読書メーター KADOKAWA Group

2025年1月の読書メーターまとめ

酩酊石打刑
読んだ本
6
読んだページ
1562ページ
感想・レビュー
6
ナイス
73ナイス

2025年1月に読んだ本
6

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

酩酊石打刑
本書の存在を知らなかったので、どんな内容なのか気になって読んでみた。短編1作品と、どちらかと言うと手抜き感のイラストで構成。安西水丸の追悼記念かと思ったら、亡くなってから10年程たってからの出版。この造本、内容で1,800円はちょっとあこぎだと年金生活者は思ってしまった。しかしながら、このスタイルならゆっくりと落ち着いた感じで読むことができた。部屋の中の光の描写、猫を何匹か重ねたという比喩を再認識できたことはうれしい限りだ。しかも図書館本。とやかく言うことはないか。貧乏臭い老人の戯言とご容赦願いたい。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
6

酩酊石打刑
『童夢』を読んで大友の初期作品を読みたくなり、息子のところから借りてきた。まずは本書。なんとも懐かしい。宮谷一彦、江口寿史(『ストップ!!ひばり君!』以降の)などの劇画っぽいきれいな絵が好きだったので、最初はちょっと違和感があった。出てくる人物の顔がみんなリアルすぎて。特に女性の不細工さに驚かされた。おバカなクソガキと胡散臭いジジババの存在感がステキだ。青年期の若者たちはマヌケだし。「さよならのおみやげ」は『童夢』リアルワールドバージョンといった趣。初期大友の世界観にすっぽりと嵌った。
が「ナイス!」と言っています。
酩酊石打刑
映画『イノセンツ』を観て読みたくなった。本棚の本はすっかり日に焼けて茶色くなっていた。83年の初版本だった。雑誌では読んでなくて、どこかで大友の評判を聞いて単行本を買いあさった。彼の批判性を帯びたウィットに富んだ短編作品が好みだった。『童夢』が刊行されてすぐに買ったような記憶がある。それまでとはテイストが変わったように感じた。しかしながら今回再読して、サイキックバトルをつなぐ団地生活にはそれまでの彼のウィットが感じられた。ほかの作品も読みたくなった。映画は思っていた以上にオマージュいっぱいだった。
が「ナイス!」と言っています。
酩酊石打刑
本書の存在を知らなかったので、どんな内容なのか気になって読んでみた。短編1作品と、どちらかと言うと手抜き感のイラストで構成。安西水丸の追悼記念かと思ったら、亡くなってから10年程たってからの出版。この造本、内容で1,800円はちょっとあこぎだと年金生活者は思ってしまった。しかしながら、このスタイルならゆっくりと落ち着いた感じで読むことができた。部屋の中の光の描写、猫を何匹か重ねたという比喩を再認識できたことはうれしい限りだ。しかも図書館本。とやかく言うことはないか。貧乏臭い老人の戯言とご容赦願いたい。
が「ナイス!」と言っています。
酩酊石打刑
本書の後〈PIVOT〉での動画も視聴。本書は思考の過程をたどりながら、理解しやすいように構成したとのこと。それがさらにインタビュー動画で、思考の過程が見えやすくなった。読書時に気になったことが話し言葉で語られ、様々な逡巡を経て練り上げられていることが想像できた。彼の中の言論人とジャーナリストとしての苦渋が感じられた。「庭の話」の敗北宣言と、その後の4章でのダイナミックな展開が興味深い。とはいえわたしは「承認」や「評価」を気にせず、相対主義、冷笑派、老害と謗られながらも静かに庶民として日々を過ごしている。
酩酊石打刑
2025/01/20 10:51

【参考動画】〈PIVOT〉でのインタビュうーはこちら (https://www.youtube.com/watch?v=WLmoWio88UE&t=51s

が「ナイス!」と言っています。
酩酊石打刑
『隆明だもの』で本書が出た後、ひと月ほど家庭内冷戦状態が続いたとのこと。いったいどこがと思い再読。うむ、たしかにパート1は、お母さんとお姉さんは怒るだろうなと感じた。しかしながらいい本だ。初読時、渋谷陽一はいい仕事をしたと思った。『ロッキングオン』での渋谷のインタビューを吉本隆明が褒めていたことがあった。通常のインタビューや対談は裃を脱いでないといったような内容だったように記憶する。まさにそれの実践。ばななの作品評は「うえ~ん」と鳴き声を上げるほどの和やかな中に、本質を突いた指摘がなされ興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
酩酊石打刑
タイトルは〈不倫論〉より〈性愛論〉が適切な気がする。今や不倫は売れるとの出版販売戦略での判断だったのだろうが。鈴木鈴美の本人、友人の豊かな性愛の経験と文学、映画などの症例が提示され、多面的な視点からその実態が考察される。読んでいて〈夫婦喧嘩は犬も食わない〉との思いがよぎった。その辺りの事情は個別的で、一般化することは無理だ。愛憎、嫉妬、経済的な独立性など考慮すべき点は多様であるし。それぞれの局面で個別具体的に当事者同士が解決すべき問題のような気がした。昨今の不倫報道は異常だとだけは言えそうだ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/03/25(5808日経過)
記録初日
2009/03/25(5808日経過)
読んだ本
607冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
161762ページ(1日平均27ページ)
感想・レビュー
376件(投稿率61.9%)
本棚
8棚
性別
年齢
74歳
血液型
B型
職業
その他
現住所
千葉県
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう