＜リンカーン・ライム＞シリーズ16作目。ついにウォッチメイカーとの最終決戦。シリーズで散々暴れ回った好敵手だけに、ひねくれるだけひねくった問題を出してくれる。プラスキーの成長曲線も突き抜けてる。

＜刑事オリヴァー&ピア＞シリーズ9作目。今までの容疑者が多い要素に加えて今作は被害者もいっぱい。人が多すぎて結局最後まで被害者の把握ができずに終わった。それでもバラバラに見えるヒントがつながっていく終盤の道筋は整っているので読み応えは十分。有能な味方がさらに増えた。

＜リンカーン・ライム＞シリーズ16作目。ついにウォッチメイカーとの最終決戦。シリーズで散々暴れ回った好敵手だけに、ひねくれるだけひねくった問題を出してくれる。プラスキーの成長曲線も突き抜けてる。

＜グレーンス警部＞シリーズ8作目。3作続いた潜入捜査からついに脱出成功。久々に社会問題に焦点を当ててきた過去のフォーマットに戻りつつある。派手なアクション要素は残しつつ、ビターな終幕へもっていくシリーズの前期後期のいいとこどりをした感じ。ピートの超人ぶりに負けないぐらい超人的伸び率の犯人。

街のヒーロー刑事が汚職によって堕ちていく話。『日本で一番悪い奴ら』っぽい。序盤から男臭さ全開。交渉の流れがずっと一緒なので中盤にだれてくるけど終盤は爽快になる。

ある事件をきっかけに離れて暮らすようになった姉妹が学校で起きた銃乱射事件によって再開する話。読者を引き付けるために序盤を衝撃的にするのはありがちだけど、この作品はそれが度を起こしている。と思っていたけれど読み進めていくうちにまだまだ頭をぶん殴られるような衝撃が待っているので心を強く持って読んでほしい。『重力ピエロ』っぽく感じた。

＜グレーンス警部＞シリーズ7作目。刑事と潜入捜査員のコンビものになってから3作目。今作のテーマは『特捜部Q』でも扱われた密入国ビジネス。希望と絶望が混ざり合って感情をぐちゃぐちゃにされる。定年間近にして人間的に成長するおっさんを読める希少な作品。