ネタバレ皆さんは一度でももう一人の自分や存在しない兄弟と話をしてみたいと思った事はないだろうか？ドッペルゲンガーとか大好きマンにはツボに刺さりまくると思われる本作。10代の頃に出会いたかった。並行世界に迷い込んだ少年という夏休み映画のような題材を米澤先生が書くとここまでダークな部分が出て来ちゃうのかと驚嘆せずにはいられなかった。 全ての点と線がつながったときの主人公の絶望感と喪失感たるや想像に想像に難くないが最後の母メールにリョウは馬鹿馬鹿しくなって個人的には生きることを選んだと解釈。 つまり解放宣言なのだと。

ネタバレ少々ジュブナイル小説のような懐かしい夏休み長編アニメのようなテイストでほかの米澤穂信先生の作品とは一線を画す印象は未来予知という要素がゆえなのか。 と思いきやだんだん雲行きが怪しくなってゆく。 少しずつ明かされるハルカの境遇が暗く大人の顔色ばかりを窺っていてとても不憫で悲しいかった。 後半にかけて少しずつホラーじみてきなくさい展開に薄気味悪い後味の悪さだけが残ってまるで悪夢でも見ている読み味でした。

ネタバレ例によって米澤穂信作品に出てくるヤバい女と思われる人物が出てきた辺りから謎の救急車騒動と一気に興味をそそられてくる。瀬野がひょんなことから共闘する形となる手に汗握る展開は息を呑んだ。 松倉が前作から抱えていた秘密に松倉なりの答えを出した のが成長を感じられ、本当に良かった。 瀬野の今後があるとしたら楽しみです。 真相にたどり着いた伏線回収は鮮やかでした。 悲しい物語。それにしても植田君の受難は続く。 小市民シリーズにもこんな人物がいたような？(笑)

ネタバレこたつでドッキリイベントは本当ごちそうさまでした。 海の魅力が伝わってきます。 しかしながら、ただのラブコメと思いきや真樹の境遇が深刻過ぎて海のごく普通の家族と触れ合う場面で昔の幸せだった頃の自分の家族と重ねる場面は泣いちゃいますね。空さんや大地さんのアドバイスで踏ん切りがついた真樹が海にもいい影響を与えて友人関係をアシストしたりお互いがお互いを認め合って互いを必要としながらこうして彼らは大人になっていく熱い展開が実に素晴らしかったし空さんと大地さんの関係性が実にいいアクセントになってて面白かった。

ネタバレ人間味あふれる過酷極まる勝負の世界の激動の物語。 10代に求められるにしてはあまりに残酷で無常な な結末と思いきや最後のちゃぶ台返しが本当に蛇足で残念。 瑠璃の気持ちがわかる。

ネタバレかつてないくらいこれほど迷ったり 空回りしてる浅村君がいただろうか 全ては沙季ちゃんのために。 実の兄弟ではない沙季と悠太が分かり合えるのに 伊東文也はなぜこんなに分かり合えないのだろう。 フィクションならばいざ知らず、現実に生きる人間はそうは変わらない。 と浅村くんの達観した想いが辛かった 酸いも甘いも味わって人生は続いていく いつかは分かり合えるのかな？そう願ってます だって実の父なのだから。このままではあまりに悲しい。

ネタバレ高校生の日常生活にしてはあまりに酷な物語だなと読み終えた直後に感じました。松倉について一癖も二癖もある登場人物がどうにも好きにはなれなかったがその生い立ちの一部が垣間見えるエピソードを最後まで読んで少し納得。堀川がいなかったら彼の暴走を止められないという危うさがすごくわたし、気になります。今後の彼らを見守っていきたい。