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武王の門(上) (新潮文庫)

感想・レビュー
92

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ふるおさ
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感想は下巻後
0255文字
たかあき
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多分再読。 多分とある通り前回読んだ時の記憶がほぼなく新鮮な気持ちで読み終える。 自分にとっての北方南北朝物はリアルタイムで見つけた「道誉なり」から始まるもので、最後「楠木正成」で終わる。改めてシリーズの原点である「武王の門」を読んだが、やはりこのシリーズの背骨は常に足利尊氏VS後醍醐天皇。 二人の怪物の戦いに巻き込まれる周辺。 「武王の門」はそのシリーズの開幕の物語で、南北朝シリーズの終幕(陽炎の旗があるが)を飾る物語。 「武王の門」の感想は下巻で。
0255文字
カズザク
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ネタバレ時は南北朝時代。場所は九州。南朝と北朝の戦いが、全国で行われていた事は知っていたが、九州がこんなに熱かったとは…。皇子でありながら、時には自ら戦場で剣を握る。一方で、日本という国の枠を越えた夢を抱いている。九州にこんな英雄がいたとは…である。後醍醐天皇と足利尊氏…歴史上の二人の有名人が引き起こした、南北朝の内乱。そのどちらかに、自分達の欲を求めて着いたり・離れたりする、全国の武士達。結果、日本を真っ二つに分けた長期の内乱に…完全に、民の事は無視である。九州と高麗を一つに…事実であれば、壮大過ぎる夢である。
0255文字
TheWho
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再読 南北朝時代の征西将軍宮として九州における全盛期を築いた南朝方の最後の英雄で貴公子懐良親王の一代記。後醍醐天皇の皇子で幼い時分に征西将軍宮として九州に下向し、貴公子ながら苦難の道を自ら切り開く骨太な英雄として描かれている。上巻は瀬戸内海の水軍や山の民、そして肥後の菊池氏や阿蘇氏らを糾合し征西府が、有力守護の島津氏や大友氏を翻弄、一色氏を駆逐、そして壮絶な筑後川の戦いで少弐氏を撃破し九州の覇権を握る所迄が見事に語られている。悲劇な最後を迎える懐良親王の下巻の展開が楽しみです。
0255文字
ピップ
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南北朝時代、南朝の皇子が九州平定のため送られる話。送られたのが8歳、九州上陸が14歳と昔の人は無茶なことをやってました(笑) それでも優秀な皇子は味方を増やして頑張るんですが、そこで有力な力となったのが、肥後の名門菊池家でした。以前から菊池家はすごかったと聞いてはいたのですが、ホントすごくて感激してます^^ 縁もゆかりもありませんが^^; これからどうなっていくのか、下巻も楽しみです。
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takeapple
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所謂「北方太平記」の最初の話である。懐良親王の九州での闘いの話が中心で、山の民や海の民である倭寇などが出てきて、網野善彦の影響を大きく受けている。話の内容も文体も流石北上謙三申し分がない。何故北方謙三が、新しい歴史教科書をつくる会なのかがわからない。
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黒猿
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ネタバレ後醍醐天皇の遺児・懐良は足利幕府を倒すためわずかな共を引き連れ九州へ逃亡。そこで水師、忽那義範、重明、武勇の誉れ高い菊地武光ら仲間にし、強力なな征西府を気付いていく。足利配下の一色氏、古豪の少弐氏、大友氏、島津氏らと時には同盟、時には決裂を繰り返しながら三つ巴の戦いを繰り広げる。ついに九州の覇権をかけた少弐氏との激戦 を制し、つかの間の安息をえる。 全然知らなかったアフター建武の新政時代の戦国記。皇子のイメージを払拭する強くたくましい懐良と先が読めない展開が面白い。
0255文字
suntalk
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後醍醐天皇の皇子、懐良親王の九州征討の物語。私の読んだ吉川英治や山岡荘八の太平記には登場しなかった九州での征西大将軍懐良親王の話は興味深い。登場人物の殆どが馴染みのない人ばかりなので時間をかけて読んでいる。
0255文字
kanano
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★★★
kanano

正直言えば挫折寸前。少し前に文春文庫で道誉の本が平積みになているのを見た時に3部作とあったので、私本太平記ではちょっと物足りなかったので3部なら読めるかなぁと思っていたのですが、大ウソでした。北方太平記なるものがいくつかあるようですが、とりあえず作品として一番古いのを借りてみたら意外にも南朝方の九州でのお話で、しかももう足利が幕府を作った後のお話です。うん、太平記読んでいてなんで九州が重要なのかわからなかったし、落ち着かない理由もわからなかったので痒いところい手の届く本ではあるのだけど、なんせ気が長い。

