読書メーター KADOKAWA Group

2025年12月の読書メーターまとめ

とも
読んだ本
17
読んだページ
5353ページ
感想・レビュー
17
ナイス
357ナイス
  • Xでシェア
  • facebookでシェア

2025年12月に読んだ本
17

2025年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

とも
読みやすいし面白い五篇の短編集。最初にありがちな新聞三面記事があり、その事件の真相や深い内面を掘り展開していく物語だ。決してほっこりする話ではなくどちらかと言うと暗く辛い話だ。しかし単純な可哀想な事件としか三面記事からはわからないのに、人間の底が浮かび上がってくるところが魅力的だ。一番良かったのは、エリート同士の結婚で妻が勝ち組と満足し妊娠し理解ある夫との生活の話だった、予期していない暗転に驚愕。また善意のオバサンと苛められっ子との交流から、ある言葉が全てに大きな役割を果たすまだ見ぬ海~も読ませた。
が「ナイス!」と言っています。

2025年12月の感想・レビュー一覧
17

とも
私の認識しているハードボイルドとは毛色が変わったハードボイルドの気がした。主人公は滅法喧嘩に強いし、アクションシーンも沢山ある。会う女性に次々に惚れられる。出てくる言葉も格好いい。葉巻も吸う。が、謎があってそれを最後にまとめて皆の前でムーンが解いていく一連の形が、ミステリ色の強いハードボイルドだなあと思った。そもそも主人公は戦場で片足をなくし義足だが、それすら武器に使っている。会う女性に不細工呼ばわりされてもめげない(でももてる)。冒頭の犯人不明の話と、ラストの話のトリッキーさは好き。ただ警察の調べ方が…
が「ナイス!」と言っています。
とも
良かった、いつもの語り口で今回の本は音楽との関わりの絵を紹介してくれている。派生する物語や神話の話も相変わらず楽しい。読み終えるまでに時間はかかった、というのも、絵にまつわる音楽の話なので音楽についての言及も多々あるのだ。それを聞きたいと思いYouTubeで探して聴く、また絵に戻る、の繰り返しだったからだ。絵がオールカラーで大きく出ているのでこれもまた好印象。三味線話からハーディガーディへの流れ、ハプスブルグ家のワルツ話も良い。一番驚いたのがフェルメール作品の2つの人が同じ人説、しかも画家本人説、ええっ!
が「ナイス!」と言っています。
とも
主要三人組と路美は誰がモデルかわかるが、他の人がわかったようなわからないようなだった。いずれにしてもノンフィクションではなくあくまでフィクションなので、追及するのも野暮というものか…ただ、編集者の話とかは業界人であれば誰と見当がつくだろうからそこは内輪受けの感じが漂う。が!この話、モデルが誰と言うことよりもいわゆる女流作家達の争い、反骨精神、嫉妬、媚び、闘争心、純文学から大衆小説への偏見部分が面白かった。作家という生き物の業の深さも改めて感じた、普通の人でないから作家になり大成したのだなと。作品読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
とも
タイトルで期待していた以上に良かった!考察について分析、既存の漫画・小説(スキップとローファーやイシグロ作品)も引用してくれているので非常にわかりやすい。ある時期からドラマ等の『考察』を見かけるようになる。瞬く間に考察大流行の昨今、批評との違いの話もためになり、考察は正解があり、批評は正解がない、から始まり読み手側が報われる報われないへの繋ぎ方が面白い。確かに考察は匿名性が基本になるが、批評は個人の意見なので開示かれているのが多いと言うのも納得した。他にもアルゴリズムの強烈さもああっ!とわかることばかり。
が「ナイス!」と言っています。
とも
下巻からは完全に異世界物語になっている。始まりは、老人の飼っていた老犬レイダーの命を救うことにあった。レイダーがまた可愛らしくて庇いたい気持ちが本当に伝わってくる!異世界の国エンピスは廃墟となり王都は荒れ果て、悪しきものに簒奪され、悪の世界が蔓延している…ここで、今の世界から来たチャーリーが様々な敵味方に出会って成長していく部分も読みどころだろう。恋、友情、怪物達と目まぐるしく展開する話を堪能。狭い板にぎゅうぎゅう詰めで乗り上に上がっていく場面でははらはらした。コオロギ活躍!ただグロシーンはあるかも…
が「ナイス!」と言っています。
とも
予備知識なしで読み始めたので、上巻の後半までミステリかホラーだと思っていた。ファンタジー(ホラーがかってるところはあるにせよ)だった。登場人物が見えるような描き方に引き込まれる。上巻では、近所の偏屈な老人と17歳のスポーツ少年が偶然知り合い、そこから彼の秘密を知っていく…という物語で始まりゴールデンボーイ、スタンド・バイ・ミーをほんのり思い出す。少年チャーリーもかつて最愛の母を不慮の事故で亡くし、父のアルコール依存ともともに戦った過去を持ち、自らもいわゆるワルだったと自覚している。これらを踏まえ下巻へ!
が「ナイス!」と言っています。
とも
一年の締めくくりの月の12月にちなんだ作品集。シュオップ作品を始めとする一連の海外作品は、年代やその地ならではの伝説や出来事を背景とした趣深い作品になっている。サキはやっぱり好きだなあと改めて読んでみて思った。日本の話で好みだったのは、永井龍男の冬の日だった。暮れに引っ越すことになる未亡人の話が淡々と描かれているが読むと、彼女の悲哀と秘密が眼前に徐々に浮かぶのが見事だ。岡本かの子の私の日記も彼女らしい激しい怒りの文章で読んでいて面白い。日影丈吉の作品のラストの心の爆発にもにやり。武田麟太郎の籤も好き。
が「ナイス!」と言っています。
とも
読みやすいし面白い五篇の短編集。最初にありがちな新聞三面記事があり、その事件の真相や深い内面を掘り展開していく物語だ。決してほっこりする話ではなくどちらかと言うと暗く辛い話だ。しかし単純な可哀想な事件としか三面記事からはわからないのに、人間の底が浮かび上がってくるところが魅力的だ。一番良かったのは、エリート同士の結婚で妻が勝ち組と満足し妊娠し理解ある夫との生活の話だった、予期していない暗転に驚愕。また善意のオバサンと苛められっ子との交流から、ある言葉が全てに大きな役割を果たすまだ見ぬ海~も読ませた。
が「ナイス!」と言っています。
とも
前作が好感触だったので読んでみた。今作品は前よりも私の好みだった。冒頭で夫婦で観覧車に乗り、夫が銃殺され、当然妻が疑われる。妻は否定するのだが…という、実に魅力的な出だしから始まる。若き弁護士のイブズが弁護しようとするのだが、彼が奇術好きというところが大きなポイントになってくる。奇術ショーを見に行った場所での出来事、そこで働く独特な人々の動き、また奇術のネタバレ本と興味は尽きない。ラストに至りやれやれと安堵していたら、エピローグでまさかの展開が!驚いた。全編フェアであり既存作品へのリスペクトもまたある。
が「ナイス!」と言っています。
とも
良かった!読んでしばらくは、工場に期間工として働き始めた男の話と下ネタの淡々とした描写で(合わないかも)と読み続けるのが辛くなった。が、途中から、何も大きな事が起こらず工場だけで完結している静かな世界観にぐっと引き込まれた。主人公宮田の同僚の浜野とのやり取り、工場での理不尽なことへの反乱と結末、自転車盗難に始まる女との出逢い、映画好きで本好きの二人の会話ファンレターと、声高ではないがひっそりと巧みに日常が語られていく。宮田の部屋の麻袋気になっていたが…ここも面白い展開だ。映像化を上手にしたら面白いのに。
が「ナイス!」と言っています。
とも
11月の本は読んだことのない作品が多かったので、参考になったし楽しませてもらった。冒頭のシュオップの話は胡蝶の夢のキリスト教バージョンのような話でガツンとくる。続くカルヴィーノ作品は全裸の男の話でくすり。鈴木三重吉作品ではしょうもない男で爆笑してた。私が気に入ったのが林芙美子作品で、満州での悲惨な出来事からようよう娘一人を連れて帰国に始まる、日本の小さな人間模様が巧みに描かれている。鷗外作品は読んでいたが改めて傑作。岩本素白作品はこの時代の留意点が滑写されていた。幸田文も忘れ難い。豊島与志雄作品の余韻!
が「ナイス!」と言っています。
とも
朝ドラのばけばけのオープニング写真が本当に良く、教えてもらって川島小鳥を知り、この写真集に辿り着いた。一人の田舎の女の子の一年が温かい眼差しで切り取られている。どの写真も独特の視点で、ここを撮るのか!という驚きが。女の子の未来ちゃんは写真の中で絶えず動いてるし、怒ってるし、笑っているのが、写真からこちらに伝わってくる。普通の日常の切り取りなのに、この子がいかに周りの大人に愛されているかもわかって胸が熱くなった。そして何よりも小さな子の一年が発見と驚きと幸せの輝きに満ち溢れているのを感じて、こちらも幸せに?
が「ナイス!」と言っています。
とも
とても良かった。ずっと読み続けている作家だが確かに初期の犯罪や罪悪の小説群とはやや趣が違う。だが、エッセイと創作の狭間の短い話が落ち着く先の、ざらざらとした手触りがどれも心にヒットした。恵まれない少女を救った美談の持ち主が亡くなった後に見えた話、やや齟齬はあるがそこそこやってきた夫と妻との行き着いた話、不義の話で終わると読んでいくとその先にあるトラウブの時計を巡る犯罪の物語、突然の引退から始まる元ピアニストの奇妙な告白、と興趣は尽きない。加えてヴィスコンティ、マン、ヘミングウェイらの話も見逃せない。
が「ナイス!」と言っています。
とも
前作で驚きしかもあの結末なので、続編もおおいに期待していた。と同時に、手の内がわかっているので楽しめるかとの淡い不安もあった。でもそれは全くの杞憂で読み始めると止まらない、ノンストップで読み終えた。前作でミリーの出自や人となりを知っているのでその分話が頭に入りやすい。プロローグが衝撃的な血まみれシーンで始まるが、後半話が開いていく時に(このシーンだったのか)と唸らされる。メイドをしているミリーの義憤が炸裂しているのも面白い。潔くエンタメに徹した読みやすい作品だった。ラスト2ページのある物の説明にも、お!
が「ナイス!」と言っています。
とも
かつて海外インターナショナルスクールに通った同級生5人が大人になって別荘に集まりそこからの殺人事件。犯人は同級生の一人が名乗りあげていて、被害者も同級生の一人という特殊な状況だ。残された人達に話を弁護士が前後の様子や一人一人の性格や行動、今までのトラブルを聞いていくスタイルなので『語り』で綴られている。同じ出来事でもプリズムのように人の見方や人間関係で変わるところが面白い。ラスト独白は初期ページを再度点検した。また、インター時代の友達ソフィー話も意味があったのだ。殺された人の手記があったらなあとは思った。
が「ナイス!」と言っています。
とも
先日読んだ『朝からブルマンの男』とこの短編集の『嘘つきたちへ』が創元ミステリ短編賞同時受賞。短編単体では、ブルマンの導入部分の強烈な魅力と謎解きの面白さで軍配があがるが、短編集全体としては私は嘘つきたちへの方が好みだった。最初の二編は話の設定は面白い。ラジオ放送を使った斬新な犯罪暴露、豪雨の中で館に集まる人達のミステリだが、やや人の描き方が混乱する。うまいなあと思ったのは後半の三編だった。赤い糸を暴くのイヤな結末の衝撃、保健室のホームズの真実部分のほの暗い面白さ、表題作の二転三転の後の真実と粒よりだった。
が「ナイス!」と言っています。
とも
朝ドラ効果?であれだけ机に向かっている先生の色々な話を読んでみたくなった。ここには、ハーンの代表作の怪談と珍しい昆虫エッセイが収録されている。語り口の文章がぐいぐいこちらを引き込んでくれた。 有名な耳なし芳一(忘れたことが重大な結果に)、むじな(恐怖の釣瓶打ち)、雪女(切ない)等読み返してみると、ラストの激しい驚きがなぜか心に残る。夫婦の話も多々あり、可哀想なおしどりの話とか幽霊話の葬られた秘密等も好きだった。安芸之介の夢は胡蝶の夢を彷彿とさせ、これまたラストが後半の虫のエッセイ世界と通じていて面白い。
とも
2025/12/04 18:32

それ誰の訳だっけ?はい、ぐぐるよ

とも
2025/12/04 18:37

わかった、ググって☺️ 私が読んだこの本の解説で、かっこーさんがこの間書いてた、円城塔さんのを薦めてて、ほおー。珍しいよね、別の訳をわざわざ自分の訳の後書きで紹介するのは。まあ理由もあるんですが✨

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/05/26(6433日経過)
記録初日
2008/05/25(6434日経過)
読んだ本
3100冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
942429ページ(1日平均146ページ)
感想・レビュー
3048件(投稿率98.3%)
本棚
32棚
性別
血液型
O型
外部サイト
URL/ブログ
http://tomo1202.blog88.fc2.com/
自己紹介

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

今年も黙々と
読んで行きたい。

よろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・
●ハンドル・とも(女子)
意外に気難しい本読みです。

(体調不良のため、長らくここを留守にしていました。
またよろしくお願いします。
いない間、メッセージ下さった方、コメントくださった方、ありがとうございます。)

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう