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2025年11月の読書メーターまとめ

おひまな読者
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4
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1340ページ
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38ナイス
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2025年11月に読んだ本
4

2025年11月のお気に入り登録
1

  • Satsuki

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おひまな読者
首都圏連続不審死事件をモデルにした作品。3人の殺人罪で公判中の被告・梶井真奈子から単独インタビュー記事を取ろうとする雑誌記者・里佳が、文通・接見を重ねるうちに梶井に心を支配され、生活を大きく変えられていきます。里佳と梶井の拘置所での対話はずっしりと読み応えがあり、カリスマ的権威はこうやって浸透するのかと思わせるほどです。梶井の毒気に当てられた里佳が「自分を見失う⇔取り戻す」を繰り返す曲折した展開、現代日本の家族、性、食、労働そして言説空間への透徹した(エモーショナルにならない)視点も見事だと思いました。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
4

おひまな読者
現代トルコ文学の専門家だけに日土双方の言葉を豊かに交え、都市の時空間を自由に飛び回っているような感覚にさせる素晴らしい歴史書・ガイドブックだと思います。構成は地区別ですが、古代の民族移動から、交易、宗教、戦争など現代に至るまでの歴史が随所に織り込まれ、読み終わるとコンスタンティノープル/イスタンブールがどうして世界帝国の首都になったのか、この都市の発展は誰がどのように担ったのかがよく分かります。今更ながらオスマン帝国とスラブ圏の関わり、大トルコ圏の形成など現代トルコを見る上で重要な視点も認識できました。
が「ナイス!」と言っています。
おひまな読者
首都圏連続不審死事件をモデルにした作品。3人の殺人罪で公判中の被告・梶井真奈子から単独インタビュー記事を取ろうとする雑誌記者・里佳が、文通・接見を重ねるうちに梶井に心を支配され、生活を大きく変えられていきます。里佳と梶井の拘置所での対話はずっしりと読み応えがあり、カリスマ的権威はこうやって浸透するのかと思わせるほどです。梶井の毒気に当てられた里佳が「自分を見失う⇔取り戻す」を繰り返す曲折した展開、現代日本の家族、性、食、労働そして言説空間への透徹した(エモーショナルにならない)視点も見事だと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
おひまな読者
ボルヘス最晩年の短編集。「パラケルススの薔薇」は他の作家が書いていても不思議ではないし、シェイクスピアの記憶を共有するというタイトル作はもっと展開があってもよかった。植民地インドを舞台にした「青い虎」は、西欧とその周縁文化からの越境経験を扱っていて緊張感があるものの、『伝奇集』の「アル・ムターシムを求めて」の方がより独自性があると思います。この作家の作品世界の可能性は、分かる人には『伝奇集』のときから自明だったのかもしれません。「1983年8月25日」はその点を作家本人が告白したという点でユニークです。
が「ナイス!」と言っています。
おひまな読者
フーコーが『言葉と物』の冒頭で引用し「この書物の出生地」としている「シナのある百科事典」。この謎めいたテクストに導かれ本書を手に取り、プロローグを読み始めたらその謎がすぐに解消し、思わず爆笑。前半の「八岐の園」は『言葉と物』を読んでいるような感じで、正に「相似関係の探索」。セルバンテスとの違いは詩人の言葉で書き綴られた物語というところでしょうか。幻想(意味が全く曖昧)の文学と言ってしまうのは惜しい気がします。後半の「工匠集」はもう少し散文的な作品が多く、面白いですがそれほどユニークとは言えない印象です。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2025/01/18(325日経過)
記録初日
2025/01/18(325日経過)
読んだ本
35冊(1日平均0.11冊)
読んだページ
11922ページ(1日平均36ページ)
感想・レビュー
35件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
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