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2026年9月の読書メーターまとめ

ケイチーン
読んだ本
10冊
読んだページ
3729ページ
感想・レビュー
10件
ナイス
167ナイス
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2026年9月に読んだ本
10

2026年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ケイチーン
原田マハのこの手の小説読むと、きまって「そんななんでもかんでも上手いこと行くかよ」と思うし、登場するキャラクターは良い人ばかりで、のっぴきならないいざこざは一切ない。この小説も「スピーチライター」というなんとなく存在感のない(スピーチくらい自分でかんがえるものだろうという意味で)職業に、しかも、いとも簡単にありついてハッピーになる挫折しらずの主人公にどうしても共感できない。趣味の問題でもあるのだろうから、どこかハラハラしながら原田マハを楽しみたい私は、これからはアートミステリーっぽい作品に絞って読みたい。
が「ナイス!」と言っています。

2026年9月の感想・レビュー一覧
10

ケイチーン
高倉健主演の映画になったので、ある程度イメージできる小説だと思って図書館で借りてきたが、違っていた。文庫本自体は短編集で「鉄道員」はそのなかの40ページ程度の小作品だった。廃線間際となったローカル線の終着駅はもはや駅長である佐藤乙松しかいない。彼のこれまで日一日は乗客を見守り続ける極々ありふれていたように見えても、様々な出来事があり、そこに鉄道員としての矜持と後悔があった。そんな彼の想い出に心を向けてみると、「なるほどこんな短編小説でも二時間近い映画になるんだな」と思ってしまう。
が「ナイス!」と言っています。
ケイチーン
不遇な家庭に育ったり、生まれつき特殊な事情で孤独を強いられる人たちが世の中には少なからずいるのだ。助けを求めて声をあげても誰にも聞こえない人生は絶望だと改めて思う。幸い私の人生には声をあげると聴いてくれる人たちが多くいた。なのに私は人の声、心の声を聴こうともしなかったことについての自己嫌悪さえ感じることがある。きっとこの小説で主人公と心の声のやり取りをする人たちは少数派であり、私のような人間がむしろ一般的だろう。若い頃にこの小説と出会っていたら、私の物の考え方や生き方は果たして変わっていただろうか。
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ケイチーン
第二次世界大戦時の兵士の食事のメニュー、レシピの話かと思いきや、第一線の生き死に晒される下級兵士たちの実情を生々しく描いた読み応えのある物語だった。ナチス勢力の殲滅を目指す戦いが続き、軍隊の統制と混乱の中で起きる様々な事件に直面する兵士たちの葛藤、失望、友情、はたまたミステリーありの、どんでん返しまでのてんこ盛り。最後は、戦争や人間の有り様についてのメッセージも強烈に主張されていた。太平洋戦争に偏りがちな戦争認識だが、民族の深い対立を背景に数千万人の死者を出した欧州戦線の実情を少しでも知れたことに感謝。
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ケイチーン
ゴッホに憧れ、「ゴッホになる」と言って画家を志した棟方志功の一代記(途中から版画をメインに創作するんだが)。苦労をともにした妻チヤの視点から語られる。視力の弱さのためか、板上に顔をぶつけるように接近させて全身を激しく揺さぶりながら彫刻刀で作品を彫り上げる棟方志功の晩年の姿をテレビの番組で観た記憶がある。話し方やキャラクターもいかにも芸術家風に個性的だった。最近では「なんでも鑑定団」でたまにその作品にお目にかかるくらいだけど、彼の一生には多くの人達との出会いや苦労、支援があったことが分かった小説でした。
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ケイチーン
考えさせられる小説で、最後のページまでに辿り着くのにかなりの時間が掛かった。だが、正直なところ、難解すぎて読後感が整理できない。最初の100ページほどは「一体何?」って感じで、200ページほど読み進んだところで「テーマは多様性?」という気もして、最初に戻って読み直した。しかし、理解はそうそう簡単ではなかった。分かったのは自分自身が当たり前のように大多数の側に居て当たり前のようにで生きてきたことくらいだろうか。「自分だけかもしれない」と不安だとしても、一切の繋がりもできないものかと思ってしまう。
