
メインの論述は引き続きトロポジーを使用して語られていたが、ツァイガルニク効果の説明や学習種類(認知構造(知識)の変化、好嫌の学習、イデオロギーの変化)後退、リビドーの体制、集団の効果、集団におけるイデオロギーの効果等様々論じられており、勉強になった。
現在においての価値観としては後者が優位であると考えられるが、実際は前者の会社が多いのではないかなと思う。これは現在社会においても教育と実社会が整合していない証左ではないかなと感じた。また、本書でも民主主義は放っておいてはできず、努力する必要があると言及されている。(一方で専制主義は押し付けられることによって萌芽すると述べられている。)
また、結婚・少数集団・幼児教育等にも言及されており、第二次世界大戦前後で特に課題認識の強かったユダヤ人問題に対しては特に深く考察されていた。これは著者のクルト・レヴィン氏がドイツ出身のユダヤ人であったためであると考えられるが、それ以上にユダヤ人問題を解決可能な問題として、著者が解決策を模索していた点が大きいと考えられれる。 全体的に現代のリベラル思想に通じるものがあるなと思いながら読みました。
また、古代ギリシアにおいて贈収賄がどのような意味があるかが歴史及び至近の人類学に基づき解説されており、アテネにおいてレベルの高い民主制が構築されていたことがうかがえた。 最後のほうにある現代の賄賂についての言は納得ができるものであった。
全体として、倫理観のある一定の普遍性を感じる本だった。現代においても同じ倫理観を持っているor日本人と感性が合うのではないかなと思う。それが、比較的戦争が少ない、同じ言語を共有している、多神教であるといった我々日本人との類似性がそうさせている可能性はあるが。
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内容的には魂のあり方、知識とは、イデア論のさわり等、プラトン入門として良い本だと思いました。