雷の冒険。荒唐無稽なストーリーだが、平安時代を生きる登場人物が生き生きと描かれていて、引き込まれた。藤壺の狡さを描く視点は女性の著者ならでは。NHK大河『光る君へ』と所々重なった。桐壺や藤壺は定子と、弘徽殿の女御は詮子と。映画化もされたので、観てみたい。雷は水と離れて、自分らしく生きればいいと思った。コンプレックスは誰でも持っている。そんなものに構っていられないほど、夢中になれる人や物があればいい。そんなものが見つかりそうな、希望の持てるラストだった。Lost in translation な雷に幸あれ。
雷の冒険。荒唐無稽なストーリーだが、平安時代を生きる登場人物が生き生きと描かれていて、引き込まれた。藤壺の狡さを描く視点は女性の著者ならでは。NHK大河『光る君へ』と所々重なった。桐壺や藤壺は定子と、弘徽殿の女御は詮子と。映画化もされたので、観てみたい。雷は水と離れて、自分らしく生きればいいと思った。コンプレックスは誰でも持っている。そんなものに構っていられないほど、夢中になれる人や物があればいい。そんなものが見つかりそうな、希望の持てるラストだった。Lost in translation な雷に幸あれ。