読書メーター KADOKAWA Group

2023年11月の読書メーターまとめ

ぱせり
読んだ本
10
読んだページ
2798ページ
感想・レビュー
10
ナイス
142ナイス

2023年11月に読んだ本
10

2023年11月のお気に入られ登録
2

  • み
  • よむよし

2023年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぱせり
ナチスの問題だけに関わらず、思い当たることもある。何かで、これが正論、とあまりにきっぱりといわれたら、ほんとに?と疑いたくなる。そういう時に「真実は真逆だよ」と極論を囁かれたら、あまり考えもせず「ほらね、そうだと思った」と単純に乗ってしまいそうな自分に思い当たり、はっとする。一言一言が他人事ではなかった。
が「ナイス!」と言っています。

2023年11月の感想・レビュー一覧
10

ぱせり
たった一人で巨大なものに立ち向かう主人公の味方は、昔、聞かされた膨大な「物語」と、幸せな日々の記憶。彼女の思い出に何度も温められながら、何かがおかしいと考える人に、立ち止まり考える力を、それから力強く足を踏み出す勇気を、与えてくれる一番大きなものは、子ども時代の幸せな瞬間瞬間の記憶かもしれないと思った。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
「ドラマ重視型」なので、読者としては、事件が起こるまでに長い時間をかけて登場人物一人一人と丁寧に付き合ってきた。思いいれのある人も何人か。読みながら、漠然と彼らを犯人候補から勝手に除外している自分に気がついた。戦争が終わったばかりのイギリス。静かな暮らしに混ざりこんでくる時代の背景が心に残る。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
この作品集に描かれる年代は、おもに1960年代。それを思えば、物語のなかの「現在」はもう、今のわたしにとってはかなりノスタルジックな世界なのだ。今後、そちらから、こちら(2023年)に何かしらのコンタクトがあるのではないか、それとも、既に私が気づいていないだけで何かが起こっているのではないか。そんな気持ちになる。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
痛いなんて言葉も恥ずかしくなる厚み。それでもガザに地下鉄が走る日へと希望を託す。メモ。人権を剝ぎ取られたノーマン(人ではない者)の事。「真の平和とは、直接的暴力に加え、構造的暴力のない状態」という言葉。「地獄とは人が苦しんでいる場所ではない。人の苦しみを誰も見ようとしない場所のことだ」という言葉。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
女の身体のこと、行為とその結果について。そして愛について。生まれてくるこども。生まれてくる命、死んで行く命。当人には何もできない。それを左右できる立場の人々が、なんだか中途半端で(中途半端に優しくて)苛立つ。要領のいい悪魔がどこか見えないところで糸を引いているんじゃないだろうか。笑えない喜劇みたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
見えたまま、きこえたままじゃないなら、正義ってなんだろう。翔の目線でゆっくりと進む物語は、途中で、さまざまな問いを読者に投げかける。答えは一通りではないから、考える。前回同様、まるで端役のように登場する動物が大きな役割を果たしている。偏った正義を責めることもせず、もくもくと生きる小さき者たちの代表のよう。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
ナチスの問題だけに関わらず、思い当たることもある。何かで、これが正論、とあまりにきっぱりといわれたら、ほんとに?と疑いたくなる。そういう時に「真実は真逆だよ」と極論を囁かれたら、あまり考えもせず「ほらね、そうだと思った」と単純に乗ってしまいそうな自分に思い当たり、はっとする。一言一言が他人事ではなかった。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
まちの先生の患者さんもとらまるの患者さんも、みんな先生を頼りにしているし、感謝している。何よりも、夜間診療のやまの動物病院のことを、昼間のまちの先生は何も知らないのが楽しくて、読者としては、とらまる先生の共犯になったような気分で、にっこりしてしまう。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
野生的で、森の気に溶けてしまいそうな、伸びやかなアグネスに魅了される。一方、なぜ父親は亡くなった子どもの名前を題名に据えてあの戯曲を書いたのか。あの、誰もが知っている(と思っていた)シェイクスピアの戯曲に、なにか秘密があるというのだろうか。最後の数ページ。観客の一人になって、私は舞台に駆け寄りたくなる。
が「ナイス!」と言っています。
ぱせり
檻に閉じ込められた虎は、二度と密林に戻ることはできないのだろうか。私は、嘗ての七歳の少女のように、檻の中の虎をじっと見つめているような気持ちになっている。 動物園の虎の最期も思い出しながら、でも、見た目とは違う本当があるのでは、と思ったりした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/03/01(5554日経過)
記録初日
2008/01/05(5975日経過)
読んだ本
2784冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
696841ページ(1日平均116ページ)
感想・レビュー
2757件(投稿率99.0%)
本棚
92棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/
自己紹介

読みたい本・読んだ本の記録として、読書メーターを使っています。いまは、いただいたナイス(ありがとうございます)のチェック・お返し等、一切しておりません。申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。



積読本は、ほんとは積読本ではありません。
大好きな本の表紙が見えるところにあると嬉しいな、と思って並べています。



-わたしの宝本- 
「にぐるまひいて」 ホール/クーニー
「リトル・シューベルト」 ゴフスタイン
「ジョー アンド ミー」 プロセック
「こうちゃん」 須賀敦子/酒井駒子
「少女ソフィアの夏」 トーベ・ヤンソン
「たんぽぽのお酒」 レイ・ブラッドベリ
「プラテーロとわたし」 J・R・ヒメネス
「夜と薔薇」 森雅之

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう