読書メーター KADOKAWA Group

2025年11月の読書メーターまとめ

のっち
読んだ本
8
読んだページ
2562ページ
感想・レビュー
8
ナイス
333ナイス
  • Xでシェア
  • facebookでシェア

2025年11月に読んだ本
8

2025年11月のお気に入り登録
4

  • ないとう
  • 明日のかぜ
  • ねりわさび
  • 翳

2025年11月のお気に入られ登録
5

  • 明日のかぜ
  • ないとう
  • 轟直人
  • ねりわさび
  • 翳

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のっち
☆☆☆☆★ 納得の傑作!ストーリーは大学入学を控える椎名と、どこか悪魔めいた印象をもつ隣人河崎が書店襲撃を企てる現在パートと、ペットショップに勤める琴美の視点で、同居人であるブータンからの留学生ドルジと共に、やがて動物虐待事件に巻き込まれていく二年前の過去パートが交互に語られるカットバック形式となっている。読み進めるうちに二つの話が連関したり、また謎が深まったりして読む手が止まらなかった!正直メインの部分は予想がついたのだが、それでもこの話を見届けねばならないという強い義務感を感じた次第。
が「ナイス!」と言っています。

2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

のっち

10月は『探偵小石は恋しない』が特に収穫でした。本という媒体は、あまり世代間格差なく楽しめるものだと改めて実感した次第。今月もよろしくお願いします。 2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2248ページ ナイス数:247ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/175327/summary/monthly/2025/10

が「ナイス!」と言っています。

2025年11月の感想・レビュー一覧
8

のっち
☆☆☆☆ 本書は「批評から考察」や「萌えから推し」など、平成から令和における文化的変化の推移を、著者の十八番である出版物やドラマ、または楽曲などを具体例に取りながら概観していく社会評論集となっている。読了後の感想としては、外山滋比古さんの著作にもあったセレンディピティ(偶然のもたらす幸運)や、クランボルツの提唱した計画的偶然性を大事にしたいということ。現代は何かと人や、その人の特性などをカテゴライズする側面がある。だがその行き着く先には、人は視野狭窄に陥り、発想や行動にも制限がかかる気がする。
ちくわ
2025/11/26 05:57

のっちさん、いつも有難うございます。またナイスレビューにとても感銘を受けましたよ。『だがその行き着く先には、人は視野狭窄に陥り、発想や行動にも制限がかかる気がする。』…仰る通りだと思いました。一昔前の画一主義からの反動もあってか最近は多様性や個人主義が善しとされる時代に変遷しておりますが、やはりどんな事にもメリットとデメリットがあると思っております。自分を前面に押し出しつつも、他人に身を委ねられる余白の存在って大切な気がします。特に本屋さんで未知の分野の本棚を眺めるのって楽しいですもんね!

のっち
2025/11/26 06:38

ちくわさん、いつも貴重なご意見ありがとうございます!本書の肝にもなりますが、文学や創作物においては、唯一絶対の解のないところが面白いところだと考えています。AIによる偏ったオススメ機能ではなく、実際に書店で未知の分野を知ることもワクワクしますよね。またこちらの読書メーターも、皆さんの様々な解釈に触れることができ、大変重宝しております!

が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆★ 2002年から2017年までに各誌で発表された7つの短編を纏めたもの。各話のモチーフを描いた表紙が何とも印象的で、思わずジャケ買いしてみた次第。「世にも奇妙な物語」のような味わいと言うとニュアンスが伝わりやすいかもしれないが、ミステリーをベースとして、SF・ホラー・ブラックユーモア・サスペンス・ファンタジーなど、様々なジャンルの話の詰まった1冊となっている。私的ベスト3は「ハードボイルドな小学生」「ゼロ」「二つの銃口」の順で。表題作は存在しなかったので、各タイトルのアナグラムだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆☆★ ソシュールの言語学によると、初めに言葉(シニフィアン)があり、そこに概念(シニフィエ)が伴うというものだが、一方幕末から明治初期における日本では、西洋の概念がどっと国内に入り込み、これらの概念に訳語をあてる必要に迫られた。しかし、これらの翻訳語は果たして原語と同じ意味を成すのだろうか、ということを大変興味深く教授して頂ける内容となっている。例えば「自由」と訳された「リバティ」だが、その西洋での本来含まれた概念を知ると、世界史における市民革命の意義や背景もさらに色濃いものとして立ち上がってくる。
のっち
2025/11/18 01:36

ちなみに「自由」という言葉は、中国由来の「目が不自由」などで使われる意味合いとしては中世以来存在していた、という点が個人的には大変興味深かった。

が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆☆ 所属する通信大科目のテキストとして活用。本書は30の項目から経営の原理原則が学べるが、部下のマネジメントが必要な方にも汎用性はあると感じた。そもそも経営という言葉の語源が、仏教の言葉で「人を育てる」という意味とのこと。それならば経営に纏わる問題は、やはり人に関することが多いのも必然ではなかろうか。周囲の人々とのコミュニケーションや、人材育成が非常に大きな課題として表れる。それに加え、謙虚な姿勢、学びへの貪欲さも自身は持ち合わせていきたい。業種業界による違いは20%、残りは原理原則で抽象化が可能。
が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆★ 『ちびまる子ちゃん』でお馴染みさくらももこさんの初エッセイ集。ユーモアとシニカルさのバランスの絶妙な文体に笑わされた。子どもの頃から絵と作文が得意で、それをそのまま仕事にできたというのは、きっと幸せだったはず。実家が八百屋、祖父トモゾウは実際には嫌われていた、亀が化けたような祖母、などというのはさくらさんの理想を描いたマンガやアニメではなかなか伝わらないところ。個人的には、自身の結婚時における父ヒロシの立ち居振舞いを描いた「結婚することになった」がベスト。願わくば150歳まで生きてほしかった。
ちくわ
2025/11/12 06:23

のっちさん、いつも有難うございます。この本、自分もずっと気になっていたのですが…のっちさんのレビューを読んで、無性に読んでみたくなりましたよ! 後、後段の『今の切り取り文化』への私見も唸ってしまいました。ナイスレビューに心から感謝申し上げます!

のっち
2025/11/12 08:07

ちくわさん、コメントありがとうございます。フィードバックがいつも励みになっております!この文章はさくらさんにしか書けなかったものとしてオススメします!

が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆☆ 良作!ひとつの街で巻き起こる5編の物語。本作の特異点として、全5章の構成になるのだが、それぞれミステリ・青春小説・SF・ファンタジー・恋愛小説というようにジャンルの異なる味わいとなっている。もちろん独立した短編としても読めるが、やがてそれぞれのストーリーが少しずつリンクし始め、最終的に浮かび上がる構図とは一体…という内容。ジャンルが多岐に渡るマイナス面としては、苦手なジャンルがある場合は読みづらくなってしまうところか。個人的にはM-1を目指す青春小説パートが好みだった。第30回松本清張賞受賞作。
のっち
2025/11/11 19:48

文庫書き下ろしのQRコードの先も良かった。まさに新世代のギミック・メーカー!

が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆☆★ 納得の傑作!ストーリーは大学入学を控える椎名と、どこか悪魔めいた印象をもつ隣人河崎が書店襲撃を企てる現在パートと、ペットショップに勤める琴美の視点で、同居人であるブータンからの留学生ドルジと共に、やがて動物虐待事件に巻き込まれていく二年前の過去パートが交互に語られるカットバック形式となっている。読み進めるうちに二つの話が連関したり、また謎が深まったりして読む手が止まらなかった!正直メインの部分は予想がついたのだが、それでもこの話を見届けねばならないという強い義務感を感じた次第。
が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆☆★ 傑作!成長著しいIT企業スピラリンクスへの最終選考に残った就活生6名。最初は6名全員採用を目指しグループ内の絆を深めていたが、やがて採用者を1名にしぼるという企業側からの通達があり…というあらすじ。全2部構成で、何となく事前にイメージしていた内容は第1部のものだった。また採用面接についての記述は社会派でもあり、面接官側の立場にもなる自身にとっても身近な問題。考えさせられた。そして何にしろ、結果だけを重視する傾向にも疑問を呈された気がする。読後感は悪くないが、決してそれだけではない作品。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/01/27(5069日経過)
記録初日
2004/09/13(7761日経過)
読んだ本
1299冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
264644ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
1299件(投稿率100.0%)
本棚
74棚
性別
年齢
42歳
血液型
A型
職業
役員・管理職
現住所
岡山県
自己紹介

運送屋やっております。
現在通信制大学でマネジメント分野を勉強中。
元々はミステリやホラー小説が好きで、そこから本の世界へズブズブとのめり込みました。
綾辻行人さんの館シリーズが元体験。
普段はなかなか時間がとれないながらもコツコツと読書に励んでいます。
興味ある分野は、文学・歴史・経営学・哲学・言語学あたり。
小説だと、世界をひっくり返してくれるような作品が好きです。
本を読む程自分の無知を知らされます。

自分ルールですが、巡り会えた本の感想は必ず上げるようにしています。
あくまでも個人的なものですが、レビュー冒頭に☆=1点・★=0.5点の5点満点の10段階評価で残しています。

☆☆☆☆☆ 最高評価!
☆☆☆☆★ 傑作!
☆☆☆☆  良作!
☆☆☆★  面白い!
☆☆☆   及第点
☆☆★   少し物足りない
☆☆    物足りない
☆★    不満点がいくつかある
☆     駄作
★     世紀の駄作

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう