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2025年2月の読書メーターまとめ

ATS
読んだ本
12
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4896ページ
感想・レビュー
12
ナイス
316ナイス

2/12/42/72/102/132/162/192/222/252/28324917325721326525327329328133328937329741ページ数11671169117111731175117711791181冊数読書ページ数読書冊数
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2025年2月に読んだ本
12

2025年2月のお気に入られ登録
1

  • いちろう

2025年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ATS
表題作と「マンハッタンの奇譚クラブ」収録。個人的に読みやすく面白かったのは後者。ある番組に出演した宇多田ヒカルが作詞の難しさについて本作の一部を引用して語っていた。「The most important things are the hardest things to say.」。続きも含めると以下のようになる。「なににもまして重要だというものごとは、なににもまして口に出して言いにくいものだ。それはまた恥ずかしいことでもある。なぜならば、ことばというものは、ものごとの重要性を減少させてしまうからだ―-
ATS
2025/02/03 22:24

「口に出したことばは、愛情という機能を壊してしまう。(中略)愛には牙がある。噛みつくのだ。その傷は決して癒されない。無言であること、ことばを組み合わせたりしないことが、そういう愛の傷をふさぐ役目を果たす。逆に、ジョークがその役を果たすこともある。そういう傷がふさがったら、それと同時にことばも死ぬ。」(P325)病気で苦しんでいる人に言葉をたくさんかけることが優しさだと思ったりしてしまうことがあるが、ただそばに居る愛もある。そばにいないことが愛になるときだってある。さて、有名な表題作と違い

ATS
2025/02/03 22:26

「マンハッタンの奇譚クラブ」は前知識なしに読んだ。キングが影響を受けたクゥトゥルフ神話のような宇宙観が垣間見られて、話自体もホラーとまではいかないが奇怪なもので面白かった。スタンドバイミーに比べると冗長さがなくシンプルに書いている感じだ。

が「ナイス!」と言っています。

2025年2月にナイスが最も多かったつぶやき

ATS

公園でバイクぶんぶん鳴らしてる若造たちが警察に指導されてた。あんまりやると軽犯罪法に抵触して前科ついちゃうじゃなかろうかね。うるさくしてもええやろって他人の善意に甘えるのもいい加減にしといたほうがええわなぁ。

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2025年2月の感想・レビュー一覧
12

ATS
ネタバレ共感や常識といったものが断絶した気味の悪い人たちばかりが登場する。小山田浩子の作品や「海辺のカフカ」、「コンビニ人間」を読んだときのような人間不信で心が一杯になる感じ。記号(名前)で秩序化され個人が消費されていく社会へのアンチテーゼ的な寓話のようにも読み取れる。読んでいると傍らに生理的な嫌悪感がずっと隣に佇んでいた。村上春樹さんの作品が苦手な人は本作も嫌いなんじゃなかろうかと思う。性に奔放で無責任なところやコミュ障童貞が都会に行っていきなり女社長に好かれて成功しちゃうみたいなご都合主義すぎるからかな。
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ATS
ネタバレJFK暗殺事件の期日が迫り物語は加速していくが改変を嫌う「時」の反抗も強硬で一体どうなってしまうのかとやきもきした。気持ちいい結末でよかった。キングの息子の助言で結末が変更されたよう。別の結末は公式サイトで読むことができる→https://stephenking.com/other/112263/112263.html こちらではセイディーは結婚して子どもや孫たちに囲まれて幸せに暮らしているとのことだ。出版verのほうが余韻もあって素敵な結末だったなと思う。それにしてもキングの長編は心身ともに疲れる笑
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ATS
ネタバレ前半はジョージのハイスクールでの生活が中心でセイディ―との恋愛がどうなるのかといった感じ。後半はリーが登場して身辺調査がメインとなりウォーカー暗殺未遂事件がどうなるかと思ったら急展開で下巻に続く。キングの長編は話の展開が遅くこまごまとした話が続くので珍味を味わうような心のゆとりが必要だ笑 ケネディ大統領の暗殺事件について全くと言っていいほど知識がないので、折に触れネットで調べながら読んだ。くしくもトランプ大統領がJFK暗殺事件の機密指定を解除するらしいけど真実はどうなんだろうか。
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ATS
ネタバレキングの最高傑作と言う人もいる本作。文庫で3巻もある長編。読んでいて「うひょー」と思ったのは「IT」の舞台となったデリーが出てくるのみならず、はみだしクラブのリッチィとべヴァリーまで登場しちゃってるところだ。リッチィの軽口が懐かしい…笑 タイムスリップした1958年9月は「IT」の子ども時代と同時期になり地下に巣食う宇宙モンスターITを撃退した直後だろう。リッチィとべヴァリーの会話から薄っすらわかる。ITを撃退したあとは荒れ地に行くこともなくなり徐々に疎遠になっていったはずなのでギリギリの時だったのかな。
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ATS
ネタバレ先に映画を観ていたので大まかなストーリーは知っていたが原作と映画は内容が異なる場合もあるのでどうなんだろうと読み進めた。映画では木槌で足首をへし折るが原作では斧で切断する、殺害された警官の状況が違うといった細かな違いはあるが概ね原作に近い映画だった。ほぼひとつの部屋で話が進んでいき、主な登場人物はポールとアニーだけ。このような限られた材料でここまで面白く話を展開できるのがすごいなと。「問題はぶつかったときにそのつど解決すればいい。さもなければ死ぬしかない。それだけのことだ。」(P132)
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ATS
ネタバレ中山七里さんが「ミステリーの書き方」にて押さえておきたい古典10選に本作を挙げていた。「要はロジカルであることをごますために、おどろおどろしくしているんですよ。『獄門島』なんてその最たるものです。作中に出てくる見立て殺人なんて要はマザー・グースなんですが、日本独特のおどろおどろしい因習めいた土着性の雰囲気がそれを隠している。そのスタイリッシュなことったらないですよ」(P49)先日、Youtubeで「悪霊島」が限定公開されていてそれを観ておどろおどろしい感じが面白く横溝正史の小説も読んでみようと思った次第。
獄門島
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ATS
ネタバレ原作は「Just After Sunset」で邦訳された際に分冊され本作は前半部分、後半は「夜がはじまるとき」である。後半のほうが面白く読める作品が多かったかな。本作はやや表現が難解でちょっと文章を追っているだけが多かった。霊となって町を彷徨う「ウィラ」、狂った殺人鬼から逃れる「ジンジャーブレッド・ガール」が読みやすく好き。911テロの後日奇譚である「彼らが残したもの」は後半グッとくるものがあった。キングの純文学期に書かれた作品が多いせいなのかやや読みにくい気がする。初読者にはあまりお勧めしない。
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ATS
新渡戸稲造といえば国際連盟の事務総長を務めたことで有名であるが日本初の農学博士であったり、台湾総督府技師として砂糖生産量を増やした実績があるのは知らなかった。「武士道」の筆者としても知られている。アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルトは武士道に感銘を受け部下や知人に配っていた。仲介役としてポーツマス条約成立に尽力しており日本側に協力的だったようだ。留学中にド・ラヴレー博士に日本人は宗教なしにいかに道徳教育をしているのか?と質問されたり、妻にも同じようなことを訊かれたことが執筆の契機になった。
ATS
2025/02/07 18:00

パオロ・マッツァリーノさんは「反社会学の不埒な研究報告」(文庫「続・反社会学講座」)で新渡戸自身は武士道の扱いに苦悩していたことを指摘している。新渡戸の論説「平民道」では以下のようにある。『昔の如く「花は桜木、人は武士」と謳った時代は過ぎ去って、武士を理想あるいは標準とする道徳もこれまた時世後れであろう。それよりは民を根拠とし標準とし、これに重きを置いて政治も道徳も行う時代が今日まさに到来した、故に武に対して平和、士に対して民と、人の考がモット広くかつ穏かになりつつあることを察すれば、

ATS
2025/02/07 18:12

今後は武士道よりも平民道を主張するこそ時を得たものと思う。」先進的に見えるがこのあとに「平民道は武士道の延長」であり武士道的道徳を武士だけではなく庶民にも教え道徳心を引き上げるべきだろうといった論調になるので、いまの民主主義を想定していたように思えないという注意は必要であろう。

