あとがきで「感想文」と書かれているけれども、古典から最新作まで幅広く取り上げて、いろんな本を紹介してくれる、ありがたい１冊。聞いたことはある著者名だけど、未読の著作がたくさん。これを機に手に取ってみたいと思わされ、まずは２章の最初に紹介されている長嶋侑氏の作品をさっそく。こちらの感想は別で述べるとして、本書自体は読書案内本として手元に置いておきたい1冊だな。

「秘密の花園」と「若草物語へのオマージュ。テーマは非配偶者間の精子提供による出産。こんなに入り込んで、読み耽ったには久しぶりだ。「八日目の蝉」の時も感じたのだけど、著者は出産に対し、どのような思いを抱いているのだろう。

「タンノイのエジンバラ」「夜のあぐら」「バルセロナの印象」「三十歳」の４編。家族や友人への思いが細やかに描かれる。最初はちょっとだるいなと思いながら読んでいたのですが、人っていろいろだな、と思えておもしろい。

あとがきで「感想文」と書かれているけれども、古典から最新作まで幅広く取り上げて、いろんな本を紹介してくれる、ありがたい１冊。聞いたことはある著者名だけど、未読の著作がたくさん。これを機に手に取ってみたいと思わされ、まずは２章の最初に紹介されている長嶋侑氏の作品をさっそく。こちらの感想は別で述べるとして、本書自体は読書案内本として手元に置いておきたい1冊だな。