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2024年9月の読書メーターまとめ

むら松
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感想・レビュー
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2024年9月に読んだ本
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2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

むら松
お久しぶりの奥田英朗。「コメンテーター」を読む前に最初からおさらいすることにした。ケータイ、上野の外国人等々の記述に年月を感じる。精神科医の伊良部は、海堂尊の作品に出てくる白鳥とイメージが被ってしまうが、伊良部はよりポップな感じがする。はじめは早く帰ろう、別の病院に行こうと考えていた患者が、徐々に伊良部を心の拠り所としていくところが相変わらず心地よい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
22

むら松
ジュニア版水滸伝を読了後にチャレンジ。最初は見知らぬ登場人物の多さに面食らったが、相変わらず罪人は額に入れ墨、眠り薬入りの酒で護衛をまくなどの、お馴染みのくだりで徐々に慣れていく。今作品も次々と主人公が入れ替わっていったものの、田中芳樹氏のなめらか文体でスイスイと読めた。上巻で気になった部分は「からし付き湯豆腐」(手の込んだご馳走として語られていた)「(僧の)曇化は髪がないので、怒髪天を衝くことはできなかったが激怒した」(笑)。下巻もゆっくりと楽しんで読みたい。
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むら松
「天下を取った儂が苦労させられた奴らの話をしよう、まぁ最終的に儂が勝ったんだけどね」的な話を、反家康派の私が長々と再読したのは、ひとえに最終章の真田信繁編を読みたかったから。今村翔吾「幸村を討て!」を読んだ後だと、兄の信之は大阪の陣以降病気がち、とか、毛利勝永の奮戦とかのくだりでニヤリとしてしまう。ところどころで爪を噛む家康が相当気持ち悪かった(褒め言葉)。
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むら松
納豆菌に水をヘドロごと浄化する能力があり、その保湿作用で砂漠の緑化に役立つ可能性があると知った。菌ってすごい。息子があわよくばその道に興味を示さないかと読ませてみたいが、ところどころ青少年(!)向けでない箇所があるのでどうしたものか。2巻と4巻を飛ばしても、あんまり時間軸が進まないからまぁいいか…。
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むら松
芥川龍之介の戯作は読んだことがあると思うが、挿絵がもう…。勘弁してくださいと言いたくなる。何故か桃太郎が女子の姿をしているので、Eテレ「シャキーン!」の16代目桃太郎モモエも彷彿とさせる。再販にあたり挿絵を一部差し替えたというが、これ以上におどろおどろしい絵だったのだろうか。子供に見せずにやり過ごせてよかった!!「昔話法廷」のように、他にも浦島太郎編とかカチカチ山編とかないのかな。
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むら松
あちこち心に引っかかる話はあったのだが、哀しい、切ない、辛いがところどころ盛りだくさんに散りばめられていて、読後感が自分の好みではなかった。ヨシタケシンスケさんの「ちょっと悲観はするのだけど、それでもなんとかやり過ごして」的な作品は大好きで、励まされることが多いのだが、コラボで陰の方に強めに引っ張られちゃったかな。それぞれのページにコーヒーカップの跡や古い本のシミ、日焼けやコゲなんかが付いているのが可愛らしかった。もう一度、心を整えてから再読しよう。
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むら松
「検察側の証人」の戯曲版とは違うラストを確認するために読んだ。戯曲よりは被告人がクズでなく、奥さんの聡明さが際立つような形になっていると思った。他の短編については、頑張ってみたけど、遂にギブアップ!カタカナの名前が苗字と名前がゴッチャになってたくさん出てくると、どうも話についていけなくなるらしい…。
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むら松
