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2024年7月の読書メーターまとめ

あんこ
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感想・レビュー
36
ナイス
1814ナイス

2024年7月に読んだ本
36

2024年7月のお気に入られ登録
4

  • ryo_u
  • 蒼い猛牛
  • 椿
  • みやび

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あんこ
この本が発売された日、真っ先に買って読んだ。半分ほど読んで辛くなってやめていた。あんなにもパワフルな西さんの身に起こっていたことが信じられないくらい苦しくて、どうにかなりそうだった。それから数年経って今読み終わった。何処か第三者のような視点で書かれているけど、挟まれる日記の一文で苦しくなった。そしてこの時期がコロナの真っ只中で、海外にいて、文章では表せないくらい大変だったかと思うとまた苦しくなった。関西弁に時折笑いながら、最後の章の包み込むような西さんのおおらかさに触れ、笑いながら泣いた。
あんこ
2024/07/04 01:48

私の宝物は西さんが送ってくれた二枚の絵葉書(ファンレターの返事)です。いつだって西さんの言葉は私を励ましてくれる。時間がかかってしまったけど、読み終えて良かったです。

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2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

あんこ

夏
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2024年7月の感想・レビュー一覧
36

あんこ
ネタバレ誕生日おめでとうハリー。この日にシリーズ最終巻までの再読を終えたのは偶然なのだけど、兎にも角にも私の人生にとってとても大切な本だ。 愛すべき登場人物達が、一部を除き物語の片隅で死んでしまい、ハリーがその亡骸だけを目にしたことには胸が痛くなる。ダンブルドアが秘宝に抗えなかったと語る場面は、これまでの聖人めいたダンブルドア像を崩して、彼もまた欲のある一人の人間だと知ることができ、好きな場面だ。最終決戦の場面も圧巻なので、いつか原書で読んでみたい。
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あんこ
ネタバレ再読。ようやく打ち解けて、ハリーの帰りを待っているクリーチャーを思うと胸が張り裂けそうになる。 ロンがいなくなり、一時は絶望感を味わうものの、最後に戻ってきてくれて安心する。 心酔していたダンブルドアに初めて疑いを向けたり(初めて読んだ時は私も引いた)するけど、ファンタビがある現在は当時のダンブルドアとグリンデルバルドに奥行が出ていてイメージしやすかった。 ゴドリックの谷の廃墟となったハリーの生家前に応援メッセージが書かれているのを目にするシーンは何度読んでもグッと来るものがある。
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あんこ
ネタバレ再読。映画版のダンブルドアが『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフを彷彿とさせる風貌だったので、中学時代にこれを初めて読んだ時、ダンブルドアは塔から落ちても復活するだろうと思っていた。でもその後、校長室に肖像画が飾られていることで、彼の死を悟った時の絶望感たるや。 ハリー、スネイプ、マルフォイと立場は違えど三人とも孤独だ。ハリーには親友がいるけど、他の二人は本当の意味で頼れる人がいなかったのかと思うと同情してしまう。
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あんこ
再読。前の感想見ても『大女優の右手』がお気に入りのようで、私の瑠璃玉の耳環好きは変わってないなと思った。今回も一番好きだなと思った。 不二子とキリエがいいキャラで、程よい鬱陶しさも相まってものすごく好き。
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あんこ
再読。不死鳥の騎士団でやっとハリーの情緒不安定ターンが終わったのに、今度はロンが怒りっぽくなっていて、うまくいかないものだなあと苦笑いせざるを得ない。 ようやくジニーにスポットが当たるためか、「あれ?ジニーってこんな性格だっけ」と思うくらいにははっちゃけている。とはいえ彼女の兄はあの双子なので、あのいたずらっぽさは納得。 映画ではあまり感じないが、小説だとスラグホーンのちょっとどうなのというところも含めて人間味があっていいなと思う。
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あんこ
表紙買い。アンソロで面白くて気になっていた斜線堂有紀さんの短編集。表紙の美しさに負けない甘美な一冊だった。一番目の表題作と、最後の書き下ろしにより、間に挟まれた物語は十の宿した物語なのではないかという気がしてきた。どこか痛々しいのに、それを凌駕する幻想性と冷酷なまでの美しさはまるで毒。特に好きだったのは『痛姫婚姻譚』。
あんこ
2024/07/26 15:20

