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2024年9月の読書メーターまとめ

あんこ
読んだ本
13
読んだページ
4870ページ
感想・レビュー
13
ナイス
579ナイス

2024年9月に読んだ本
13

2024年9月のお気に入られ登録
4

  • だいふく
  • よる
  • ヒロ
  • かしこ

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

あんこ
ネタバレ明記されていなさが堪らない。各章は点と点が散りばめられていて、線になりそうでならない。たどり着いたと思ったら何処かに行ってしまうこの感じ。凄いものを読んだ時の僥倖。この感覚に勝るものはない。『ユージニア』は正にそんな小説だった。真実は語る人によって姿を変えるし、時間によっても変化する。もう真実なんてものはないのではとすら思う。 今回文庫を購入し、祖父江さんの装丁の美しさにも感嘆しましたが、単行本の仕掛けも凝っているそうなのでいつか買いたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

あんこ

2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:50冊 読んだページ数:15139ページ ナイス数:1809ナイス https://bookmeter.com/users/187118/summary/monthly/2024/8 積読棚も少し崩せたので良かったです。理瀬シリーズに出会えたことをきっかけに、これから本格的に恩田陸にハマっていきたい。

さつき
2024/09/01 10:30

おはようございます。理瀬シリーズは私も好きです。『夜明けの花園』はまだ読めてなくて楽しみにしてます。50冊もすごいですねー!今月もよろしくお願いします♡

あんこ
2024/09/01 13:35

さつきさん:理瀬シリーズってなんであんなにおもしろいんでしょうね…!『夜明けの花園』はこれまでに短編集に収録されていたものの再録なんですね🥹理瀬、恐ろしい子…!の顔しながら毎回読んでいました笑 先月は人生の夏休み中だったのでいっぱい読めてよかったです笑 こちらこそ今月もよろしくお願いします🐬︎ ̖́-

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2024年9月の感想・レビュー一覧
13

あんこ
常野シリーズ二作目。タイトルのせいか、峰子と聡子の関係のせいか枕草子を思い出しながら読んだ。穏やかで明るい日々。新しい時代の波が迫っている少し重たい空気感を漂わせていながらも、峰子の語る聡子との思い出は楽しそうで、彼女たちの姿が目に浮かぶようだった。こんな日々が続いていけばいいのにと願った。住んでいるところが近いからか、東北の農村地帯の描写に懐かしさを覚える。今もどこかに常野の人々が暮らしているかもしれないとすら思った。
あんこ
2024/09/30 14:54

最初の語り口から、これが思い出話だと分かっていながらも最後は泣いてしまった。

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あんこ
虚ろ舟乗りという特別な存在になることへの奈智の葛藤が、少女時代を終えて大人の女になることへの苦しさとマッチしていて心に刺さった。教育者の、親の、選ばれなかった人間の、最初から将来が決まっている人間の、それぞれの葛藤も織りまぜられ、全員の幸せを願わずにはいられなかった。壮大なものを描いていながらも、隣にいる大切な人への気持ちはなくならないのだと希望の持てる終わり方でとても良かった。萩尾望都先生書き下ろしカバーもついてきたので嬉しい。分厚いから一週間程かかるかと思ったが、面白すぎて半日で読了してしまった。
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あんこ
ネタバレ恩田陸の長編を読むと、残りのページの少なさに気づいてハッとすることが多い。「こんなに少なくなってるけど終わりどうするの?」とソワソワしてしまった。大団円ながらも謎めいた終わり方が好きだった。双子の下りはなんとなくそうかなと予想していたものの、さすがの怖さだった。アナザー・ヒル、ヒガンという世界の構成が最高に好きなのは勿論のこと、間に挟まれるみんなの会話劇が印象的だった。こちらが「これどうするの」と疑問に思ったタイミングで、リンデかマリコがツッコミを入れていて小気味よい。
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あんこ
プロローグの時点で好きだと叫び出したくなるくらい世界観が大好きです。装丁も美しく、物語の神秘性を高めていると思いました。イギリスと日本の土着文化が融合したかのような地で起こる不思議な事件の数々と、数多いる登場人物の動きに注目しながら前のめりに読みました。早速下巻へ。
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あんこ
ネタバレ前情報なしに読み始めたので翻弄された。洋館ミステリと思いきや、次の章で展開が異なっていて、ずっと終わらない夢の中にいるようだった。そこにいる人々によって変容する記憶や願望。それぞれの人物の思惑が見え隠れする度に興奮して読んだ。好き嫌いがはっきりしそうだが、私は恩田陸の物語の終え方がとても好きだと思った。
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あんこ
ネタバレ別れを前にした一晩の話のはずなのに、ずっと彼らを知っていた気がする。二人の心情が交互に綴られ、やるせなさや苦しさに切なくなった。異父兄妹もののラブストーリーは昔の少女漫画によくあったように思うが、そこにこれでもかというくらいの叙情的な文章とミステリーが掛け合わされ、なんとも言えない美しさを感じた。終わり方が好きだった。
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あんこ
ずっと観てきたはずなのに、最近物凄い衝撃を受けて自分の好きがキャパオーバーしていたところ、待ち望んでいた最果タヒさんの宝塚への愛を綴ったエッセイが出た。あの公演から私はその人のことしか考えられなくて(読書もままならなかった)、この好きになり方怖くない?と自問自答を繰り返していたのだけど、このタイミングで読めて良かった。最果さんの言葉はいつもぐるぐるとド直球の好きを肯定してくれて、私はいつも安心する。
あんこ
2024/09/19 22:50

SNSで特に好きな人のことは呟かないので、不安と寂しさもあったけど、私の好きは手紙でその人にしか伝えたくないし、それでいいなと改めて思えた。最高のタイミングだった。

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あんこ
移動中に読み始めたら、最初の『大きな引き出し』で涙腺が緩んでしまったので、家で落ち着いて読んだ。常野物語という言葉からは遠野物語が連想されたのは、恩田さんが東北出身ということもあるんだろうなと思った。今回もまた、読んでいて懐かしい空気を感じた。常野の人が背負うものが大きすぎるのに、みんな悲観的ではなく、自分の運命を受け入れていてそこにも胸を打たれた。シリーズの他の二作も購入したので、引き続き読んでいきたい。
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あんこ
ネタバレ『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集。どれもこれも良かったです。みんながずっと風間塵のことをフルネーム呼びしているのがおかしくて笑ってしまったし、三枝子とナサニエルの出会いと現在もコミカルで思わず頬が緩む。何より目頭が熱くなったのは、菱沼先生のあの曲の由来となった『袈裟と鞦韆』でした。私が岩手出身で、賢治に思い入れがあるからということも相俟って、盛岡の空気感、春の肌寒さに懐かしみを感じました。内陸の人の訛りが文字から伝わってきてあたたかくなり、帰りたいとも思った。あの曲の先に明石がいたと思うと、また感慨深い。
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あんこ
ネタバレ明記されていなさが堪らない。各章は点と点が散りばめられていて、線になりそうでならない。たどり着いたと思ったら何処かに行ってしまうこの感じ。凄いものを読んだ時の僥倖。この感覚に勝るものはない。『ユージニア』は正にそんな小説だった。真実は語る人によって姿を変えるし、時間によっても変化する。もう真実なんてものはないのではとすら思う。 今回文庫を購入し、祖父江さんの装丁の美しさにも感嘆しましたが、単行本の仕掛けも凝っているそうなのでいつか買いたい。
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あんこ
再読。以前読んだ時と同様に、終わるのが惜しい冒険物語だった。根底にある川上節は変わらないものの、他の作品に比べてどこかぱっきりしている印象を受ける。子供にも手に取ってもらうことを想定していたのかな。中学生あたりの子達にもおすすめしてみたいなと思った。 再読が終わったので、いよいよ新刊を読める。こちらは特に前情報を入れてなかったので、また新鮮な気持ちで楽しみたい。
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あんこ
ネタバレ面白かった。最初から最後まで音が入ってくる長編だった。タイプの違う天才達が、誰一人腐ることなく終えて、というよりはここからスタートラインに立つというイメージがあるが、みんながそれぞれ自身と向き合い、それを聴衆と読者に音楽という形で還元してくれて良かった。特に亜夜の目の前が拓けたような、覚醒シーンが圧巻で目頭が熱くなった。明石の努力も賞という形で実っただけではなく、これからも音楽を続けてくれそうな終わり方も良かった。 下巻は特に心に残るフレーズも多く、メモしながら読んだ。
が「ナイス!」と言っています。
あんこ
ネタバレ第156回直木賞及び第14回本屋大賞受賞作。 映画は観ていたけど、原作を知らないことを思い出して図書館で借りてきた。あとで購入して手元に置きたい作品。音楽という、そこに在りながら極めて抽象的な存在をよくここまで言語化できるものだ、と感嘆。読んでいて頭に浮かぶのは、演奏者達の音楽とコンクールの風景、そして鮮やかで静かな色彩だった。 どの人物も好きだけど、特に奏の亜夜に対する接し方と尊敬の仕方が好きだった。あと、かつての幼馴染に大舞台で再会するという王道少女漫画シチュエーションがとても好き。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/02/17(4683日経過)
記録初日
2012/01/12(4719日経過)
読んだ本
1184冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
315673ページ(1日平均66ページ)
感想・レビュー
1184件(投稿率100.0%)
本棚
5棚
性別
自己紹介

吉田篤弘さん、小川洋子さん、川上弘美さん、西加奈子さんなどがすき。

個人的な記録用。

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