石田三成の生涯の各時代にまつわる短編アンソロジー。初読の際は「義理義理右京」が面白かったので、吉川永青の本をいくつか読んだ。今村翔吾「八本目の槍」を手に取ったのは編者の巻末で名前が挙がっていたから。美味しいとこ取りのアンソロジーは、読書の幅が広がってありがたい!今回は松本匡代「美しい誤解-出会いの三献茶」がよかったので、他の話も読んでみようと思う。真田信之・幸村兄弟の活躍話をさんざん読んだ後なので、石田三成の生涯を思うと不器用すぎて切なくなる。朝鮮出兵のあたりで秀吉を見限っても良かったのになぁ。
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むら松
「空中ブランコ」がすごく良かったので、続編を書くのはさぞ難しかっただろうなぁと読み始める。そこへ3つ実在の人物をモデルにしたお話が続いて戸惑った。初読のときもそうだった。やたらリアルで実際にそうだったのかと思ってしまうほど。ご本人方は快諾されたのかな…と心配になる。転じて「町長選挙」は舞台を孤島に移し、最後は島をあげての一大イベント!このスペクタクルが心地よいんだよなぁと改めて思った。3冊続けて読んで、海堂尊の白鳥田口シリーズも恋しくなってきた。
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むら松
前作からさらに爽快感が増した感じ!八方塞がりの状況に追い詰められて、思い悩んだ患者が診察室を訪れる。あれやこれや吐き出した後、伊良部と外へ飛び出すのをきっかけに、それぞれが殻を破っていくところが毎度気持ちがいい。元同級生ゆえか「義父のヅラ」の達郎先生の巻き込まれっぷりがいつもの患者さん以上だった。「女流作家」の回では、まさかの作者ご本人もどき登場。奥田英朗、偏屈なのだろうか。マユミちゃんは意外な絵心を披露したあと、最後に別の一面まで見せてくれてちょっと得した気分になった。牛山愛子さんの次回作読んでみたい。
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むら松
お久しぶりの奥田英朗。「コメンテーター」を読む前に最初からおさらいすることにした。ケータイ、上野の外国人等々の記述に年月を感じる。精神科医の伊良部は、海堂尊の作品に出てくる白鳥とイメージが被ってしまうが、伊良部はよりポップな感じがする。はじめは早く帰ろう、別の病院に行こうと考えていた患者が、徐々に伊良部を心の拠り所としていくところが相変わらず心地よい。
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むら松
森絵都「異国のおじさんを伴う」の短編の題材になっていたので読む。アガサ・クリスティは久しぶり。56歳の女性をおばあさん呼びするのには、パリ五輪の乗馬代表が初老ジャパンを自称するのに似た戸惑いを感じた(笑)が、確かにすごいどんでん返しだった…。この結末を知らされずに中断されることがもしあったらマジで酷。短編だとラストが違うらしく、映画と同じ結末の戯曲集を先に選べて良かった。映画もいつか観てみたい。途中「お茶よりおチャケが飲みたいよ」という箇所が唐突に現れるが、実際の原文もそんなダジャレなんだろうか?
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むら松
近未来の日本が露悪的すぎて辟易したが、石と心を通わせられる石読の存在は面白かったし、その能力が羨ましいと思った。もっと石との対話内容が描かれていたら良かったのに。特に和田さんちの表札の御影石とはもう少しおしゃべりしててほしかった。後半、虫読と空読がすっかり影を潜めてしまったので、それぞれの活躍を描いた続編もぜひ読んでみたい。
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むら松
大団円。こんなに豪傑を怒らせて一同集結させた高キュウはある意味すごい奴だったのかもしれない。晁蓋が亡くなる寸前「自分に毒矢を放った者をやっつけた男が後継者」との遺言を残した。それを聞いて、李逵がじゃあ俺にもチャンスあるんじゃね?と言った時、ピリッと緊張感が走ったのが笑えた。そうならなくて本当にヨカッタね(笑)。結局何がすごいのか分からない宋江が梁山泊二代目(そうだっけ?)の首領に選ばれた後、唐突に108人の名前が刻まれた石板が落っこちてくるけど、大人版なら自然な流れなのだろうか?駆け足の水滸伝、面白かった
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むら松
息子も4巻のトラウマを乗り越えて読書を再開し、ついに終盤を迎える。お騒がせの李逵は相変わらず想像以上の馬鹿者だった。公孫勝の師匠羅真人を掴んで崖にポイっとしちゃった時は思わず頭を抱えてしまった。宋江の九天玄女の巻物が再び唐突に登場するも、不発。こんな時「そもそも宋江ってすごいか?」といつも悩んでしまう。とにかく妖術対決を制し、後半の宋国軍との戦いにも妖術使っちゃえばいいのに!と思ったが、そういうことではないらしい。
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むら松
石田三成やおかしくなっちゃう前の豊臣秀吉が好きだが「結局家康にいいようにやられちゃうんだよなぁ」と悔しい思いで歴史小説を読み終えることが多い。でもこれは家康が、嫌味な本多正信とまとめてコテンパンにやられる。痛快、痛快!!幸村が魅力的なのはもちろんだが、主役の信之、父の昌幸、茶々ですらイメージが変わった。ラストの真田vs徳川の丁々発止は、テニスのものすごいダブルス戦を見てるような感じで、私も途中休憩して水を飲みたくなった。潔く負けを認めて陰膳まで用意させる家康もまあまあいい奴…だったかも。
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むら松
安定のしびれ薬、悪女、プチ親孝行…? 李逵がお母さんを背負って逃げたはいいものの、切り株に座らせてちょっと目を離した隙に虎に食べられちゃって、ブチ切れてその虎達をやっつけたくだりは、何故か「カチカチ山」並のあっけなさというか、のどかさを感じてしまった。
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むら松
どのお話も切ないだけでなく、ぬくもりを感じることが出来たのだが「クジラ見」と「クリスマスイヴを三日後に控えた日曜の……」がなかったら、何だか辛くて寂しい読後感だったかもしれない。ただ1冊10の短編の中で2度も「柴犬」ワードが力強く使われていたのが良かった。自分も一徹な柴犬タイプなので、年を取ったら柴犬以外は犬と呼ばなくなるかもしれない。簡単ながら日常的に人の話を文書にまとめる仕事をしているため、「竜宮」のエピソードは少し身につまされた。
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むら松
シリーズものが好きだ。番外編は、読者への日頃のご愛顧感謝的なものだと思う。「恋大蛇」も、時おり前の巻を読み返したりしながら、ずっと繰り返して読んでいられそう。第一話は、映像が次々と思い浮かんで楽しいが、残念なことに主人公の記憶が薄くて…。後で「夢胡蝶」を読み直そう。第三話はまさかの方々が主人公。銀治は勝手にごま塩頭のおじさんを想像していたが意外と若かった。麹町の要人(改)もこの銀波世代に入るのかな。第二話では弾馬と稲葉正弘様との出会いと別れを丁寧に知ることができた。深雪のレシピを自分も読んでみたい。
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むら松
宋江様がどこでも尊敬されすぎてて、正体がばれるたびに水戸黄門か裸の大将みたいになってる。居酒屋行けばしびれ薬入り酒を飲まされるし、罪人は額に入れ墨入れられるし、別れ際にはみんな男泣きする。そんなお決まりに安心感が出てきた。
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むら松
自分より少し年上の女性の、小学校から高校時代のころのお話。あらすじを見たときは、色々なことを思い出してしまいそうだなぁ、と敬遠したが、実際は水みたいな日本酒のようにするすると読めた。成長につれ、次々と関わる人が入れ替わっていくのがとてもリアル。割と波乱万丈だけど、同じ職場で普通に仕事をしていそうな感じでもある。家族旅行の際の呑気なお父さんには、本当にイラッとした!
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むら松
今回もまた安定の「罪人の額に入れ墨」。前回の挿絵のトラウマから、なかなか読み出さない息子に先立って読む。恐怖の肉まんじゅうのくだりはなかなかだったが、挿絵についてはギリセーフか。平川陽一さんの文は読みやすいので、主人公が次々と入れ替わっても、途中大幅なハショリがあったとしても、サクサクと読める。
が「ナイス!」と言っています。
むら松
かれこれ30年近く読んでいる本。中でも「どうぶつ記」と「思いでの人」が印象深い。波乱万丈の自伝を読むと、私の今の状況もそのうち何とかなるか、と何度も心の支えにさせてもらった。しかし長谷川家、近親となる男性がことごとく短命。もちろん本人達に非はないし、時代性もあるのだろうけど、そういう巡り合わせがあるんだろうなと思う。似たもの一家にはアニメサザエさんに登場する伊佐坂先生一家やノリスケ?のようなキャラクターが登場して面白い。最初のタイトルのコマが味わい深い!
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/06/23(120日経過)
記録初日
2024/07/08(105日経過)
読んだ本
109冊(1日平均1.04冊)
読んだページ
32738ページ(1日平均311ページ)
感想・レビュー
63件(投稿率57.8%)
本棚
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