読書メーター登録1111冊目。

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あんこ
ネタバレ再読。上巻からのストレスが一気に解き放たれる双子の脱出劇が見事。ピーブスの敬礼含めて最高だと思う。 アンブリッジがギャフンと言わされたりと、下巻はスカッとできて好きなのだが、何度読んでもシリウスがアーチの向こうに消えてしまうところはつらい。信じがたくて、子供の頃は声を出して泣いた。
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あんこ
今まで読んだ吉田作品と趣を異にする夜伽。あとほんの僅かで掴めそうだなと思うと、するする指の先から言葉が流れていくような感覚を味わいました。人間の業と向き合うと言ったら大袈裟かもしれませんが、ある種の運命と向き合っているような物語だと感じました。全貌を理解できたわけではないですが、すごく好きです。どうやら続きを出してくれそうなので、それまでに咀嚼していきたいです。
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あんこ
ネタバレ再読。反抗期とヴォルデモートのせいで情緒不安定のハリーと、ホグワーツで独裁政権をスタートさせるアンブリッジの存在により、シリーズで最もストレスの溜まる不死鳥の騎士団上巻。 ダンブルドアの理屈は分かるけど、もう少し接し方を考えて欲しいと子供心にも思っていた。シリウスの向こう見ずさが加速して、ルーピンくらい客観的に物事を見て欲しい。 今思うとフラグでしかないなあと苦笑いしてしまう。
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あんこ
廃校が決まった学校の卒業式群像劇。眩しくて目を逸らしたくなった。私はこの学校の生徒ではないのに、随分前の自分の高校時代、それもほとんど忘れかけていた他愛のないことを思い出して逃げ出したくなった。高校という場所はどうしてこうも特別なんだろう。大人になってみればどうでもいいことが、あの一瞬が煌めいて見える。大人になってしまった今、ドラマチック過ぎない?と思ったけど、当事者の彼らからしてみたら「今」という瞬間はあんな風なのかもしれない。「ふたりの背景」がとても好きだった。
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あんこ
ネタバレようやく読めた。本当は一粒一粒夜毎に味わう予定だったけど、あまりに面白くて時間を忘れて一気読みしてしまったので、小佐内さんに怒られそうな食べ方をしてしまったと反省している。 シリーズ最終巻も二人で色々なケーキを堪能するのかと思いきや、これまでと趣向が違い、事はほとんど病室の中で起こっていた。回想はともかく、二人が顔を合わせるシーンがずっとなくて、ページがあと僅かというところで登場した小佐内さんはさながらヒーローのようだった。 最後ではあるけど、私はまだまだ二人の事件簿を読んでいたい。
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あんこ
ネタバレ再読。下巻はヴォルデモート復活が描かれていて、シリーズで初めて死人も出て、暗い時代の到来を感じる。セドリックの死が呪文一つで済まされてしまったことに、当時は悲しむ隙もなかったことを思い出した。バグマンといい、ファッジといい、大人があまりにも酷すぎる。結局捕まってしまったけど、ダンブルドアを騙し通して、ハリーの将来(闇祓い)を導き、数々の対応策を教えたクラウチJrは、運命が違えば優秀な教師だったんだろうなと思った。無能が多い死喰い人の中でもずば抜けて優秀であることに変わりはない。
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あんこ
ネタバレ再読。このスピンオフ小説は、これまでのやや不穏な事件簿とは異なり、日常ミステリを満喫できる。また、不敵な小佐内さんのお茶目さが垣間見えて愛着がわく。小鳩君の心の声もおかしく、小休憩にぴったりだ。 小佐内さんを慕う古城秋桜とのやり取りが可愛い。 これで再読は全て終わったので、ようやく冬期を読める。
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あんこ
ネタバレ再読。絶対敵にしたくない小佐内さん。瓜野君は本当に哀れだった。犯罪は駄目だよ、というのは大前提としても氷谷君が馬鹿にしたくなる気持ちも分かる。特別な存在でありたいと思おうとする瓜野君こそが凡人であり、小佐内さんと小鳩君はどうしたって小市民にはなり得ない。何はともあれ、この二人が一緒にいると落ち着く。冬期の為の再読だったけど、あと少しでお別れかと思うと寂しくもある。
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あんこ
ネタバレ再読。互恵関係を解消した二人が別々に歩みを進める秋期限定。新キャラ瓜野君が鼻につくのはさておき、再読なので哀れみを向けながら読んだ。みんな小佐内さんに踊らされている。 小鳩君の推理披露が何故あんなに嫌がられるのか、考えてもまだよく分からない。小中学生の時、よっぽど嫌な人だったのかな、などと思いながら、冬期に向けて再読を進めていきたい。
