静かにどんでん返しされる感じがゾワっとして面白かった

途中声を出して笑ってしまった。タイトルからは想像がつかないほどにハートウォーミング。

物語の冒頭からは想像できないが、何回か声をだして笑ってしまった。

何度読んでも新たな発見と気づきがある

あまり前情報なく手に取り読んでみた。子供用の話を間違えて買ってしまったかな？と思う出だしだったが、大人にも刺さる内容だった。日記を書いて自分と向き合うこと、自由に自分を言葉で表現するための語彙の大切さ、誰かに伝えるつもりで表現すること、ネガティブな言葉は過去形にすること、など私も勉強になった。私自信悩みがあるとノートや本に向き合う。それを「あまり内向きになるのは建設的ではない」「もっとオープンマインドで、出していこう」と言う人たちがいる。でもこの本を読んで、私は私のやり方で自分と向き合っていこうと思えた。

上手く読み解けないお話もあり、ネタバレや考察をしている方のブログを読み、ようやく理解できた部分もあり。 その後、終章のタイトルを改めて眺めて、薄ら寒くなった。 「2度読み必至の驚愕ミステリ」とあらすじに書かれているのに納得。もう一回読み直なさくては。

犯人が誰か、どんな偽装工作を図ったかが最初からわかった状態で福家警部補が鮮やかに事件の背景をあばいて、犯人を追い詰めていく流れが痛快で面白かった。犯人側の焦りが伝わり、こちらまでハラハラしてしまう。 とても楽しく読めたので、シリーズ全部読んでみたい。（積読がたまりすぎているからいつになるか…）

心が温かくなり、じんわり涙がでる優しいお話。 登場人物、誰1人悪者がいない。 血が繋がっていてもいなくても、お互いがお互いを大事に思っている人たちだらけの小説に救われる。 瀬尾まいこ先生のあとがきを読むとさらに泣けた。

読みやすくて、痛快で単純に楽しめた。良い意味でも悪い意味でも軽い気持ちでサラッと読める文体。「子持ちシングルマザー」と言う言い回しがあって気になってしまった。