やっぱり読みやすい！ピエール・ルメートル作品。 今回は時系列順に物語が進むこともあり、非常にテンポが良く読めた。 ピエール・ルメートルにしてはかなり薄い本で、あっという間に終わってしまったが、最後までドラマチックな展開が面白かった。

物語の構成が本当に良かった。いくらでも読み進んでしまった。 益恵達3人の旅の様子/益恵の過去の順に進んでいくことで、それぞれの続きが気になるように。 身の回りにも引き揚げ者がいることから読み始めたが大正解。よかった。 他の方も言うように物語の終盤は「おや？」という感じ。もったいない…けど、それ以外が補填してくれるので結果はプラス評価。 タイトルにもなっているJ.S.バッハの『羊は安らかに草を食み』は聞いたことがなかったが、ジブリに出てきそうな可愛らしい曲でした。

重たい歴史。 令和の今、こんな状況下になったら何が特殊技術となるんだろう。私は生き残れるだろうか、と考えてしまう。 写真という後世に残せる物体は強い。 他のレビューにもあったように、途中で死んでしまうのではないかと心配になるが、生きているからこその本著。 ネットでブラッセを検索するとカラーに加工された写真が出てくるが、モノクロ写真以上に今にも動きそうですぐ見るのをやめてしまった。 本当に、色んなことを考えさせられた。

“爆発”の章では図らずも涙が出そうだった。 自分の家庭で出てくる言葉にかなり近く、胸が詰まる思いをしつつ… びっくりするくらいの解像度の高さでヒヤヒヤしたが、さすが村山さん。うまくまとめてくれました。 全体としてどの季節も描写が美しく、畑を持ってみたいなあと何度も思った。 ２日で読み終えた。本当に読みやすい。

“爆発”の章では図らずも涙が出そうだった。 自分の家庭で出てくる言葉にかなり近く、胸が詰まる思いをしつつ… びっくりするくらいの解像度の高さでヒヤヒヤしたが、さすが村山さん。うまくまとめてくれました。 全体としてどの季節も描写が美しく、畑を持ってみたいなあと何度も思った。 ２日で読み終えた。本当に読みやすい。

猫が喋ってくれる本というのはいいな… そして猫社会での会話を覗けるのも最高に嬉しかった。 猫好きと、時代小説にハマっている身として素晴らしい作品に出会えた。

やっぱり読みやすい！ピエール・ルメートル作品。 今回は時系列順に物語が進むこともあり、非常にテンポが良く読めた。 ピエール・ルメートルにしてはかなり薄い本で、あっという間に終わってしまったが、最後までドラマチックな展開が面白かった。

村山由佳さんの作品を読むのは2回目。 3日間の通勤時間にて読了。読みやすい！ 楽園のしっぽ　の意味にとても心を温められた。 普段エッセイはほとんど読まないけど、こんなに面白いのか〜！ 本の最初に挿入されている写真も本当に愛おしい。 これを見るだけでも満足できる。 ああ、動物と暮らすっていいな。

家重の人の好さ…首を縦か横に振るしかなかった日々を思うと心がキュッと苦しくなる。 どれだけ不憫でも、きっと人徳が世に理解される日が来ると信じて人生を賭けた家光をはじめとする数人。 いつの世も、どこかで誰かが良い行いを見てくれているんだなあと。 物語の中で印象的だったのは健気に薔薇を贈り続ける姿。傍らで見ていた家光も辛かっただろうな…想像するだけで苦しい。 美しさを描ける人は、苦しさも同じように描けるんだなあ。