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あんこ
再読。クィディッチワールド杯の章はいつ読んでもワクワクする。ハーマイオニーの「S.P.E.W運動」など、映画では描かれないけどそうだったよなあと思い出すことも多く、楽しかった。 また、ロンがハリーに対して嫉妬心を抱くところが丁寧に、かつリアルに描かれていて胸が痛くなる。ロンはともかく、ホグワーツ生はハリーに対する手の平返しを本当にどうにかした方がいい。一貫してハリーを目の敵にするスリザリン生が可愛く見えてしまう。
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あんこ
ネタバレ再読。「小市民」を掲げているのに、絶対小市民的ではない内容の夏期限定トロピカルパフェ事件。小佐内さんの本心が何処にあるのか分からなくて、またしても怖さを覚える。非日常的なことが起こる時、恐怖や緊迫感などを覚えると同時に、ある種の高揚感を覚えてしまうのは誰しもあることだと思うけど、それはそんなに悪いことなのかな、小鳩君。それにしても、事件とは裏腹に夏期限定スイーツが華やかさにお腹が鳴る。シャルロットは食べてみたい。
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あんこ
再読。やっぱりアズカバンの囚人が一番好き。四巻以降は暗くなることが分かっているので、ここまでが一番ホグワーツの楽しい生活を堪能できる気がする。ハリーが描いていた結末とは異なってしまったかもしれないけど、希望に満ち溢れた(そしてバーノンおじさんを元気に煽る)終わり方が最高に好き。新装版でもエバンズ問題はそのままなので、そろそろ訂正版が出ても良いのではないかなあとは思う。
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あんこ
再読。映画では影が薄くてびっくりしたけど、コリンは良いキャラクターだと思うので、ドラマではガッツリ出て欲しい(ウッドも同じく)。 ホグワーツの生徒達、ことある事にハリーをヨイショしたり貶めたり、なかなかに手のひら返しが酷いなあと思ったけど、フレッドとジョージは一貫してふざけて友達でいてくれるので、そういうところが人気のある所以だなと思った。 今回もスリザリンへの偏見が酷くて可哀想になってしまった。
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あんこ
ネタバレ積読していた冬期を読みたくて、シリーズ一作目から再読。意外と忘れている所が多かったので新鮮に楽しめた。秋とスピンオフまで読んだからかもしれないが、小佐内さんがあざといを通り越して怖かった。みんな彼女の手の平の上で転がされているのでは、とも思ってしまった。そんな中、健吾と千里さんの存在は裏表のない馬鹿正直さがあって和む。このまま冬期まで続けて読みたい。 そういえばアニメ化されていたけど、ガラケーのくだりはどうするんだろうか。
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あんこ
再読。DWJとハリーポッターシリーズは幼少期から読んでいるので、おそらく人生で一番再読回数が多いのに何度読んでも面白いと感じる。小さい頃は分厚いと思っていたけど、「賢者の石」は今読むと意外と短いなと感じた。特に後半はあっけなくて驚く。このシリーズの好きなところは、主人公であるハリーが聖人君子ではなく、むしろ現実で会ったら割と嫌な人要素があるところだと思う。ネビルとマルフォイに対して辛辣で笑ってしまった。あの煽り方は、間違いなくペチュニアおばさんとバーノンおじさんから譲り受けたものだなと改めて思った。
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あんこ
再読。ルノアールでの読書に、なんとなく手に取って出かけると大体岸本さんのエッセイ率が高い気がする。大爆笑を誘うわけではないのに、口の端が上がってしまうこのエッセイ。私は小さい頃から牛乳が苦手なのだけど、「ハート形の何か」についての恐怖心がとてもよく分かる。そして何度読んでもオリンピックの下りがおかしくて笑ってしまう。面白さの中に、どことなく寂しさや哀愁漂うエッセイ。
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あんこ
再読。小川さんの物語はいつの時代であっても必要不可欠なものだと思う。別れの予感を常に感じながら、消滅を止めることのできない一読者である私は、最後までこの物語を見守るしかない。おそらく初めて読んだ時は、なんて悲しい物語なのかと思っていたが今はその時とは異なる感情を抱いている。概念が消えたとしても、それを覚えている人がいる限り「私」を形成する記憶は消えない。閉じ込められた世界から解放されるラストだと思えるようになった。受け入れるだけではなく、最後の一人になっても声を上げてくれるR氏の存在は、希望そのものだ。
あんこ
2024/07/11 15:11

