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2024年11月の読書メーターまとめ

Y.T.
読んだ本
4
読んだページ
994ページ
感想・レビュー
4
ナイス
31ナイス

2024年11月に読んだ本
4

2024年11月のお気に入られ登録
1

  • 歯

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Y.T.
9年ぶりに再読。①やはりシンプルに文章がうまい。「目につく何もかもが見事にくっきりしているせいで、自分の肉体がなんだか茫洋としてとりとめのない存在であるように感じられる」(28)とか。②第1部のハイライトは間宮中尉の外蒙古でのトラウマ的経験だが、これが「物語/小説」として(現実/政治と一定の距離を取って)成立しているのが良い。今の時代状況だと無理だろう。③「上に行くべきときには一番高い塔を見つけて、そのてっぺんに登ればよろしい。下に行くべき時には一番深い井戸を見つけてその底に下りればよろしい」(143)
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
4

Y.T.
本書全体の通奏低音にあるのは、「外部に到達するための手がかりはどこにあるのか」という問題意識。 著者が注目するのは「壊れ」。世界の調和が意図せず壊れてしまっているという、ほころび/バグ/幽霊が到来することが、外部とのコミュニケーションの立ち現われの契機足りえるという希望。折しも世界の蝶番が壊れて久しいので、とてもアクチュアルな感覚かもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
Y.T.
「発達障害本(発達障害者の苦難/特性を描いた本)」はどうしても新たな知見を得るためというよりは、「同じような苦しみを感じている人がいるんだ」と自分を慰めるために中毒的に読んでしまいがちで、この本もその目的で手に取った。ただ精神科医の熊代亨(4章)の論考は意外に興味深かった。①現代において身体的なコミュニケーション(暴力)が社会から排除されていることとが、知的・発達障害者の働きにくさと関係しているという仮説(154)、②産業革命による産業構造の変化は、一定発達障害者に優しい部分があったという仮説(158)
Y.T.
2024/11/16 23:23

「IT業界の隆盛(ホワイト化・一般化)」や「働き方改革(テレワーク・残業規制)」などもあり、一時期に比べて発達障害者が就労しやすい産業構造になっている気がするので、結局弱い立場の人間にとって労働は「産業構造ゲー」なのかもしれない

が「ナイス!」と言っています。
Y.T.
9年ぶりに再読。①やはりシンプルに文章がうまい。「目につく何もかもが見事にくっきりしているせいで、自分の肉体がなんだか茫洋としてとりとめのない存在であるように感じられる」(28)とか。②第1部のハイライトは間宮中尉の外蒙古でのトラウマ的経験だが、これが「物語/小説」として(現実/政治と一定の距離を取って)成立しているのが良い。今の時代状況だと無理だろう。③「上に行くべきときには一番高い塔を見つけて、そのてっぺんに登ればよろしい。下に行くべき時には一番深い井戸を見つけてその底に下りればよろしい」(143)
が「ナイス!」と言っています。
Y.T.
研究者の留学エッセイをまとめた一冊。一番印象に残ったのは斎藤幸平のウィズリアン大学卒業式の写真(81)で、①丸坊主に角帽、②裸眼、③中途半端に曲がったピース、の三点セットで面白かった。それ以外には(1)中国でクィア・スタディーズを研究することの困難さに直面した福永玄弥、(2)イタリアでの8年間の留学生活を描いた桑木野幸司、(3)デンマーク留学によってキルケゴールの「臨床家」としての言葉の含意への理解が深まった鈴木祐丞、のエッセイが面白かった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/06/17(171日経過)
記録初日
2021/03/10(1366日経過)
読んだ本
59冊(1日平均0.04冊)
読んだページ
17694ページ(1日平均12ページ)
感想・レビュー
53件(投稿率89.8%)
本棚
0棚
血液型
B型
職業
IT関係
現住所
大阪府
外部サイト
URL/ブログ
https://note.com/tender_aster675/
自己紹介

小説、人文書、IT本などを読んでいます

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