の改善効果は低いようだ。適温インフレのメリットは理解できたが、現状の最善の選択肢と言えまでに確かなのだろうか。
2011年の対外直接投資残高は約70兆円で対外資産の約10%。最近の統計では、22年で200兆円で約50%。悪くなさそうだ。本書で印象に残ったのは、マクロ経済の経済最適化の視点では、収支プラスなら良いわけではないこと。日本がプラスなら誰かがマイナス、ババ抜き状態である。
歴史小説、推理小説、SF、生物学、考古学、人類学など、たまにビジネス書。
趣味は、旅行、ドライブ、観葉植物、囲碁。
一猫一女の4人家族。娘を本好きにさせる方法を思案中。
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