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トミーリョ
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この巻は安倍晴明の伝承の中でも特に有名なエピソードを最初と最後に配しているのだが、どちらも大胆なアレンジが施されていて驚いた。特に冒頭の『泰山府君祭』は智興内供の扱いがかなりアレな上に……、泣不動どこいった!?なんだけど、コレはコレでしっかりと読ませる物語になっているのが夢枕さんの凄いところ。この話に限らず一歩間違えれば下衆くなりそうな題材が多いのだが、そこを下卑た話にせず、上品に、人の業の深さを説教臭くなく、哀切をこめて描く筆の冴えに感服する。中でも『青鬼の~』は特にその筆力が遺憾なく発揮された大傑作。
0255文字
トミーリョ
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女騎士さん、ジャスコに行かないwシリーズ第二弾して早速のタイトル詐欺。さすがに毎回ジャスコで引っ張るのは無理があった模様wでも、全体のノリは変わらず、今回も良い意味でくだらない笑いがてんこ盛りで、楽しめた。最近のネットやゲームネタから往年のテレビネタとネタの幅はやたら広いが、ドタバタギャグ特有の勢いでノーテンキな笑いにもっていく強引さが好きかも。あと、宇宙人に妖怪、果ては歴史上の人物まで誰でも平等に受け入れる「平家町」という舞台の懐の広さには、「友引町」や「ペンギン村」に通じる懐かしい「癒やし」を感じる。
0255文字
トミーリョ
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ネタバレ食材と調理方法、盛りつけ方がとても好みで、美味しくいただける料理ではあったのだが、味つけに関しては、甘さが強すぎて素材の旨味をちょっと削いでしまっているように感じてしまい、そこだけはもったいなく感じた。全体的にはキレイにまとまっていて完成度は高い方だと思う。ただ、細部の粗を気にしだすと、魔力がつきてからの主人公の挽回が都合よすぎたり、黒幕の掘り下げ不足だったりと不満点も数多い。「体裁を整えるのがせいいっぱい」だったのは確かに伝わってくるのだが、著者自身があとがきで言ってしまうのもいかがなものかと思った。
0255文字
トミーリョ
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ネタバレ今回の奉仕部への依頼は「葉山の進路希望を調査する」というもので青春ミステリー趣向。マラソン大会というシチュエーションから米澤さんの『ふたりの距離の概算』を連想。また、ウワサ話や行事中に普段と違った顔を見せるクラスメイトなどは恩田さんの『夜のピクニック』に通じる要素かも。本作も人と人との「距離」が重要なお話で、葉山グループの微妙な距離感、特に葉山の内面をじっくり描くことで、この年代特有の繊細さを表現していたのは良かった。一方、太宰作品に関してはこの巻だけでは十分に掘り下げきれてないように思えた。続巻に期待。
0255文字
トミーリョ
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ネタバレ途中、割と本気で『軽薄な女好きの私立探偵がお気楽にヒーローやってる物語が、実は悪の組織の攻勢により絶望的状況に追い込まれた真面目ヒーローの妄想(夢)でした』的結末を想像……。さすがにそういうことはなくさらなる一ひねりがあって一安心。胡蝶の夢に対するツッコミはごもっともで目から鱗。90年代に流行ったテーマに対するゼロ年代作家からのアンサーとして読むとなかなか巧妙だし、西尾氏が自分の位置づけを把握した上で書いているなとも思う。その分メタ色が特に強めで、おまけエピ特有の蛇足感もあるにはあるが全体的には楽しめた。
METHIE

シャンゼリオンですかw

01/24 18:39
トミーリョ

はい、そうですw この感想を描いた直後に、ヤフートップに萩野崇さんのインタビュー記事が上がって、ビックリしましたw

01/24 18:54
0255文字
トミーリョ
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ネタバレ痛烈な風刺と皮肉に満ちたテーマを極上のエンターテインメントして成立させる手腕はサスガの一言。強烈なメッセージを放ちながらも、徹底して軽快な会話と痛快なアクションで魅了し、八尋と久遠の関係性の変化で爽快に落としてくる構成が素晴らしかった。もちろんフリークとアンチ双方の狂信が共鳴して大騒動に発展していくというアイデアもユニークでおもしろい。おもしろいと言えば、遊馬崎のあくまで一般人ラインを保ちながら、時に一線を越えフリークス(怪人)並みの暴れっぷりを見せる立ち位置はかなりおもしろい。本人も自覚的なのがまた。
0255文字
トミーリョ
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ネタバレ『晩年』再び。一冊の本を巡って様々な人物が暗躍し、いったい黒幕は誰なのか? ということで、第6巻はシリーズ最大級の緊迫感。「厳しい監視をかいくぐって犯人はどうやって稀覯本を持ちだしたのか?」という本格ミステリー趣向で魅せてくる。この謎の解決後は前述の『黒幕は誰か』という謎による興味で物語を牽引していくのだが、最終的に「なぜ『晩年』を欲しがったのか?」というホワイダニットへと着地するまでの流れが秀逸。『晩年』という一冊の稀覯本を通じて、各登場人物の異なる価値観が明らかになっていくのがおもしろかった。
トミーリョ

今回、故人ながら強烈な印象を残すのは久我山尚大という人物。欲望に忠実であり、目的のためなら手段を選ばない豪腕さに、古書店経営者特有の物の考え方はいわゆる「悪人」でありながら、ある種魅力的でした。脳内キャスティングが二代目澤村藤十郎さんだったそんな私は古畑任三郎ファン。

01/24 11:37
0255文字
トミーリョ
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日本SF史に残る傑作小説。惑星フェアリイを舞台に地球防衛軍と異星体の死闘が繰り広げられるというのが基本設定だが、ヒロイックな要素は微塵もなく、紡がれる言葉は主人公と愛機《雪風》を一度も賞賛することも賛美することもない。難解な専門用語の連なりはミリタリーもの特有の雰囲気を醸し出す演出効果すら第一の目的でなく、ただ「《言葉》は伝わらない」ということを表現するために存在する。そして、わからない言葉によって語られるからこそ伝わるテーマが本書には確かにある。言葉の限界と可能性を突きつめる神林氏の凄みに圧倒された。
トミーリョ

ハリウッドで実写映画化の話もあるようですが、雪風ほどハリウッド映画に不向きな題材もないようにも思えます。本書における妖精は言葉を通してしか存在を感知することができないものであって、カメラではその輪郭はおろか足あとすら捉えきることができないのではないかと思うのです。

12/30 12:27
0255文字

読んだ本
500

読んでる本
1

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16

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読書データ

プロフィール

登録日
2012/01/26(4823日経過)
記録初日
2012/01/03(4846日経過)
読んだ本
500冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
133851ページ(1日平均27ページ)
感想・レビュー
500件(投稿率100.0%)
本棚
23棚
性別
血液型
A型
自己紹介

ミステリーを中心に、ホラー・SF・ファンタジー・時代物などジャンル問わずで面白ければ何でも読みます。

今年は最新の話題作にも手を出しつつ、学生時代に手に取った過去の名作の再読などもしていけたらいいなあと思っています。

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