が「ナイス!」と言っています。
ケイチーン
原田マハのこの手の小説読むと、きまって「そんななんでもかんでも上手いこと行くかよ」と思うし、登場するキャラクターは良い人ばかりで、のっぴきならないいざこざは一切ない。この小説も「スピーチライター」というなんとなく存在感のない(スピーチくらい自分でかんがえるものだろうという意味で)職業に、しかも、いとも簡単にありついてハッピーになる挫折しらずの主人公にどうしても共感できない。趣味の問題でもあるのだろうから、どこかハラハラしながら原田マハを楽しみたい私は、これからはアートミステリーっぽい作品に絞って読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
ケイチーン
一気読みできなかった。作者は「歴史には大きな流れと、水たまりがある」というところから話を始める。日本の歴史は世界の歴史からそこだけをみれば、水たまりであり、日本の歴史の中にも沢山の水たまりがあると言う。それはその通りだろう。だが、残念ながら、読み進むとこの本は水たまりだけが描かれていて「水たまりから見えてくる大きな流れ」がなかなか見えてこないのだ。たしかに「へェ~、そうだったのか」と物知り顔になれるところは沢山あるのだが。そもそも、これだけのネタを僅か300数十ページの中に押し込むことには無理がある。
ケイチーン
地方創生の切り札として設計された筈の「企業版ふるさと納税制度」。ところが、これを狡賢く使って一儲けを企むコンサルが現れる。糾弾する地方新聞紙記者の渾身のルポタージュ。そもそそも制度設計に問題があるのは確かだが、人材難でアップアップの弱小地方自治体は企画段階から事業化まで丸投げするしかない。こんな状況の原因は、つまるところ拍車がかかるばかりの少子高齢化と人口減少、更には留まることのない東京一極集中だ。早いとこ、移民受入れ大幅増に大胆に舵をきるべきじゃない?一票の重みの最高裁判例も180度変更しろと言いたい。
が「ナイス!」と言っています。
ケイチーン
再読。加えて「ゴッホの足あと」を読んだこともあり、ゴッホ兄弟と日本人加納重吉らとの人間関係を辿りながらじっくりと読むことができた。「たゆたえども沈まず」。波乱に満ちて最後まで浮かばれなかったゴッホ兄弟だが、繰り返すセーヌ川の氾濫にも姿を変えないパリの街のように、現在ではゴッホの数多くの作品は世界中の人々の心を永遠に引き付けて離さない。架空の人物である加納重吉の目をとおして描かれるパリとゴッホ兄弟の孤独な姿。でも、浮世絵がゴッホをはじめ当時の画家たちに多大な影響を与えたというアクセントが効いていてうれしい。
が「ナイス!」と言っています。
ケイチーン
最初は分かりやすいストーリーかと思いきや、犯罪者、共犯者、被害者、その家族、そして刑事、多くの登場人物たちが抱える怒り、悲しみ、怖れが描かれ、それぞれの意外な行動によってどんでん返しがこれでもかと何度も続く。最後まで「あれっ?」の連続で読み手を引っ張る東野圭吾って凄い作家だなと改めて思った。しかも、未成年者による重大犯罪が繰り返されるたびに、「法律は一体何のためにあるのか」という議論を呼ぶ「少年法」の矛盾、限界に鋭い突っ込みが何度も入るところも素晴らしい。東野圭吾作品のなかでも秀逸の作品の一つだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2026/01/21(281日経過)
記録初日
2025/11/19(344日経過)
読んだ本
153冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
55971ページ(1日平均162ページ)
感想・レビュー
100件(投稿率65.4%)
本棚
1棚
性別
男
現住所
東京都
自己紹介

リタイアしたこともあり、読書も趣味の一つにしようと思いました。現役の頃は、主に実用書を読み漁っていていて、小説はたまにしか読みませんでしたから、何を読もうかと本をあたっていると、この半世紀近くの間に世の中にはなんと多くの才能ある小説家が生まれて、なんと素晴らしい作品を数多く作り上げていることに驚きました。おかげで私の読書欲はそそられっぱなしです。また、学生時代とかに読んだ本を、これまた数十年ぶりに読み返してみても、今だからこそ気づくところも多々ありってやつで、新しい感動があります。昨年末に読書メーターを知り、おくればせながら登録しました。読書がますます楽しくなりそうです。

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