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2026年4月の読書メーターまとめ

Gizz_tau
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感想・レビュー
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2026年4月に読んだ本
16

2026年4月のお気に入られ登録
2

  • あうる
  • デジタルからの隠遁🙏

2026年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Gizz_tau
数十年ぶりに読んだ。気分が重い・京都の街を歩く・檸檬を買う・丸善に置いて帰る、ただそれだけでプロットが無いに等しいし、何も解決していない。「貧乏、病気、神経過敏、都市への違和感、知的だが行き場のない鬱屈」大正知識人の閉塞感を感じる。一瞬の感覚、一時の軽さ、若さの鬱屈の爆発。若い頃読んだときに「色彩感覚が鋭く、一瞬の輝きに魅了された」ような記憶が蘇った。 梶井基次郎は「結核は文学者の勲章」的考えで、無軌道な振る舞いを行い、結果的に結核になって若死にした、と書かれたものを読んだ記憶があるがさて真偽は?
が「ナイス!」と言っています。

2026年4月の感想・レビュー一覧
16

Gizz_tau
これまで「バカの壁」等、養老孟司氏の本は読んできた。当初は鋭利な刃物のような視点や指摘に感銘したが、近年はその衝撃が少なくなったかなぁ。但し、視点の置き方の鋭さは健在。今後も出たら読むのだろう。養老孟司氏の、感情で煽らない、しかし淡々と「構造」を見せるという乾いた視線はさすがだ。 第2章の廣井悠氏の話で、帰宅困難者の話も面白かった。もし会社にいたとしたら、家族の無事は確認はするが、無理に帰宅しようとせず1,2日会社のとどまる事により災害を少なく出来る、とは分かっていたけれど、勉強になった。
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Gizz_tau
有名な作品なのだが今まで何故か読んでいなかった。ネガティブなイメージがそうしたのだろうか。 部落、差別の社会問題の作品とは知ってはいたが、読了して、一人の人として何をどう考え、どう生きるか、という点が一番心に響いた。最後の余韻も良かった。また、読む前のイメージと違って、読後感は爽やかさが残った。単なる逃避でなく、勝利でもなく、歩き出す、という未来に向かって開いているからだろうか。文体も、感情を煽らず、乾いている、からでもあろう。 さすが明治の文豪、時代を越えた名作だ。もっと早く読むべきだった。
Gizz_tau
青空文庫kindleで読んだが、ストーリーは理解できたが、あれそうだったっけ?あれいつの間に?という個所が多かった。文章が古いのは何とかなったのだが、語彙や語法が明治期特有で、更に事情説明が省略されているので分かりにくい。 これまで何故か幸田露伴の作品は読んでいなかったが幸田文の作品はいくつか読んでいた。娘・文の作品から父・露伴の人柄、厳格な父としてのイメージは持っていたので、今回それが想像通りだった。読者に親切に説明するという近代小説的態度がないように思うのだが、これも露伴のイメージ通りでした。
Gizz_tau
東京近郊もこんな時代があったんだなぁ。私の少年時代の風景と重なるところもあり、その情景に郷愁を感じ、かつ、その頃の淡い想いや匂いを懐かしく感じた。 雑木林、夕暮れ、土の道、風の匂い・・・それほど鮮烈でも壮大でもない風景。そこから先は読者のそれぞれの経験によって脳裏に呼び戻される記憶に託される、ってところですね。
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Gizz_tau
日本近代文学において、言文一致の確立となった作品としてあまりにも有名だ。読後の感想は、最近漱石を多く読んでいたためか、あまり刺さらなかった。同じような優柔不断な主人公でも、漱石の方は、自嘲・皮肉・知性の痛みを感じるが、此方は堂々巡り、精神的な進化?変化?がほぼ無いため、つまらなく感じたのではないかと思う。これがこの時代なのだろうか。まぁ、感心はしたけれど、感動はしませんでした。
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Gizz_tau
田川敬太郎はどこへ? 読んだ瞬間に「面白かった」と言える作品ではない。若い人にはちょっとつまらない小説だろうなぁ。事件が起きるようで起きない、人物の心が掴めたようで掴めない。ただ読み終えてから数日経って、ふとした瞬間に「あれは結局なんだったんだろう」と。 田川は考え行動し彼岸へ、須永は迷い続け決断できず此岸、お千代は決断できない男を含んだまま生きる。須永にうっすら同情が混じるのがチト怖いが、この感情は人生経験を経た人が感じるものなのだろう。物語は「彼岸」を越えず「過迄」でとどまる。
Gizz_tau
漱石はほとんど感情を盛らない。子規への敬意や哀惜は、はっきり伝わってくる、内面を直接書かなくても、その人は十分に見えてくる。流石、漱石ですね。
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これまでの、壊滅型、私小説型というイメージだった太宰治と振れ幅が大きく驚いた。ある意味では、太宰治の「女生徒」視点という体験実験的作品なのでしょうか。 内容については、何も起こらない女学生の視点の1日なのだが女学生特有の内面の騒がしさが、自分にとっては非常に遠い視点で、「ほー」といった感じで、私にとっては、切実に感じられず、観察対象にとどまった。太宰治の懐の深さを感じた。
