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2024年11月の読書メーターまとめ

PSオットット
読んだ本
16
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3896ページ
感想・レビュー
16
ナイス
10ナイス

2024年11月に読んだ本
16

2024年11月のお気に入り登録
1

  • roughfractus02

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

PSオットット
最近は論理的に書かれた難しめの本ばかり読んでいたが、人間には思考すること以外に感性がある。 感性が捉えたことをうまく言語化しているエッセイだと思った。考えることに疲れた頭に、清涼剤のように効いてきた。思考や議論のバトルとは対極にある本だと思う。 物事の感じ方は人間一人一人異なるため、万人共通の絶対的な真実はなく、一人一人の人生は夢というか幻想のようなものだろう。著者から見えている表象としての世界に触れられた。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
16

PSオットット
2007年の統計なので、最近のデータも知りたいが本が出てなさそうなのが残念。 2007年の日本人の嗜好をまとめるとこうなる。 20代で北海道に住み、寿司キャベツいちごアイスを食べ、ビールと緑茶を飲み、和風一戸建てに住み、犬、桜、春、土曜日、4月が好きで、イチロー小泉純一郎司馬遼太郎を尊敬し、勉強は国語好き、余暇はテレビ、ごろ寝、食べ歩き メディアの影響もそれなりにありそうなので、2024年は結構変わってきていそう…。
PSオットット
著者は、養老孟司さんの東大医学部の同級生とのこと。含蓄のある文章から高い知性が伺えます。 辛い闘病生活や死を悟った時期の詩であり、そうなった人にしかわからない重さが伝わってきます。自分の人生に未来を感じられている時や、うまくいっている時、健康な時にはわからないだろうけど、人間誰しもが死が来ますから時々読み返したいと思います。
PSオットット
最近は論理的に書かれた難しめの本ばかり読んでいたが、人間には思考すること以外に感性がある。 感性が捉えたことをうまく言語化しているエッセイだと思った。考えることに疲れた頭に、清涼剤のように効いてきた。思考や議論のバトルとは対極にある本だと思う。 物事の感じ方は人間一人一人異なるため、万人共通の絶対的な真実はなく、一人一人の人生は夢というか幻想のようなものだろう。著者から見えている表象としての世界に触れられた。
が「ナイス!」と言っています。
PSオットット
解説で吉行淳之介さんが興味深いことを書いていました。女は純愛小説を書かない、なせなら恋愛は、現実をより良くしたたかに生きるプロセスとしか考えてないからとのこと。だとすると純愛は、男が頭に血が上ってあることないことを夢想することを指すのかなと…。 紹介されている小説は純愛ではありまさんでしたが、内容は楽しめました。50年前の本とはいえ最近の小説とは文章の質や日本人の日常がいくらか違うこともあり、社会背景も覗けて色々興味深かったです。
PSオットット
他のラカン入門よりわかりやすかった。 入門書として最初に読むのも良いし、他の入門書の復習として読むのも適してます。 特にラカンが用いる用語の意味について、他の入門書で誤解していたところが何箇所かあり気づかせてもらったので感謝しています。
PSオットット
久々に小説で感無量となった。 タイトルの「なんとなくクリスタル」は、彼氏と続けている共同生活と、結婚を見据えた今後の生活の幸福感を表現した語彙だと思われた。 本文のほとんどは80年代の流行先端を行く都会的大学生のリアルな生活描写だったが、最後にタイトルの語彙(なんクリ)を使って気持ちを形容したポエティックな終わり方が心に響いた。
PSオットット
一通り読んだのだが、読みやすさもあり、なんとなく素通りしてしまった印象。 本来の聖書は物語性があるらしいが、この本はトルストイ流の抜粋集らしく、そこからエッセンスを学べるものがあるはず。それを掴むまで再読したい。 バートランド・ラッセルは宗教、戦争、愛の三者は理性外活動であると言っていた。トルストイがキリスト教へ向かったのは、人間の性の一つというか自然なことなのかもしれない。
PSオットット
精神分析的には人間には理想自我というものがあり、早ければ幼少期、遅くて大人であっても何者かになりたがる傾向があるらしい。 何かのきっかけで、理想像が自我の中に刷り込まれると、なりきって別人を演じることがあるようです。 動物の親認識も視覚による刷り込みによるらしいので、人間も一種の動物だからそういう性質があるのかもしれません。人間の不思議さを感じました。 接する人が変わればこちらの態度も変わるので、そういう意味では日常的に演技しているのが社会的な人間の行為ですが、極端になると病理になる。
PSオットット
文学を楽しむだけではなく、分析的に読む方法を知りたくて買ってみました。 学問としての文学理論の項立てはほぼ決まっているのかなと思いました。おそらくイーグルトンやバフチンのエッセンスが多分に取り込まれていると思われます。 よくまとまっていて大変勉強になりました。
PSオットット
精神分析と文学批評について内容が濃くて何度でも読みたいくらい。 森鴎外のお孫さんの森常治さんの論評が個人的に好きです。フロイト理論を通して、自我の性質の説明と共に、批評することの手強さが書かれており、至極納得しました。
PSオットット
難しくてほぼ理解できなかったのですが、フロイトラカンが提唱した自我構造を社会に拡大して当てはめる見方をされているのかなと思う点がありました。 ポストモダンの行き詰まり感を感じます。つまり本書が書かれた時代に、思考によって考え得るところの臨海点が来てしまっているのかなと…。 21世紀に入ってから新たな潮流は生まれていないとの一説もあるので。
PSオットット
書いてあることが全然わからない本に久々に出会った。思考のOSが違い過ぎる気がする。 わかった暁には何が得られるのか、それを期待しながら何度もトライしたい。
PSオットット
「懺悔」が読みたくて買いました。 地位や名声、金を手に入れても満たされない虚無感から、人生には元来意味はないと悟ったそうで、そこからキリスト教者への道に進んだのかなと思われました。 ヴィクトルフランクルは、人生の意味は自分で見つけるものだと言っていますし、フロイトは人生の意味を考え出すと頭がおかしくなると言ってますし、そもそも意味とは、物理的な実体を伴わない概念なので考え始めたら解釈は無限にありキリがなく、取り扱い注意なのかもしれません。
PSオットット
文章は比較的少なめですが、現代人が置かれている状況がよくわかりました。ラカンの「大文字の他者」からの押し付けにより、現代を生きる主体の息苦しさが描かれています。行き過ぎた管理社会やホワイト化の弊害。 人と社会の関係性に関わる話なので、社会人としての立場を持っている以上は、誰しもが逃れられないと思いました。
PSオットット
この本の素晴らしさもさることながら、解説を書かれた田中美代子さんの文章に圧倒されました。 一言一言が力強く無駄がなく、そして知的で綺麗です。このような文章を書く人を初めて見ました。記載が数ページだったのもあり3回読み返しました…。
が「ナイス!」と言っています。
PSオットット
新な学びを得ました。内容は確かにそうなのだが、私が年を取ったり気力もないので、プロレタリアートとしてストライキや行動を起こす気にはなれず、大人しく生きていこうと思います。マルクスが説いたブルジョアとプロレタリアートの主従関係は様々な場面に反映されているとのこと。自分で気づくのはなかなか難しいです。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/11/27(7日経過)
記録初日
2017/10/12(2610日経過)
読んだ本
42冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
9752ページ(1日平均3ページ)
感想・レビュー
42件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

ペースは遅いですが、都度掲載していきます。
20年以上サラリーマンをやって疲れてお休み中…。

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