04/09 22:57
0255文字
さすらいの雑魚
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珍しい南北朝もの、しかも九州南朝ってマニアックな題材をブラッディドール(←大好き😆)の北方謙三が小説に。北方南北朝では破軍の星の評価が高いようですが、個人的に本作が1番のお気に入り。美しい敗北や敗れて倒れぬ男の美学を描かせたら本朝無双なハードボイルド作家が持てる筆力全開で謳い上げる、時代と対峙して見果てぬ夢を追い現実の泥沼で足掻き血の宿命と格闘する者達の刹那の栄光と賽の河原に石を積むような苦闘。幻の九州独立、東シナ海国家の幻想が男たちの興亡に夢の彩りを添える。夢の果てが極まる場所で男達は何を見るのか!
さすらいの雑魚

今川了俊は下巻で登場で、格好良いですよ。底知れぬ智謀と器量を兼ね備えた雄敵

03/28 13:51
さすらいの雑魚

として懐良親王&菊池武光の前にあらわれます。彼さえ居なければ!と征西府に思い入れてると思ってたしまいますが、彼ほどの男になら!とも思える人物として描かれてますです♬

03/28 13:54
3件のコメントを全て見る
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雪乃
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【図書館本】後醍醐天皇の子・懐良皇子を描いた作品。面白かった。
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みなみ
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北方謙三の南北朝ものは何冊か読んだことがあり、この一冊も読んでみたのだが、個人的には合わない語り口だった(それは悪党の裔もそうだった)
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おサゲっち
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のんびりと読み進め、ようやく上巻を読み終える。建武の中興直後を題材にした歴史小説なんて、なかなかお目にかかれない。九州大陸を舞台にした壮大なロマン。
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大統領
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ネタバレ北方氏の歴史物の第一作。「破軍の星」の北畠顕家、「楊令伝」の楊令、「波王の秋」の小四郎に通ずる爽やか完璧主人公の祖とも言える懷良親王。南朝軍vs幕府vs反尊氏の三巴の戦いの駆け引きが面白い。南朝方のワンサイドゲームで終わるのかと思いきや自らのプライドを持って迎えうつ老将少弐頼尚と激戦を繰り広げるなどなかなかに痺れる展開が続く。まだ第一作ということもあって行間無しで登場人物の視点が変わることもあるため最後の戦では混乱するかもしれない。
0255文字
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
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北方謙三さんの歴史小説第一作である。第ニ作を先に読了した後、余りにも感動しての2作目。 今回は、後醍醐天皇の子が、九州統一を目指して生きて行く様がメインの物語である。 征西将軍牧宮(懐良親王)は、8才で京より下山し 少数の共で九州統一に旅立つ。『上』では、忽那義範、菊池武光らに人間として、戦いでの武将として、且つまた総大将としての教えをうけた。時がたち、ほぼ九州統一がなりかかり、懐良親王と菊池武光の二人の夢が実現しかかる。 統一後京へ攻め登るのではなく、九州を一つの王国にする事を目指す。【4.9】
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rokubrain
