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2025年1月の読書メーターまとめ

ソババッケ
読んだ本
7
読んだページ
2524ページ
感想・レビュー
7
ナイス
166ナイス

2025年1月に読んだ本
7

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ソババッケ
ネタバレ25万石の徳島藩は9代藩主の蜂須賀至央が急逝し、末期養子を探す必要があった。藩は家老5家の旧弊な仕置きが続き、借財30万両を抱える状態になっている。藩の中核を担う物頭の柏木忠兵衛は仲間と藩の変革に乗り出した。まずは英明な藩主を迎える事、決まったのは秋田藩20万石の支藩・新田藩2万石の4男・佐竹岩五郎17歳である。藍という良質の特産物がありながら、大坂の商人には買いたたかれ、藩の家老どもは藍師株という形で税を取り立てる。藍という産業をどうやって発展させるのか。直仕置に乗り出した新藩主は名君なのか。★3.4
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
7

ソババッケ
ネタバレシリーズ4作目、お縫も19歳となった全6話。今回のメインは12、3年前に出没したという白狐という賊にまつわる話。盗みの後に狐の絵が摺られた札が置かれたからそう呼ばれた。だが、その賊の噂は途絶え、火盗改に捕まったとも他の賊に始末されたともいわれている。それと同じ札が深川五間堀に貼られていた。賊の狙いは何なのか・・・。物語はそれぞれ裏の顔を持つ長屋の皆が、協力して大きな悪党に立ち向かうというもの。1つの物語があっさりしすぎでやや残念。3話か4話にしてもっと掘り下げた話や捻りを加えた話にならぬものか。★3.3
が「ナイス!」と言っています。
ソババッケ
ネタバレ千吉親分が亡くなってからの1年間、北一は16歳から17歳へ。事件は2つ。1つは千吉親分を継いだ万作とおたま夫婦の文庫屋焼失事件とそれに続く気の毒ばたらき事件。気の毒だねえと火事見舞いにやってきて持ち出した大金や金目のものを盗む賊ばたらき。喜多次特製の線香と手懐けた野良犬の活躍で賊を追う。もう1つは28年前に発生した深川佐賀町の貸本屋・村田屋治兵衛の新妻が惨殺された事件。おでここと三太郎や検死方の与力・栗山周五郎や沢井家の隠居・蓮十郎に協力を願い事件の真相に迫る。懐かしい回向院の茂七親分の話も出て。★3.5
が「ナイス!」と言っています。
ソババッケ
ネタバレこの作家は他の作家の取り上げないような時代背景や要素を織り込むのが特徴で、今回も幕末の江戸近郊の農家の変遷がテーマのようで興味深い。ただ、物語がやっと動き出すのは後半で、作者の意図が見えず少々苦痛ではある。流通経済の影響で豪農と小作に分かれていく農村、横浜の生糸輸出の高騰を引き金に「武州世直し一揆」が起きた。鎮圧のために農兵隊を率いた兄の昌邦は悪党を3人斬ったという。その苦衷を知るべく武者修行を名目に下野に向かう弟の邦雄。腕の立つ徘徊浪人を探すが、旅先で出会った絵師の一家はある因縁を抱えていた。★3.3
が「ナイス!」と言っています。
ソババッケ
ネタバレ儀三治(ぎそうじ、俳号は牧之ぼくし)は越後国魚沼郡の塩沢村で名産の縮の仲買と質屋を営む鈴木家の跡取りで、地元の奇談を集め40年かけて版行する。著名な戯作者も儀三治の原稿に興味を持つのだが、売れる見込みが持てなく版元はしぶる。面白いのは、儀三治の原稿の流れに即した山東京伝、京山、滝沢馬琴などの私生活がかなりの頁を割いて織り込まれることである(そちらが狙いか)。今回初めて京伝(天才的な戯作者のせいか作家は敬遠する)の人となりを想像することができたし、曲亭馬琴が恩のある京伝を毛嫌いしていたことを知った。★3.4
が「ナイス!」と言っています。
ソババッケ
ネタバレ25万石の徳島藩は9代藩主の蜂須賀至央が急逝し、末期養子を探す必要があった。藩は家老5家の旧弊な仕置きが続き、借財30万両を抱える状態になっている。藩の中核を担う物頭の柏木忠兵衛は仲間と藩の変革に乗り出した。まずは英明な藩主を迎える事、決まったのは秋田藩20万石の支藩・新田藩2万石の4男・佐竹岩五郎17歳である。藍という良質の特産物がありながら、大坂の商人には買いたたかれ、藩の家老どもは藍師株という形で税を取り立てる。藍という産業をどうやって発展させるのか。直仕置に乗り出した新藩主は名君なのか。★3.4
が「ナイス!」と言っています。
ソババッケ
ネタバレ時代は昭和初期、朱鷺とトンボは金沢ひがしの花街の置屋「梅ふく」に所属する同じ20歳の芸妓である。朱鷺は能登の漁師の娘だったが家の貧しさに7歳で売られた。橋の下に捨てられた赤子を女将が拾って養女にしたのがトンボ。恵まれた境涯の者はおらず、余儀のない選択として花街にいる女たちの物語。皆、覚悟を決めて前を向いて生きていく。そこには人に対する情けや、ささやかな希望や夢もある。朱鷺の「水揚げ」に選ばれた旦那との仲は、5年後に判明する偶然の繋がりが悲劇の結末に・・。語尾が独特の石川のことばを懐かしく思い出す。★3.4
が「ナイス!」と言っています。
ソババッケ
ネタバレ臥牛山の城で有名な備中松山藩5万石の幕末。物語は嘉永3年(1850年)、儒学者・山田方谷47歳が藩の財政改革の元締に就任した時から始まり、鳥羽・伏見の戦いの始末まで。剣術指南役の熊田恰、方谷の私塾・牛麓舎の代講である三島貞一郎、13歳の藩士の娘・お繁、10石3人扶持の養子・塩田虎尾、方谷の養子・山田耕蔵の5人の目を通した群像劇風の特殊な構成。表高5万石、実高2万石弱で借財10万両を改善する方谷の改革そのものをもっと知りたいところ。「長州派兵3千余の藩兵」は数値間違いか、藩士千名のはず。★3.3
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/04/09(4697日経過)
記録初日
2009/01/05(5887日経過)
読んだ本
2326冊(1日平均0.40冊)
読んだページ
766021ページ(1日平均130ページ)
感想・レビュー
1767件(投稿率76.0%)
本棚
0棚
性別
現住所
大分県
自己紹介

最近は時代小説ばっかりを読んでいます。
自分なりのお気に入りを評価するために★で表示しています。

★4.5・・・傑作
★4.0・・・ひとに紹介したくなる本
★3.5・・・続編が出たら読みたくなる本
★3.0・・・読む本がなければ仕方なく読む
★2.5・・・途中で放り出したくなる本

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