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2024年9月の読書メーターまとめ

おんだい
読んだ本
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感想・レビュー
8
ナイス
15ナイス

2024年9月に読んだ本
8

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おんだい
会計の歴史は知識や重要性の認識が社会に根付いていく歴史であるが、同時に粉飾、ごまかしの歴史でもある。その理由について疑問を持ちながら読み進めたが、おそらく、帳簿が明らかにする冷徹な現実、己自身の無能さを直視して悔い改められるほど人間は強くないからだ、という結論に(自分の中で)至った。フランスのルイ14世のエピソードなど、その最たるものである。だから都合の悪い数字は無視しようとするし、会計を外部に明らかにすることが制度化されれば改ざんしようとする。人間の業なのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
8

おんだい
「日本は島国だが、海と空は世界とつながっている。そして、日本人が日常生活を営むために必要な物資の大半は海と空を通って運び込まねばならず、敵対する勢力も海と空を渡って攻撃をしかけてくるし、海と空の交通を封鎖されれば我が国は立ち行かなくなる」 著者が明言しているわけではないが、我が国の安全保障を議論するうえで誰も否定できない前提条件ではあるだろう。であるが故に、著者が言うように「朝鮮半島有事」「台湾有事」は日本人にとって他人事ではなく、(続く)
おんだい
2024/09/29 11:00

(続き)いざその時に日本だけが無関係、局外中立の立場を取ることは物理的に不可能だ。日米安保条約の条文がどうであろうと日本に米軍基地と部隊が存在すること自体が極東有事に対する抑止力となっていることは現実だ。しかし日本人は(日本人に限らず人間とはそういうものなのかもしれないが)「戦争になってほしくない(こうあってほしい)」「戦争は絶対に起こしてはならない(こうあるべきだ)」という「願望・理想」が先行し、その「願望・理想」が破綻したときにどう対処してどう終わらせるか、という議論自体がタブー視されている。(続く)

おんだい
2024/09/29 11:08

(続き)有事の際、敵対勢力は日本人のそのメンタリティを突くことで日米の連携を妨害することで自らにとって有利な形勢を作り出そうとするだろう、というのが本書の趣旨である。そう考えると、(少なくとも外交や安全保障について)日本人はあの戦争から何も教訓を見いだせず、自らの意識を変えることもできなかったのだろうか…?

が「ナイス!」と言っています。
おんだい
リーダーの仕事の第1は、部下にきちんと休養を取らせること、心身に不調のサインが出ていないかを常に把握し、チームが崩壊する予兆があればすぐに不要な仕事を切ること。社会人として自分の健康管理は自分で行うことが現在の社会の「常識」であり労働関係の法律や会社などの組織もその「常識」を前提として構築されているが、その「常識」は疲労の第2段階以降では通用しなくなる。だからこそ組織が自分のチームに求める役割を考え(任務分析)た上でチームのメンバーの疲労状況を考慮してリーダーの責任で仕事を切る覚悟が必要になる。(続く)
おんだい
2024/09/28 12:39

(続き)自衛隊では「人は疲労する」「疲労すればパフォーマンスや判断力が低下し、上官や周囲の同僚にたいしても不信感を抱くようになる」「その状態を放置した場合、個別のチームだけでなく他のチームにまで危険がおよび、ひいては任務を達成できなくなる」という前提で組織を運営している。ビジネスの現場が戦場となってしまった現代、組織が環境の変化に適応する一番手っ取り早い方法は「上層部は達成すべき目標と期限を示すにとどめ、具体的な権限を下層のリーダーに大きく委ねる、ただし違法行為に走らないよう、(続く)

おんだい
2024/09/28 12:52

(続き)必要な支援(助言ではない)をいつでも求められる心理的な安全を与え、チームが包囲殲滅される状況(比喩として)に陥った場合はリーダーに対して上層部の責任で撤退命令を出す覚悟を持つ、といったところだろうか。今、リーダーシップに求められるのは小さな会社が大きく成長する「勝つためのリーダーシップ」ではなく、部隊を崩壊させずに撤退戦を戦うための「負けないリーダーシップ」である、というのが読後の感想。

おんだい
読みながら思ったのは「どっちが本当の怪物なのか?」という疑問。怪物を作った博士には、人間としての良心や倫理観が決定的に欠落しているように思われた。でなかったら、あんなおぞましい死体の観察はできないだろう。では未来、精巧なロボットが人工知能を搭載し、人間のようにふるまうようになったとして、人間として扱うべきなのか?SFの元祖とのことだが、いきなりハードルを上げてきたな、という感想でした。
が「ナイス!」と言っています。
おんだい
「松前藩の幕末維新」と「アフリカの第二次大戦」が良かった。ちなみに後者はソマリアとマダガスカルの戦いの解説です。
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おんだい
今回は他国との共同訓練やエアショーの取材記事が中心。飛行機としての美しさを楽しむには良いが、いざ東アジアで有事の際にどこまで戦力として期待できるのか、を深堀りして欲しかった(我が国もNATO各国に対して、具体的な軍事支援はしてはいないので偉そうなことは言えないが)。自衛隊機導入の裏側や戦争法規に関する記事は興味深く読めました。
が「ナイス!」と言っています。
おんだい
普段から特集が組まれている兵装や電子関係の分野とは異なる切り口で、知っているつもりだったことが知らなかったことが分かった。雑誌として新しい試みだと思う。
おんだい
スマホという新技術の誕生により、視力に障害を持つ人の生活が一変した、というエッセイ。最初は使いにくかった機能も、改善の積み重ねによりどんどん使い勝手がよくなってきた歴史がわかる。一方でファミレスのタッチパネルのように、視力に障害がある人がいる、という視点が抜けているデジタル化もある。ちなみに、電子書籍は読み上げ機能への対応の点でまだ課題が多いのだそう。頑張れアマゾン。iPhoneに対しては、「これが正しい」という押しつけがましさと機種の選択肢の少なさで嫌っていたが、この本を読んで少し見る目が変わった。
が「ナイス!」と言っています。
おんだい
会計の歴史は知識や重要性の認識が社会に根付いていく歴史であるが、同時に粉飾、ごまかしの歴史でもある。その理由について疑問を持ちながら読み進めたが、おそらく、帳簿が明らかにする冷徹な現実、己自身の無能さを直視して悔い改められるほど人間は強くないからだ、という結論に(自分の中で)至った。フランスのルイ14世のエピソードなど、その最たるものである。だから都合の悪い数字は無視しようとするし、会計を外部に明らかにすることが制度化されれば改ざんしようとする。人間の業なのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/06/14(135日経過)
記録初日
2024/06/14(135日経過)
読んだ本
31冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
6998ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
30件(投稿率96.8%)
本棚
0棚
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