途中で止めてしまった。私には合わなかった

面白くて既刊分を一気に読んだ。音楽を取り上げたマンガは数あれどここまでサブカルに寄ったものはかつてなかったんじゃないかなと。（私が知らないだけかもしれないが）画期的！

途中で止めてしまった。私には合わなかった

すずが幸に梅酒を注ぐ場面。 「甘めー？すっぱめー？」「すっぱめ」「うすめー？濃いめー？」「濃いめー」 話の本筋とは関係ないなんでもないシーンだけど、映画とマンガ同じセリフ運びで ああ、脚本家はここを使うんだなとか、広瀬すずの言い方が可愛かったことも相まって印象的だった。

松方コレクションにまつわる物語。全体に周辺の人々を丁寧に描く手法だからか冗長に感じたが、後半絵を買い集めるところ辺りから俄然面白くなっていった。特に最後の日置の話が出色。ここだけでも短編として成立しそうなくらい良かった。登場人物のキャラが立っていて、映像化するなら役者はだれがいい、などと思いつつ読んだ。

火星と西遊記とエッセイが渾然一体となったカオスな作品集。自由な発想とともにお話もどんどん飛躍していくかんじが黒田硫黄ならでは。ありえないほどナンセンスで最高。やっぱりめちゃくちゃ漫画が上手い。 そろそろ、また長い話も読みたいなと思う。

はじめ、女性陣のひそひそ話的な流れで話が進み なんだかイヤな話だなと思ってたのだけど、男性陣の見立てはちょっと様子ちがうようだ というくだりでガラッと印象が変わる展開が面白かった。短くサラッと終わり、爽やか。

野球をテーマにしたミステリー小説。裏技を駆使したスカウトの駆け引きの数々がスリリング。今の時代ならコンプラ的にアウトなことも、逆に懐かしく感じられてノスタルジックな気分になった。スカウトたちの今後も気になる（続編はあるのかな？）作品だった。