これまでの青山さん作品の中で一番涙腺崩壊した本作。ずるいですよ、父娘、母息子ものは（笑）読み終わると、見えないけど私の一日もきっと誰かの「誰かのために」で成り立っているんだなぁと素直に思う。ここでの私の拙い感想が誰かに届いていると思うと、カッコつけようとして変になる。読了後にカバーを外してキラキラ光る装丁にうっとり。

このシリーズ、とうとう終わりですか。寂しいなぁ。これまで登場した人物が序盤早々に出てきて、総まとめの巻なんだと分かっていたけれど。かっこいい女性描写が上手い喜多嶋氏。このシリーズはそのかっこいい女性になるまでの物語なのかなぁと。喜多嶋節は健在ですが、少し角が取れてきたような、柔らかい空気感があり癒やしの時間となりました。

タイトルの「九十九里浜」が目に留まり手に取った。幼馴染み、青春、海と一見キラキラした物語だが、それらだけではない。大人にこそ読んでほしいと強く思った。歳を重ねたからこそ響く真理が散りばめられている。

これまでの青山さん作品の中で一番涙腺崩壊した本作。ずるいですよ、父娘、母息子ものは（笑）読み終わると、見えないけど私の一日もきっと誰かの「誰かのために」で成り立っているんだなぁと素直に思う。ここでの私の拙い感想が誰かに届いていると思うと、カッコつけようとして変になる。読了後にカバーを外してキラキラ光る装丁にうっとり。