本が好きかは判らないけど、本がないと不安になってしまう。
外出前は、その日のお伴となる本を選出するため本棚の前で仁王立ちになる。
それでも「これ」という一冊が決まらないと、化粧もそこそこにさっさと家を出る。そして駅のつつましい本屋に飛び込み、眼光鋭く文庫の棚へ直行する。
「本にはお金を惜しむな」
そういって育ててくれた両親もあきれる程、
部屋は本と本、服と本が散乱する空間へ成長した。
そんな巣の中、今日もぬくぬく本に溺れる。
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