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ケーベル先生は、教え諭さない、自説を押しつけない、威張らない、日本を軽んじもしない。それでいて、どこか揺るがない重心がある。 漱石はそれを「こういう人だった」と周辺をなぞるだけで、核心には触れない。その書き方自体が、生き生きと、サラリと、いい。 これを読むと自分の歴史の中のこんな先生が鮮やかに思い出される。短編だけど気持ち良かった。
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Gizz_tau
ケーベル先生、かなり変わった先生ですね。信念が強くかなり堅物っぽいような。いつの時代にもこういう変わった人はいるもんね。「何を言ったか」より「どう在ったか」を評価する感じですね。私もこれまでの人生でそういう人に出会ってき¥と。これが財産だなぁ。 漱石自身が感銘を受けたことを自慢にも、感傷にもしていない、そこがまたいい。人格って、語るとだいたい嘘になるしなぁ。
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Gizz_tau
チェーホフ「桜の園」読了後、多くのkindle青空文庫の中から予備知識も無く、何気無しにこれを読んだのだが、チェーホフ「桜の園」との関係やらをあとから知って驚いた。 発表当時ベストセラーだそうだが、どうして?と。敗戦、食糧難、価値観の崩壊、天皇・家・華族制度の否定、という当時の日本の時代背景がヒットの原因なのだろう。旧上流の没落、教養・気品・伝統が無力化、今まで正しいと思っていたものの崩壊、それでも生きねばならない現実。時代全体の崩壊感と重なる。なるほど、そういう時代だったのねと想い、本を閉じた。
Gizz_tau
戯曲風で読み難く、登場人物のロシア人名も、父称、愛称などもあり覚えにくい。題の「桜」はサクランボを収穫する果樹園としての桜であり、日本の観賞用の桜ではない。桜の園は、使用人や農奴の働く経済的な意味を持つ場所である、かつて栄華を誇った桜の荘園が今では・・・・。 内容は心理描写も大きな事件も起こることもなく、喪失や変化といった主題は理解できるものの、感情的に強く訴えかけてくるものではなかった。 ロシア文学は、過去に色々読んだが、ドストエフスキーとチェーホフは同じロシア文学でもほぼ真逆の指向のよう。
Gizz_tau
「源氏物語」を彷彿させる平安時代の好色、恋慕の話からはじまり、逃れきれない母性の呪縛、仏教的無常観へと。また、御虎子(おまる)を奪って確かめる平安時代の滑稽なシーンもサラリと入っていて、起伏に富む。そして静かな結末へ。 やはり谷崎潤一郎は何か美しいなぁ。静かな熱、その静けさの中で感情がじわじわ滲み、語りすぎない静かな間、その間にこそ母の強い愛情を感じる。節制された表現が生む余白の美。ここが美しく感じるのだろうなぁ。
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Gizz_tau
数十年ぶりに読んだ。気分が重い・京都の街を歩く・檸檬を買う・丸善に置いて帰る、ただそれだけでプロットが無いに等しいし、何も解決していない。「貧乏、病気、神経過敏、都市への違和感、知的だが行き場のない鬱屈」大正知識人の閉塞感を感じる。一瞬の感覚、一時の軽さ、若さの鬱屈の爆発。若い頃読んだときに「色彩感覚が鋭く、一瞬の輝きに魅了された」ような記憶が蘇った。 梶井基次郎は「結核は文学者の勲章」的考えで、無軌道な振る舞いを行い、結果的に結核になって若死にした、と書かれたものを読んだ記憶があるがさて真偽は?
が「ナイス!」と言っています。
Gizz_tau
派手な出来事はないし、文章も抑制されていて、物語は誰の感情にも寄り添い過ぎない。同心・羽田庄兵衛、護送される兄弟殺しの喜助、やむを得なかった事情、筋は単純。喜助は善人にも悪人にも描かれない、同心も正義の代弁者にならない。囚人であるはずの喜助が、どこか満ち足りた顔をして語る。苦しみが軽くなり、生の負債が減り、もはや何も失うものがない、その結果としての安らぎ。喜助の幸福そうな表情が怖い。 読後、「生きるに値する」とは何かを静かに問い返してくる。さすが時代を越えてきた名作ですね。
が「ナイス!」と言っています。
Gizz_tau
再読だけれど、冒頭の有名な一節以外、ほぼ覚えていなかった。今回読み返して「あぁそうだったなぁ」と。内容は、大きな事件も起こらない、強い感動も記憶に残る場面も少ない、那美との関係も成立しない、特別感情的な別れもない、霧のように通り過ぎた。読者に何かを刻みつけるのではない、一旦止めて静かに流す。漱石はこのような距離の取り方を狙っていたのではないだろうか。 他にはミレーのオフィーリアなど、小説の皮をかぶった美学的独白なども興味深い。 暫く経って、また、どんな内容だったっけ?と思い出して手にとるのかなぁ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2025/12/25(145日経過)
記録初日
2008/07/20(6512日経過)
読んだ本
368冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
103863ページ(1日平均15ページ)
感想・レビュー
53件(投稿率14.4%)
本棚
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