共著・再読なども含みますが、小川作品通算101回目の記録。私は新規開拓よりも再読がメインなのですが、これからも読み続けていきたいです。

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あんこ
シリーズの中で一番再読している。初めて読書感想文で賞をもらったのも「キキともうひとりの魔女」でした。もがいているキキが好き。佐竹美保さんの挿絵もマッチしていて、不思議とすぐにコリコの町の住民になれるような気がします。昔は読んですぐにケケが嫌な子だと決めつけていたけど、今はケケの寂しさや羨ましさも分かります。
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あんこ
再読。空想カタログとそれに連なる詩のような物語。子供の頃の「これ綺麗。ほしい!」という純心を呼び覚ましてくれる一冊。理系やマニアの人には怒られそうだけど、お菓子のように見える鉱石はうっかり手に取ったらそのまま口に運んでしまいそう。白鳥の停車場で、鉱石にうっとり見惚れた日々を思い出しました。
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あんこ
再読。子供の頃、確かにそこにあり、目にしたはずの森の奥の泉や竹藪を抜けた先の草原、花が咲き乱れる山頂といったものは、大人になって確認するとどこにもない。なんなら一緒に見たはずの友達も知らないと言ったりする。そんな体験を思い出した。 各所に挟まれる不思議な写真や図鑑のような説明文が甘い砂糖菓子のようで好きだ。
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あんこ
11年振りに再読。既にここにはいない人達の記憶の断片が吹き飛ばないように、息を潜めながら読んだ。 天災やコロナや戦争で、思いも寄らないところで日常はプツリと途切れるのだと思い知る日々の中、小川さんが一貫して描く誰かの思い出という物語がどれほど心の支えになっていることか。過去は色褪せないと思えることがどれほど幸福か、とまた救われた気がする。この話はどれも好きなのだけど、特に好きなお話は「やまびこビスケット」「冬眠中のヤマネ」です。
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あんこ
小川洋子さんファンブック。田畑書店編集部に感謝したい。 もう10年程前になるけど、フランスで小川さんが人気だと聞いて、留学中の友人に翻訳本を送ってもらったことがある。まさか同じ出版社がずっと担当しているとは知らなかったので、小川さんへの愛を感じた。私が貰った本も表紙が素敵で、色んな国の小川さんの本をいつか集めてみたい。 言葉で全てを伝えることはできないと思っているという話や、制限されているからこそ自由になれる、といった小川さんらしい文学観が印象的。
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あんこ
単行本に続き、四年ぶりに再読。初読の際、私は引越しを終えたばかりだった。今回は転職を決めて退職届を出した後の再読。もしかしたらこの本は何かの岐路に読みたくなる本かもしれない。移動が肝になっている中、「係」も重要な役割を担っている短編集。与えられた枠組みの中で、その助けが必要な人物を確実に救ってくれる。読者である私は、その瞬間に立ち会えたことに小さな幸福を見い出せる。どの話も好きだけど、今回は「寄生」が印象に残った。藤野さんの解説も好き。
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あんこ
再読。夏至からも半夏生からも幾日か過ぎてしまったけど、この時期といえばこの本。読んでいるとクラクラとここではないどこかに迷い込んでしまう。時間も空間も飛び越えた不思議な夏の体験。子供時代を等疾うに終えてしまった私はきっともうこんな体験はできないのだけど、この本を開けば彼らに会える。久しぶりに童話村に行きたくなった。
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あんこ
単行本を読んでから10年も経っていたのに、相も変わらず『ことり』の世界は私を受け入れてくれた。終わりがあるのを分かっていても読みたくなる。小父さんもお兄さんも世界からはみ出してしまった人なのだろうけど、小川洋子という作家に見つけてもらって存在していたことが幸福だとすら思う。どんなに小さくて歪で狭い場所であっても、小川さんの眼差しは優しくて穏やかだ。この世界に触れる度、私は安心することができる。
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あんこ
オリジナル版(単行本)を読んだのがもう9年前で驚いた。こちらの文庫版は加筆修正とあとがき付き。吉田さんによると、『ソラシド1.5』だそうです。主人公の一人称がこれまでと違って「オレ」なのに戸惑いましたが、あとがきを読んで納得しました。登場人物たちの経緯の多くは語らないからこそ、過去と現在の間を想像することができます。人物にはしっかり日本人らしい名前がつけられていますが、呼び方がカタカナだったりする為、どこか違う場所の話のようにとれる場面が幾つもあって「吉田作品だなー」と思いました。
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あんこ
この本が発売された日、真っ先に買って読んだ。半分ほど読んで辛くなってやめていた。あんなにもパワフルな西さんの身に起こっていたことが信じられないくらい苦しくて、どうにかなりそうだった。それから数年経って今読み終わった。何処か第三者のような視点で書かれているけど、挟まれる日記の一文で苦しくなった。そしてこの時期がコロナの真っ只中で、海外にいて、文章では表せないくらい大変だったかと思うとまた苦しくなった。関西弁に時折笑いながら、最後の章の包み込むような西さんのおおらかさに触れ、笑いながら泣いた。
あんこ
2024/07/04 01:48

