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2023年8月の読書メーターまとめ

TheWho
読んだ本
8
読んだページ
2978ページ
感想・レビュー
7
ナイス
132ナイス

2023年8月に読んだ本
8

2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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自宅近くの書店で発見、前作「誰が国家を殺すのか 日本人へV」依頼約半年ぶりの現時点での新作でありながら2000年に刊行された「ローマ人への20の質問」の加筆改定本。旧版当時確か「ローマ人の物語」8巻目の五賢帝前のヴェスパシアヌスやティトゥスの足跡を辿っていたと記憶している。本著は、ローマ帝国の歴史のエッセンスを20の質問と銘打ってギリシャ古典の如く対話篇形式的散文作品である。なお、まだ名著「ローマ人の物語」の未読の方、また読了済みの方にもお勧めの一冊です。
が「ナイス!」と言っています。

2023年8月にナイスが最も多かったつぶやき

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森村誠一氏が亡くなったとの報道を見ました。随分ご無沙汰な作家さんでしたが、中坊の頃に「人間の証明」の角川映画のCMで、「読んでからみるか、見てから読むか」が結構衝撃的で、意味も分からず文庫本を先に読んだ事を覚えています。その後は、「野生の証明」「白昼の死角」など正に角川映画の戦略にハマってしまった。 ご冥福をお祈りいたします。

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2023年8月の感想・レビュー一覧
7

TheWho
下巻に入り物語は、紅女の娘の炎女が、弥摩大国の巫女となり女王となる日御子(卑弥呼)に仕えることとなる。そして後に魏志倭人伝で有名な魏への朝貢の使驛を炎女の甥である材が努めることとなる。日御子死後壱与の治世に後魏の滅亡後の晋への朝貢の使驛を材の息子の銘が努め、治へと引き継がれ、かつ弥摩大国と敵対する求奈国(狗奴国)との和平を同じあずみの一族で模索することとなる。更にに求奈国は、高千穂国と共に東の国々に遠征を模索し正に神武東征を彷彿とさせる古代史の謎を描写した壮大な作品です。
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2023/08/29 16:56

しかし最後の解説で論評者は、日御子とあずみの一族の平和外交戦略を引用して、現代の安全保障戦略を批判しているのは如何のものか

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時は、1世紀から3世紀の弥生時代後期、志那の史書「後漢書 東夷傳」から「三国志 魏志倭人伝」で初めて日本が歴史に登場した約200年の壮大な古代史絵巻。物語は、那国(奴国)の時代に使驛(通詞)の灰が、後漢に初めて朝貢し「漢委奴国金印」を下賜される迄の艱難辛苦の経緯を孫の針に語らう所から始まり、その後針が、伊都国の使驛として再び後漢に朝貢する経緯が詳細に語られていく。そして針は娘の紅女を隣国の弥摩大国(邪馬台国)の同じあずみの一族に嫁入りさせることとなり、下巻で弥摩大国へ物語は引き継がれる。
が「ナイス!」と言っています。
TheWho
自宅近くの書店で発見、前作「誰が国家を殺すのか 日本人へV」依頼約半年ぶりの現時点での新作でありながら2000年に刊行された「ローマ人への20の質問」の加筆改定本。旧版当時確か「ローマ人の物語」8巻目の五賢帝前のヴェスパシアヌスやティトゥスの足跡を辿っていたと記憶している。本著は、ローマ帝国の歴史のエッセンスを20の質問と銘打ってギリシャ古典の如く対話篇形式的散文作品である。なお、まだ名著「ローマ人の物語」の未読の方、また読了済みの方にもお勧めの一冊です。
が「ナイス!」と言っています。
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予備校の世界史講師かつYoubeで活躍する著者が、ニュースで報道される国際情勢を世界史から読み解く論述本。。本書は、2015年発刊で7年も前の時事問題に言及しているが、ウクライナ問題と移民問題やイスラム過激派と宗教戦争、そして中国問題等現状から見ても決して古さ感じなかった。ドイツの鉄血宰相と呼ばれたオットー・フォン・ビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と云う格言を残したが、本書は正にその格言から導かれた作品とも思える一冊です。
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戦国梟雄の先駆けとも云える伊勢新九郎宗瑞こと北条早雲勃興の半生を描いた六編の関東争乱絵巻。一人目は、文明8年(1476年)駿河国守護の今川家の跡目争いに干渉した太田道灌で、仲介者の早雲と手打ちをするが後に主家の扇谷上杉定正に暗殺される。その後は、道灌を暗殺した上杉定正、父の後室と嫡弟を殺害した足利茶々丸、小田原城を本拠地にした大森氏、早雲が当主に導いた今川氏親、そして最後まで早雲と戦い抜いた三浦道寸と早雲と絡んだ六名の人物を紡ぎながら早雲の足跡を辿った面白い1冊です。
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下巻に入り少弐氏を撃破した懐良親王は、太宰府を拠点に念願の九州の覇権を握る。物語は、倭寇を影で操りながら高麗朝末期や明朝勃興期の歴史の変遷を見据えて九州独立と時代を先取りする封建制打破の革命思想が相まって壮大な展開になっていくが、史実通りに今川了俊に破れ征西府瓦解の結末へと進んでいく。日本史上タブーな南北朝時代で、その上無名の英雄でもある懐良親王と菊地武光を浮き彫りにした壮大な物語でした。そして懐良親王は倭寇と共に海に去って行く行は、著者が後に書いた藤原純友の最後にも似た想いを感じさせる一冊でした。
が「ナイス!」と言っています。
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再読 南北朝時代の征西将軍宮として九州における全盛期を築いた南朝方の最後の英雄で貴公子懐良親王の一代記。後醍醐天皇の皇子で幼い時分に征西将軍宮として九州に下向し、貴公子ながら苦難の道を自ら切り開く骨太な英雄として描かれている。上巻は瀬戸内海の水軍や山の民、そして肥後の菊池氏や阿蘇氏らを糾合し征西府が、有力守護の島津氏や大友氏を翻弄、一色氏を駆逐、そして壮絶な筑後川の戦いで少弐氏を撃破し九州の覇権を握る所迄が見事に語られている。悲劇な最後を迎える懐良親王の下巻の展開が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/30(4571日経過)
記録初日
2012/01/01(4660日経過)
読んだ本
1318冊(1日平均0.28冊)
読んだページ
461678ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
1222件(投稿率92.7%)
本棚
8棚
性別
血液型
B型
現住所
東京都
自己紹介

子供の頃に見たNHKの番組「未来への遺産」やシュリーマンの「古代への情熱」に触発を受けて、小学校の卒業文集には、将来考古学者になると書いたにも関わらず、考古学とは無縁な人生を歩んでいます。

今は、本の中で歴史を味わい、旅行で現地へ行き似非考古学者の気分に浸る事が無情の楽しみなっています。

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