30分ほど前に読み終わり、愕然としている。文章が丁寧なので伝えようとしている情景が浮かびやすい分、実際起こっている事と違うとわかった時のショックが凄まじかった。

30分ほど前に読み終わり、愕然としている。文章が丁寧なので伝えようとしている情景が浮かびやすい分、実際起こっている事と違うとわかった時のショックが凄まじかった。

人種差別の話かと思って読んだら2%差別で98%不倫やらゲス金持ちの話だった。セリフが不自然で登場人物がみんな記号的だった。無駄に描かれた性暴力描写があった。というか無駄な描写が多かった。

初貴志祐介。 苦手な点: 「こんなに要るのか？」ってほどの情報量。心理描写が細かく巧みではあるが、普段仕事でそういう事に触れているので重く感じてしまった(ならホラーなんて読むなよ) 良かった点 :ペースが良く、サスペンス溢れる展開。荘厳な神話との掛け合わせ。逆に「オチ」が思いのほか単純でわかりやすく、B級好きの心をくすぐった。

横溝５冊目にして、初めて序盤から犯人当たった！ 嬉しい。

猟奇的かつ社会派なのでジャンル的には最高であったし、「読者諸君への挑戦」も格好良かったけれど、一文一文の流れが読みにくかったり、情報が多かったり、舞台が色々変わったりして、盛り上がりが途切れ途切れになってしまった。