私の宝物は西さんが送ってくれた二枚の絵葉書(ファンレターの返事)です。いつだって西さんの言葉は私を励ましてくれる。時間がかかってしまったけど、読み終えて良かったです。

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あんこ
夜眠れない時のお供に。吉田さんの文章はいつだって白湯のように優しく穏やかで、どこか懐かしい。吉田作品を構成する成分が好ましく、嫌なことがあっても一息つける止まり木だ。ここではないどこかだけど、本当はここのすぐ側にある知らない街の知らない人たちの人生の途中のような物語に安堵感を覚える。図書館の中庭を巡るお話、『花を運ぶ舟』、『常夜灯が好きな天使の話』など、また好きなお話が増えた。中でも『カウント・シープ#5391』が可愛くて大好きです。私は眠れないので、5391匹目も数えられそう。
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あんこ
再読。こちらも新装版が出ていた上に、新たにあとがきも加わっているということで購入しました。久しぶりにこの短編集を読みましたが、四編共に食事の描写が印象的だったと思い出しました。生きることと密接に結びつく食事を、冷ややかな視線で傍観する人物達はもう既にあちら側にいるのかもしれない。内に残酷さを秘める少女の話『ダイヴィング・プール』がやはり好きだと思った。あとがきを読んで久しぶりに内田百閒を読みたくなりました。
紗綾
2024/07/02 19:32

私も買います!『ダイヴィング・プール』めっちゃ好きです!

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あんこ
小川さんの小説には、人間や他の動物の身体的な描写がよく出てくる。そしてそれらは美しく静かだ。物理的でありながらも淡々とした描写の中に時折現れる情熱が好きだ。身体という物体を物体として捉えながらも、慈しみに溢れた視点で丁寧に綴られている『からだの美』は、この上ない詩集のように思えた。特にフィギュアスケートとバレエダンサーのお話が好き。
iroiro
2024/07/03 18:06

私もフィギュアスケートのお話が、一番好きでした。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/17(4683日経過)
記録初日
2012/01/12(4719日経過)
読んだ本
1184冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
315673ページ(1日平均66ページ)
感想・レビュー
1184件(投稿率100.0%)
本棚
5棚
性別
自己紹介

吉田篤弘さん、小川洋子さん、川上弘美さん、西加奈子さんなどがすき。

個人的な記録用。

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