勇者と魔王、その決着は相打ちで終わった。人類を救うはずだったその結果は、人類を滅ぼす病の蔓延だった。勇者一行での唯一の生き残り魔法使いの少女と、謎のアンデッドの少年が出会い、最後の旅をするファンタジー。期待していたものはしっかりと読めて、更にそれを上回る好みの展開に読んでいてとても幸せになれました。繊細で綺麗な文章も堪能できて大満足！！何者でもなかったものが想いの力で主人公になりえる物語、大好きなんだよなぁ。色々なものを超えた先に残ったものは、世界よりも君だったの好きすぎる。

現代で不幸な事故により死に、なぜか魔法のあるファンタジーな世界へ転生していたルーサー。前世の知識によって父親が悪役貴族ポジションなのでは？と疑った彼が、今度は死にたくないと行動し始めると、違う事情が見えてきたファンタジー。主人公の勘違い、家族との騒動がこの世界でルーサーとして生きる実感になっていったのがすごく好きですね。魔法のおじいちゃん先生との関係性もよかった。ルーサーの周りにいる大人たちの優しさと愛が素敵でした。同じ転生者、他の子どもたちとの関わりが今後どう影響していくのか楽しみです。

勇者と魔王、その決着は相打ちで終わった。人類を救うはずだったその結果は、人類を滅ぼす病の蔓延だった。勇者一行での唯一の生き残り魔法使いの少女と、謎のアンデッドの少年が出会い、最後の旅をするファンタジー。期待していたものはしっかりと読めて、更にそれを上回る好みの展開に読んでいてとても幸せになれました。繊細で綺麗な文章も堪能できて大満足！！何者でもなかったものが想いの力で主人公になりえる物語、大好きなんだよなぁ。色々なものを超えた先に残ったものは、世界よりも君だったの好きすぎる。

大学進学で引っ越したアパートには殺意満点の悪霊と、謎のサンタクロースがいた。サンタクロースの力で何度死んでも立ち上がる不屈のおバカ灰原が、絶望していた少女たちを救うと決めたお話。灰原が自分を語らない主人公なので、誰かの幸せを願うことは悪いことじゃないを筆頭に彼の言葉から考えるに、彼の行動に理屈なんかないし、目の前のものを救いたい自分の勝手でしかない、なのかなと思ってその無鉄砲な優しさが好きでした。まぁ、命は大事にしてほしいけれどもね。主人公は灰原、主役は幸せの総数に振り回され続けた彼女たちという印象です。

迷宮探索の記録が義務付けられており、一番簡単な配信という方法をとる人が大多数な世界で、配信をしながらも極度のコミュ障からほぼ無言配信をしていた女の子。その活動に目を付けた大手医療法人から、国内初の迷宮救命士になった白石さんの迷宮人助け探索記。すごく好きな物語だ！！まごうことなきコミュ障主人公白石さんが、人と出会ってコミュニケーションをとっていく中で色々と考え、救っていく姿がとても好き。そして彼女をフォローしてくれる大人たちが、カッコいいんですよ！ちゃんと真っ当な大人なの！！人助けと正義の話とかよかった。

魔法を極めた後に恋しくなったのは和食、現代日本に行こうとしたら昔の日本にきちゃったみたい。出会ったおじさんから、幼いころに失踪した娘帰蝶と間違われて始まる魔女さま大活躍な戦国時代ファンタジーコメディ！面白かった！！たぶん、歴史を知っていた方が忠実とこの作品での描き方を比べられて更に楽しいのだろうなと思いつつ、なんとなく名前を聞いたことがあるレベルのわたしでも楽しめました。ファンタジーが戦国と馴染んでるんですよね。主人公帰蝶の強さっぷりも好きで、「帰蝶だもんね」で全て解決しちゃいそうなところ良いよね。

おとぎ話のように言い伝えられている魔物を従える善き魔女リングリーン、その末裔リーンに助けられた冒険者ハクラが彼女の護衛をしながら厄介な魔物が関わる事件へ共に遭遇していくファンタジー。面白い！この作品メイン登場人物である２人の過去がまだ見えてきてなく、それが物語の根幹に関わってきそうなので、前後編構成というのは納得でした。ですが、事件自体がほの暗さや報われなさもありながら面白く、読み応え十分でよかったです。リーンとハクラの喧嘩腰のじゃれ合いでだいぶ和みましたね。

王国一の魔法使いなソフィが引っ越し屋さんとしてお仕事をしていくファンタジー2巻。彼女の元へ今回きた依頼人は、ダンジョン内へ引っ越したい研究者女性と、街に引っ越したい天空のお城にたった一人でいた女の子。今回もしっかり泣きました…。悲しい出来事はあるけれども、それを悲しいだけで終わらせないのが大好き。人が誰かを想う気持ちや愛の描かれ方が素敵。1冊の物語としての完成度があまりにも高い上、1巻での人や出来事もしっかり活かされてるの凄すぎないか。彼女が携わったお引越しの話をもっと読んでみたいです。

宮沢賢治が好きなたった一人で文芸部をしている主人公と、東京からの転校生でなぜか文芸部に興味を示して入部してきたヒロインの岩手を舞台にした青春物語。全体的に主人公の語りも内省的なため、しっとりとした雰囲気でした。それが内容に合っていて好きでしたね。主人公とヒロインが、まさに陰と陽、たくさん考え込む男の子と明るく真っすぐな女の子の組み合わせはやはり良い！ちょっと変わった妹ちゃんも可愛く楽しくて好きです。お兄ちゃんっ子なんだろうなとニコニコ。「ほんとうのさいわい」に対するヒロインの答えすごく好き。

謎の病で急死した騎士団長エリネ。また目を覚ました時、なぜか過去に戻っていたので、今度は騎士にはならず令嬢のまま周りの人を守ろうとするのだが、死ぬ前に唯一の存在だった天才魔術師フラインが付きまとってくるラブファンタジー。心は乙女、パワーはゴリラ！うっかり素手でりんご握り潰しちゃう系ヒロインは好きですか？わたしは大好きです！！頭が良くてなんか企んでそうな男の人とカップルになる女の子として最高の相性だと思ってます。思惑と予想をパワーで超えてくの最高だろ。男性からの愛が重いのもよかった