ネタバレ後半に物語のある事に気付き、振り返ってみると、最初に感じた違和感は間違いじゃなかった事に気づいてゾッとしました。 最初から、おかしかったんです。 物語の最後の『長い影』が印象的で、アガサ・クリスティの作品に出てきた『過去の罪は長い影を引く』という言葉を想起させられました。 物語が終わっても、正直自分には、彼がお爺さんと同様に、過去のトラウマによって破滅の道をいずれ辿る事になってしまう気がしてなりませんでした。

ネタバレ本の中にフォントやドアに袋とじ、と色んな仕掛けが施してあって楽しかったです。 中盤の不穏さが漂う展開もサスペンスみがあって惹き付けられるし、終盤にある袋とじの中の秘密も面白かったです。 個人的にはドアの仕掛けが特に印象深く、この仕掛けは何回か出てくるのですが、出てくる場面それぞれで開ける人物の心情が違うので、ページのめくり方もまた変わってきて、素晴らしい仕掛けだと思いました。 あの場面で誰が何をしていたのか？ それを確かめる為に再読したくなる、そんな作品でした。

ネタバレ今年やってたアニメが面白かったので買いました アニメで一度内容を把握していたのもありますが、語り手の小鳩君による一人称視点の文章がとてもわかりやすく、そこまで長くないのでスラスラ読めました アニメ未収録の、『For your eyes only』は、謎を解いた後の勝部先輩の行動が衝撃的でビターな味わいだったのが印象深いです 後、『おいしいココアの作り方』は意外な解答(ついでにおいしいココアの作り方の薀蓄)が面白くてもう一回見てもやっぱり良いですね～

ネタバレ序盤のハロウィーン・パーティの描写、森の中の石切場跡に造られた美しい沈床庭園、妖精の様な少女に魔女そっくりな老婆、そして終盤に登場する舞台…と、物語全体にほんのりファンタジックな空気感が漂っており、なんだかイギリスらしい異国情緒があって良い雰囲気でした。 事件の手がかりが被害者の少女の過去に殺人を見たという証言と、過去に起きた複数の事件(少女がほら吹きだったので本当に関係があるのか分からない)以外に見当がつかない上、過去の事件の内幾つかは本当に関係がなかったりするミスリード要素なのが中々難しかったです。

ネタバレ後半に物語のある事に気付き、振り返ってみると、最初に感じた違和感は間違いじゃなかった事に気づいてゾッとしました。 最初から、おかしかったんです。 物語の最後の『長い影』が印象的で、アガサ・クリスティの作品に出てきた『過去の罪は長い影を引く』という言葉を想起させられました。 物語が終わっても、正直自分には、彼がお爺さんと同様に、過去のトラウマによって破滅の道をいずれ辿る事になってしまう気がしてなりませんでした。

ネタバレ事件は解決に向かったのに、こんなにやるせない気持ちになったのは初めてです 物語の最後の手紙を読んで、あの被害者の事を思うと本当に可哀想で可哀想で… 手紙を読み終えたマープルの気持ちに強く共感しました

ネタバレクリスティの最初の作品だから、今回は自分でも犯人を当てられるんじゃないかと思ってました。 …はい。すみません勿論見事に騙されました！ 読者の騙し方がこの頃からもう素晴らしく上手いです。 犯人の候補から外していた人が犯人だったのも驚いたし、そんなわけ無いでしょ、と読み流していた情報が実は大事だったり、クリスティという作家が、そして名探偵ポワロのシリーズが世界的に有名になったのも納得の作品でした。