面白かった　が、出てくる人物像が似ているせいか、話が変わるたびに判別がつかなくなって後戻りすることの繰り返しに、少々くだびれてしまった　映画化されている　視覚から補完されればもっと楽しめるように思った　一度映画を観てみます

大学時代というのは、大人になる前の足踏みしていい時間　それぞれの世代にはちゃめちゃな行動を見聞きするが、これはまたすごいや！楽しく朝井リョウの学生時代を拝見させてもらいました

森に生きるキツネを、美しい絵で描いている　命が廻っていく様子は、淡々とした森のざわめきの中にあるのだと思った 無邪気に育つ次の世代の子ぎつねたちの様子も良い

「きょうだい児」というのは、きっといろいろな思いを抱えているのだろうと思う　不公平だと思ったり、理不尽と感じたり、でもその中で障害を持つ弟が言った「みんなとおなじくできないよ」弟の思いがすとんと…障害を持つきょうだいを持つ人はそれぞれだろうと思うが、この兄の思いに心が震えた

これはすごいなあ…すごくしっかりとした物語だった　もし自分がその物語の一員だったら…そんな思いがネズミにおき変わって旅していた　楽しかった　三作目とか、前作も読みたい

「明暦の大火」のあと江戸を立て直した「知恵伊豆」素晴らしいなあ…火避け地を江戸城の周りに確保するために御三家を動かした手腕　庶民の目線で大事を成す　今の政治家と見比べてしまった　しかし、江戸は、東京は大きくなった

皆さん書いていらっしゃるが、高層ビルの隣に立つ浦島太郎の家みたいのが、もうびっくり！でも、そこから始まるロンの“冒険”はやはりこのミスマッチが重要と思う　面白い一冊だった

ルブナもお父さんもアミールも、過酷な生活を送っている　こいしは希望や未来なのだろう　世界中の彼らに幸せが訪れるように…と思う

前からと後ろからと、同じページが進むが、主人公は羊飼いとオオカミと相対するもの。分かち合わず、交わらなければ、それぞれに穏やかに暮らしていく。それぞれの分をはみ出さず…人がはみ出すことが多いのだろう…

ひいばあちゃんが成仏できずにひ孫に乗り移るほどのこの世への未練…いわゆるバリバリのやりてのひいばあちゃんが、抱えていたものとは、人なんか見た目じゃわからないということだったようだ　タイプの違う姉妹がそれぞれの気持ちをそれぞれに想像するのもそういうことなんだろう　ありえない話だが、あっという間に読み切らせる筆力はやっぱり鮮やかです

血筋というものを、代々日本画家を輩出している家と、ペットの品種改良を並べて描いている　クローン羊のドリーというのがいたなと思い起こされた　あがいてもその血統から逃れられないということなのかしら？最後がどうも理解できなかった　どうなったのかなあとおもったラストでした

面白かった　が、出てくる人物像が似ているせいか、話が変わるたびに判別がつかなくなって後戻りすることの繰り返しに、少々くだびれてしまった　映画化されている　視覚から補完されればもっと楽しめるように思った　一度映画を観てみます

「茗荷谷の猫」に出合ってから大好きな作家です　なかなか難解な心の持ち主のようで、エッセイは、小説のようにはのりのりで読むことができなかった　それでもひととなりをまるっと語ってくれているように思い　面白かった　こういう人がかくとああいうう世界観が描けるんだと思った　次作を楽しみにしている

「エリカ奇跡のいのち」を読んだなと思ったが、育つまでに挟まれたエピソードの過酷さは、こちらの方が現実なんだろうと思った　ユダヤ人を「人でなし」ナチスを「くすんだ緑の制服の連中」ソ連軍は「赤い星の軍隊」と呼ぶ森深い地の人々　強制収容所に向かう貨物列車から頬り投げられ、貧しい木こりの女房に拾われて、育てられた子どもは大きくなって、ピオネールの一員として胸に赤い星を付けていた　なんとも言いようがない

英米文学を学生の頃はよく読んだのだが、ここ10年ほどはほとんど日本の作家のものばかり、この本に出てくる作家名は聞き覚えがあっても読んだことのないものがほとんどだった　そのため読むのに時間がかかってしまった　新作が出るのを心待ちにする読者の気持ち　よくわかる　書かなくなったり、亡くなったりするともう新しい本が読めないと本当にがっかりする　短い語尾で言い切るシンプルな文章は、アタック25の司会の話術を思い出した　もう少し長生きしてほしかった