冒頭から胸クソ悪さ全開。でもこうやって外堀を埋めながら搦め手で攻略してくれる人がいるから物事が動くことも多いのもわかっちゃいる。ぎりぎりと読み進めた先に熱いシスターフッドが待ってた。

おとぎ話みたいにほっこりする実にコージーなファンタジー。山場がないとは言わないが「そんだけ？」ってくらいのものだから物足りないといえばそうかもしれない。陰惨な事件やドス黒い陰謀はなくとも、ファンタジー世界ならではのよくわからない事情が少しづつわかってくるのも良い加減だし、何より久しぶりに会った友人の近況を聞きながら「で、その人とはその後どうなったん？」と先を促したくなる感じはまさにコージーの味わい。そしてむしょうにシナモンロールが食べたくなる罠までがお約束通り。

Audibleだとどうしても集中力が途切れてしまうことがあるけど、活字で読んであるからなんとかついていけてる。次作ももちろん楽しみ。

クライシス・アクターと〈軍団〉がよかった。課題はこんなにも多方面にわたるのにあいも変わらず先延ばしし続けてるようにしか見えない世界、大丈夫か？

ステンドグラス教室が舞台なのは珍しいと思って試してみたけどやっぱりそこまで興味がわかなくて、そうなるとステンドグラスのウンチクみたいなものも退屈……半分まできても事件の調べはいっこうに進まないし……残念。

私の好きな“頭のいい変人”枠のひとり剣持麗子。今回も冴えまくり。傍からはたぶんぶっきらぼうで冷酷非情に見えてるんだろうけど、内心では情に厚いというか弱いものをほっとけなくてついムリしちゃうとこが◎。自称“捜査本部潰し”の橘にもまた登場してほしい。

最後までミランダにも町の住人たちにもイライラしっぱなし、事件が起きるのは半分過ぎてから、謎解きもなんか肩透かし……最後まで読んだだけでエラかった私

なんだかな～😑誰も彼も恋愛至上主義で古臭く感じる。ほんの10年くらい前の作品なのに。それだけ私の価値観が変わったということなんだろうけど。

うちの母は頭はまだしっかりしてるほうだけどそれでも物忘れは年相応で、惚けることへの恐怖が勝ってる。要支援１だと利用できるサービスも少ないのが悩ましい。運転免許のない私が電車とバスで２時間くらいという絶妙に移動しづらいとこにいるのももどかしくて。みんな事情はそれぞれでも大変なことに変わりはないのよね。

ややお硬めで読みにくさはあるけど面白い視点で歌舞伎の「世界」についての理解が深まった。

冒頭から胸クソ悪さ全開。でもこうやって外堀を埋めながら搦め手で攻略してくれる人がいるから物事が動くことも多いのもわかっちゃいる。ぎりぎりと読み進めた先に熱いシスターフッドが待ってた。