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2025年1月の読書メーターまとめ

のっち
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2025年1月に読んだ本
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2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のっち
☆☆☆★ とある三月の週末、銀座に「王子」と名乗る謎の青年が現れ、どうやら人魚を探している模様。そしてこの人魚騒動の裏では、五人の男女がそれぞれの人生の節目を迎えようとしていた。アンデルセンの人魚姫をモチーフにした五編の群像劇。近しいはずの人間関係は、奇しくも王子と人魚の関係性に投影されるかのよう。関係性が近いが故に、相手の気持ちをはかり間違えることもあるだろう。しかし、ふとした言葉に励まされたり、また全く違う性格だからこそ、相性が良かったりもするから、人間関係は面白くもある。
のっち
2025/01/04 22:44

印象に残った言葉。第三章登場画商の「コペンハーゲンへ行くと熱望したのも、あのたくさんの作品を書いたのも、神ではなくアンデルセンである、ということです」

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

のっち

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が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
8

のっち
☆☆☆ 第23回『このミス』大賞受賞作。大阪府豊中市にあるパン屋「ノスティモ」でアルバイトをする大学生、市倉小春を主人公とする日常の謎派の五編の連作ミステリー集。自身も若かりし頃はパン屋に勤めていたので、腕に火傷の跡を創ったり、手首ではなく肘を使いながらクープを入れたりしたことを懐かしく思い出した。記憶の中の、店内に充満したバターの香りも甦る。本作について、ミステリーとして読むと正直派手さはないのだが、飛び交う関西弁が心地よかったりと、ハートウォーミングなストーリー好きな方には広く好まれる作風だと感じた。
のっち
2025/01/29 13:15

ストーリーに各パンの起源を絡めた点は評価したい。ちなみに主人公は漫画家になるのが夢。

が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆ 18問の読解力の問題のついた実践トレーニング集。確かに具体と抽象の変換は、思考においても大事だと自身も感じるところ。それにより使える語彙も増える。そして、語彙が増えるということは、物事に対する解像度が上がるということ。あくまでもまず初めに存在するのは言葉であり、言葉により世界を区切るイメージを持っている。本書の具体例でいうと、英語の「rice」だとひとつの言葉(シニフィアン)で、ひとつの概念(シニフィエ)しか表現できないが、日本語だと「稲・米・飯」というように、より細かな区別化が図れる。
が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆★ 羽鳥コミュニティハウスにある図書室を軸にした五編の群像劇。悩める主人公達がひょんなことから図書室を訪れることになり、司書の小町さんから本を紹介してもらうのだが、その中にはリクエストに関係なさそうなものも混じっていて…。「マシュマロマン」や「ベイマックス」、「早乙女玄馬のパンダ」などと形容される小町さんが、どこかミステリアスでありながらも微笑ましいキャラクターとして活きている。また自身の立ち位置から見て、特に一から三章の上司的立場の方々の存在が、いい味出していたと感じた。
ちくわ
2025/11/02 05:52

のっちさん、いつも有難うございます。小町さんの名言は、どれも心に染み入りますよね。この言葉もとても印象に残っています。世間で言われているような理想論や押しつけがましさを含有した『多様性』ではなく、精神的で本質的な『多様性』の解釈のような気が自分はしました。ナイスレビューです!!!

のっち
2025/11/02 12:32

ちくわさん、こちらこそいつもありがとうございます。本は読む人によって響いてくる箇所が異なり、それゆえに読者の数だけ解釈の仕方があって良いものだと思います。読解を越えた解釈に限っては、そこに正しい読み方という概念自体が、相応しくないものだと自分も認識しています。

が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆ 『木曜日にはココアを』の続編。前作登場人物の後日談もあるので、前作は先に読んでおきたいところ。おなじみマーブル・カフェでは、定休日の月曜日に抹茶カフェが開かれる。そこで提供された一杯の抹茶から始まる、東京と京都を結ぶストーリー。必ずしも全てがきれいな着地点に収まる話ではないが、それもまた人生の縮図の様。個人的には、光都ちゃんのおばあさんのエピソードが印象的だった。
が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆★ 数字のカラフルなアナログ時計をイメージするような12編の連作短編集。日本とシドニーを舞台に、主人公格が少しずつスライドしていく群像劇で、好みの展開です。読む人によって、刺さるストーリーは変わるかも。個人的には、黄色の卵焼きと、ピンクのネイルのストーリーが印象強く残っている。泰子先生が良い立ち回りをしてくれて良かった。
のっち
2025/01/13 09:53

追記になりますが、些細なことでも行動してみよう、という思いにさせてくれる心暖まるストーリーでした。

が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆★ とある三月の週末、銀座に「王子」と名乗る謎の青年が現れ、どうやら人魚を探している模様。そしてこの人魚騒動の裏では、五人の男女がそれぞれの人生の節目を迎えようとしていた。アンデルセンの人魚姫をモチーフにした五編の群像劇。近しいはずの人間関係は、奇しくも王子と人魚の関係性に投影されるかのよう。関係性が近いが故に、相手の気持ちをはかり間違えることもあるだろう。しかし、ふとした言葉に励まされたり、また全く違う性格だからこそ、相性が良かったりもするから、人間関係は面白くもある。
のっち
2025/01/04 22:44

印象に残った言葉。第三章登場画商の「コペンハーゲンへ行くと熱望したのも、あのたくさんの作品を書いたのも、神ではなくアンデルセンである、ということです」

が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆★ ストーリーはシンプル。クイズ大会「Q-1グランプリ」決勝戦で、三島玲央と本庄絆は対戦することになるのだが、本庄が早押し問題の問題を聞く前に正解を当ててしまう。無限に答の可能性がある中で、果たして不正以外で正解を当てることは可能なのか?という謎を解いていくミステリー。クイズ界の裏側も知れたりと興味深かった。個人的には、少しいろいろと疑い過ぎてたかな、とは読了後に感じました。
が「ナイス!」と言っています。
のっち
☆☆☆☆★ 2025年最初の一冊。悪名高き戦国武将というイメージの松永久秀だが、あまりその人となりは知らなかった。ストーリーは信長が、家臣の狩野又九郎相手に久秀の半生を語る、という体裁となっている。裏表紙に「主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う」とあるから、かなりの残虐非道な人物を想像していたが、幼少期からの久秀は、かなり聡明な人物として描かれている。果たして久秀が、どのような思いを抱きながらその生涯を全うしたのか、ここに自分達への励ましともなる人生の歩み方が表現されていると読み取れた。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/01/27(5079日経過)
記録初日
2004/09/13(7771日経過)
読んだ本
1304冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
265924ページ(1日平均34ページ)
感想・レビュー
1304件(投稿率100.0%)
本棚
74棚
性別
年齢
42歳
血液型
A型
職業
役員・管理職
現住所
岡山県
自己紹介

運送屋やっております。
現在通信制大学でマネジメント分野を勉強中。
元々はミステリやホラー小説が好きで、そこから本の世界へズブズブとのめり込みました。
綾辻行人さんの館シリーズが元体験。
普段はなかなか時間がとれないながらもコツコツと読書に励んでいます。
興味ある分野は、文学・歴史・経営学・哲学・言語学あたり。
小説だと、世界をひっくり返してくれるような作品が好きです。
本を読む程自分の無知を知らされます。

自分ルールですが、巡り会えた本の感想は必ず上げるようにしています。
あくまでも個人的なものですが、レビュー冒頭に☆=1点・★=0.5点の5点満点の10段階評価で残しています。

☆☆☆☆☆ 最高評価!
☆☆☆☆★ 傑作!
☆☆☆☆  良作!
☆☆☆★  面白い!
☆☆☆   及第点
☆☆★   少し物足りない
☆☆    物足りない
☆★    不満点がいくつかある
☆     駄作
★     世紀の駄作

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