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ATS
「あの作品は、わたし自身、キングの完全なエピゴーネンになろうと思って書いたんです」これは著者が対談で本作について述べた言である(https://www.bookbang.jp/review/article/526368 )。キングにハマっていろいろ調べているときにこの記事を見つけ手にした。日本推理作家協会賞を受賞しているようにミステリー主軸でそれほどキング感はなかったが面白く一気読み。高坂が警戒心の強い七恵にいきなりキスしたり、セックスしちゃうのは「ちょっと都合よくない?」とは思った笑
ATS
2025/02/07 00:32

健気か不器用をかけ合わせたような純真な佳菜子がちょっと可哀想だったな。明るい展望をもってして最後にちょっとでも触れてほしかった。いい子やのに笑 『なにかの形でハンディを背負っている人間が生きやすいにようにできていなければ、文明国とは言えまい。(中略)自分でなんでもやれる人間を甘やかし、怠惰にさせる道具ばかり発明しているくせに、ある一点、二点で機械や動力の補助を必要としている人間に対しては、やれ強くなれの、やれ我慢しろのと平気で言っているような気がする。』(P351)

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ATS
ネタバレ寄生獣みたいな得体の知れないモンスターに襲われる「十時の人々」、不穏な異世界で迷ってしまう「クラウチ・エンド」が個人的には面白かった。前者はもっと細部を膨らましたら長編にもなりそう。「かわいい子馬」は純文学路線っぽい話で面白くなかったかな。ちなみにキングはモダン・ホラー期(1974ー96)、純文学期(98ー06)、エンタメ期(2008ー)に大きく区別できるそう。「電話はどこから……?」は舞台脚本みたいな感じで、表題作は「ぼくらの七日間戦争」みたいなイヤな大人をぶっ飛ばすみたいなスカッと系だった。
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ATS
ネタバレキングは長編ばかり読んでいたので短編集は物足りないんじゃないかと思っていたが杞憂だった。読みやすくて一気読み。キングの良くも悪くも細っかい背景描写にやや脳疲労を感じていたので運動後のミネラルウォーターのように心地よかった。「ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」が切ない物語で好みだったかな。「どんづまりの窮地」は簡易トイレに閉じ込められて糞まみれになっちゃう話なので消化不良で胃がむかむかしているときに読むとリバースしちゃうので気をつけて。「N」はキングが好きなコズミックホラーそのものだった。
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ATS
表題作と「マンハッタンの奇譚クラブ」収録。個人的に読みやすく面白かったのは後者。ある番組に出演した宇多田ヒカルが作詞の難しさについて本作の一部を引用して語っていた。「The most important things are the hardest things to say.」。続きも含めると以下のようになる。「なににもまして重要だというものごとは、なににもまして口に出して言いにくいものだ。それはまた恥ずかしいことでもある。なぜならば、ことばというものは、ものごとの重要性を減少させてしまうからだ―-
ATS
2025/02/03 22:24

「口に出したことばは、愛情という機能を壊してしまう。(中略)愛には牙がある。噛みつくのだ。その傷は決して癒されない。無言であること、ことばを組み合わせたりしないことが、そういう愛の傷をふさぐ役目を果たす。逆に、ジョークがその役を果たすこともある。そういう傷がふさがったら、それと同時にことばも死ぬ。」(P325)病気で苦しんでいる人に言葉をたくさんかけることが優しさだと思ったりしてしまうことがあるが、ただそばに居る愛もある。そばにいないことが愛になるときだってある。さて、有名な表題作と違い

ATS
2025/02/03 22:26

「マンハッタンの奇譚クラブ」は前知識なしに読んだ。キングが影響を受けたクゥトゥルフ神話のような宇宙観が垣間見られて、話自体もホラーとまではいかないが奇怪なもので面白かった。スタンドバイミーに比べると冗長さがなくシンプルに書いている感じだ。

が「ナイス!」と言っています。

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読書データ

プロフィール

登録日
2009/03/31(5844日経過)
記録初日
2009/01/28(5906日経過)
読んだ本
1187冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
331559ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
1147件(投稿率96.6%)
本棚
4棚
年齢
103歳
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