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歴史的観点で船での交通を想うことは実は当たり前なことなのだが、つい見落としがちではないだろうか。 実際、船によって時間を費やしながら日本にも海外から多くの文化や文明がもたらされてきた。 さらに、もう一つ。 文明は西からやってくるという方向性も大事な視点だ。 つまり日本にとっては九州(特に朝鮮半島に近い福岡、佐賀、長崎)が有史以来長く玄関口の役割を果たしてきた。 その地理的な条件は、歴史を探求する上で強調しても仕切れないくらいの話なのかもしれない。 そんなことを本書からまず思った。
0255文字
JFK
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最初は登場人物が多く読みづらかったが、だんだん引き込まれていった。 この時代の武士は、自分の領地を守るため、他の武将の状況把握、駆け引き、思惑、足利や南朝の動静、自軍の戦力を見定めて誓わなくてはならない。 各武将の生き様がカッコいい。
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フク
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再読。今の著作と比較するとおや?と思うところもあるが、大保原の戦は見応えがある。
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はむまろ
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南北朝の知識ゼロから北方太平記をスタート。後醍醐天皇の名前くらいは聞いたことあるけど詳しくは…なレベル。独特の文体(好き)で語られる淡々とした男たちの話。懐良皇子が九州統一を目指す。敵味方入り乱れ、諜報あり暗殺ありのきれい事だけではない戦。静と動の表現が巧く動の最たる合戦のシーンではその熱さにぐっとくる。なんなら涙ぐんでしまった。陸の戦いは一息ついたようなので、後半は水軍に話になるのかな。続きが楽しみ。たぶんこれは下巻読んだ後もう一周すると思う。ポロポロ退場していく人たちがいるので最後まで気を抜けない。
0255文字
あーさん☆㊗️22222冊達成!!(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
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ネタバレ『破軍の星』のある意味歴史的には続きで前編。後醍醐天皇が吉野に逃れて南朝を開いてしまう(;´д`)教科書では細かくは教わらないけど、気になる方はこちらを読まれたら良いかもしれないσ( ̄∇ ̄;)
0255文字
りょうけん
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<我> 北方謙三は,5W1Hを全然明記しないので,読者は困惑すること甚だしい. しかも,本書では一人の登場人物をしばしば二通りの呼び名で書き表す.そしてどうやらそれを意図的に遣っているようなのだ. たぶん売れるまでは何を言われようとも自文の特徴を出し続けているのだ,とは言っても読者に対しては不親切の極みであろう. これでもしも売れていなければ・・・そうか,僕ごときが読む事もなかったのか.やはり北方謙三は凄い!のだろうと思う・・・事に今更だけどしておく.m(_~_)m(すまぬw).
0255文字
ako
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ネタバレ北方さんの南北朝ものを久しぶりに。これが第一作だったのですね。全くなじみのない懐良親王、そして彼をとりまく人々や時代背景を理解するまでには少し時間がかかりました。が、入ってしまえばもうそこは・・・。上巻最後の、手に汗握る大戦の余韻を味わいながら下巻へ。
0255文字
眠る山猫屋
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再読。北方謙三さんによる時代小説の始まり。後醍醐天皇の子・懐良皇子が南朝の復権を賭けて九州に上陸するところから物語は始まる。まだ少年である懐良が様々な人々に助けられ導かれて成長していく様が描かれている。祭り上げられ重い期待を背負わされた懐良。周りの大人たちの武骨な優しさが彼を守っていたから、後の果断な性格が形作られていった。足利尊氏の残した九州分割の仕組みに抗いながら、朋友・菊池武光との出逢いに光明を見出だす。当時の天皇の神性に悩みながらの成長譚。忽那重明の死に様は、後の北方水滸伝に継承される壮絶さ。
兵士O

この小説の懐良親王は、僕の住んでいた鹿児島の谷山地区に、地元の豪族谷山五郎隆信に招かれて、住んでいた経緯があるのです。だからこの作品はいつか読みたいと思っていました。菊池武光は僕が昔好きだった武士で、この作品でそんなに熱く描かれているのであれば、なお更読みたいです。山猫さんのレビューは熱く、それでいてクールで、興味をそそる文章でした。

03/06 19:35
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Kaz HAT
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南北朝時代、徒手空拳から九州を征し、大陸との交易を通じ日本国王とまで称された懐良親王の物語。菊池武光という余人に代えられない武将と出会い、二人三脚で戦っていく様は圧巻。あまり知られていない登場人物でも、颯爽とした雰囲気に引き込まれる名作。
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くたなお
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この作品は、北方謙三氏の歴史長編1作目だそうですが、九州にあまり馴染みがないので、誰が誰やら直ぐにわからなくなるし、読み進まなかった。とりあえず下巻は、一旦返す。
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yasu7777
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★★★☆☆
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M
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破軍の星では陸奥の北畠顕家を描いたが、武王の門では顕家が活躍した時代より少し後の九州が舞台であり、後醍醐天皇の子である懷良親王が活躍する。東北では海の描写が殆ど無かったのに比べると、九州の海について書かれる描写が豊富なところからも、室町時代以前にもちろん、それ以後もであるが、堺や博多などが高麗など朝鮮の交易を通じて絶えず交流していたことが新鮮な視点ではあった。肥前、筑前、薩摩などの地名が出てきて、昔小学校の頃の社会の授業を思い出して微笑みながらも、歴史が連綿と受け継がれている有様を感じることができる。
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のりべぇ
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北方謙三の歴史小説第一冊。歴史の舞台での北方謙三の夢、ファンタジー。スタートからこの文体であったのは驚き。水滸伝に繋がるのようだ。2冊で終われるのか…
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Hata Shinichi
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比較的最近発売された北方作品で確立されてる北方節とは少し違いますかね。 戦の描き方も水滸伝とは違いますね。中国と日本の違いもあるんでしょうが。 あと、登場人物が多いのと、名前が覚えづらいですね。。 平氏源氏から続いた武士というのは、朝廷にはなかなか靡かないのですね。 菊池武光を仲間にできたのが大きかったですね。
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g750
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足利の時代に後醍醐天皇の息子として生まれ、九州に征西大将軍として派遣された懐良親王のお話し。戦国の歴史ものにはあまり出てこない水師の視点が出てきていた。この時代は血に土地に縛られるものだが、そこから少し離れ自分たちは自分たちで生きていこうとしている。それが二度の元寇と中央への不信感から生まれている点が興味深い。かといって陸への影響は小さくなく、むしろ大きい。対馬と菊池とのつながりが、高麗との交易を容易にし、征西府の軍資金となり、筑後川の戦いでの勝利につながっている。
0255文字
α0350α
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初めて三国志水滸伝以外のものに手を出しました。全然知識の無い時代の話なのでとても興味深く読めました。知識があればもっと面白かったのかなとも思いましたが。
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浦安さん
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2018年の189冊目は北方謙三先生の「武王の門 上」読了。 北方謙三先生が描く歴史小説。 主人公は懐良(南北朝時代の後醍醐天皇の皇子で征西将軍宮)と 肥後の菊池武光。 南朝の勢力拡大に九州征伐と統一をめざす 北方謙三=ハードボイルドなんですが、読んだことはありません。しかし、先生の書く歴史小説は大好きで何冊か読んでます。
0255文字
白山手賀
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抑制されつつも、力強い文体。歴史小説に向く。
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あいす
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破軍の星と比べると読みづらかった。
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lifeforone
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実家が九州なので、知っている地名や武家が数多く出てそれだけでもとても面白い。そうそう島津は最初は外様だったのよね、とか。著者らしく男臭い天下国家を語ってばかりのストーリーだが、心理描写は意外と細やかですっと人物に引き込まれていく。
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たーくん
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鎌倉幕府を倒し、後醍醐天皇が敷いた建武の新政も、北朝を戴く足利尊氏に追われ、わずか三年で潰えた。しかし、吉野に逃れて南朝を開いた天皇は、京の奪回を試み、各地で反撃を開始する。天皇の皇子・懐良は、全権を持つ征西大将軍として、忽那島の戦を皮切りに、九州征討と統一をめざす。懐良の胸中にある統一後の壮大な『夢』とは―。新しい視点と文体で描く、著者初の歴史長編。
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バリバリブーン
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南北朝時代の九州情勢はあまり知らないので、先がわからない分楽しみが多い。 登場人物が少し多いかな。
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みこと
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京都を巡って、足利一族内部、南朝、北朝で争っているうちに、九州でこんな動きがあったとは知らなかった。もちろん牧宮懐良親王も菊池武光も。そして難解な九州の情勢や、水軍のこともわかりやすく熱く描写されていて、引き込まれてしまう。勢いのまま下巻へ。
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浦
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南北朝時代、足利尊氏に敗れた後醍醐天皇は日本各地に息子たちを送り、武士をまとめて立ち上がらせようとする。わずか八歳で預けられていた比叡山から出され、命を狙われながら逃げ延び、海賊とも言える武士の元で14まで過ごし、それ以降九州へ上陸し征西府を築いた懐良親王の戦いを描く。史実ではないと思っていたが、実在の人物と知って驚いた。皇子でありながら華やかなこと・穏やかなことを全く知らず、一生戦いのなかで過ごした人生。そんな一生もあったのだ。
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MrO
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後醍醐天皇の息子の懐良親王と菊地武光の九州を舞台とした夢と友情の物語。歴史の教科書では、せいぜい足利尊氏との関係で一言触れられる程度だが、武家政権とも、腐敗した朝廷とも一線を画した独立国家を夢見る。破軍の星は、東北に独立国家を夢みる北畠顕家の物語だが、この時期に日本の両端においてそうした英雄が出てきたのはおもしろい。下巻は夢やぶれていく過程だろうが、楽しみ。
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武王の門(上) (新潮文庫)評価76感想・レビュー92