田舎かから都会の大学へ、まさに自分の大学生活を思い起こさせていただきました。期待に胸躍らせ？入学して色々なバイトを経験し、友達もたくさんでき、一人生活を楽しみ、寂しさに涙した時もあり、恋をし振られ、沢山の本を読み、学校をさぼる時もあり、、。憎めないやつ、「世之介」。「悪人」を読んだ後だったので、同じ作家さんが書いたのかなとも最初感じました。

前半2篇は、借金取りの話が出てきてこのネタで全部続くのかと思ったが、大丈夫でした。強く逞しく、したたかな女性の生きる姿が印象に残りました。

人間の体の仕組みとは、不思議なものと改めて思いました。「ホメオステーシス」恒常性維持の仕組みが、人間には自然に備わっており、生きながらえるように体の状態を一定に保てるようになっている。文明の機器や医学に頼りすぎると、本来の生物としての生きる力が弱まって行くのかもしれない。身近な例でいえば、暑いからと言って冷房の利く部屋ばかりにいたら、体の温度調整する機能も弱まってしまうのかもしれない。調子が悪いからと医者ばかり通い、薬を飲み続けるのも、薬に依存する体質になってしまうのかも。バランスの問題でしょうけど。

田舎かから都会の大学へ、まさに自分の大学生活を思い起こさせていただきました。期待に胸躍らせ？入学して色々なバイトを経験し、友達もたくさんでき、一人生活を楽しみ、寂しさに涙した時もあり、恋をし振られ、沢山の本を読み、学校をさぼる時もあり、、。憎めないやつ、「世之介」。「悪人」を読んだ後だったので、同じ作家さんが書いたのかなとも最初感じました。

「堀場製作所」のバックアップというのが異色。江戸博物文庫、4冊の内2冊目。江戸の博物図鑑「本草図譜」「本草図説」をもとに作られた本書。江戸時代に、ここまで細密にかけるものなのか。江戸時代？を思いながらぼ～～と、ページをめくりました。

ふと、ブックオフで見つけた。そういえば西村賢太さんの作品で、たびたび出てくる藤澤清造作品だと思いすぐ購入。没後弟子を自認する西村さんの解説あり。友人岡田の自死に対して、岡田の兄とのやり取りや原因を突き詰めていく対話は壮絶。そこまで自分を攻めなくてもいいのではというぐらい、執拗に深く、深く。悲壮感漂う私小説。

情報の入ってくる量や媒体は、日々、キャッチーなタイトルをつけて気を引こうとしてくるので量も多く多種多様。アメリカでは新聞の購入者は少なく、テレビの情報が中心ということらしい。新聞、テレビ、ネット情報、本、、、いずれにせよ、全てを鵜吞みにせず自分で検証しながら情報を読み進めて、何が真実なのか、自分はどう考えるのか突き詰めてみるしかないと思う。

古代ギリシャのテオプラストスの小話集。古代ギリシャの人々の性格や行動、世間の様々な出来事を面白おかしく気の向くままに集めた作品。どの項目も、現代の世の中でも「あるある」だし、周りの人を客観的にみていると「いますよねこういう人」みたいな感じ。いざ、自分を見つめてみても時々の状況によっては、出ていますね。そんなことを考えながらも、「人それぞれ、さまざま」に気楽に生きていきましょう。

「プリンセス・トヨトミ」に次いで、万城目さん2冊目。最初は、テナントさんが商売しているビルの管理人さんのお話かと思いきや、途中から急展開。カラス女、巨大鼠あたりが出てくるようになってから、タイムスリップしたかのような世界へ引き込まれる。もう少し、他の作品も読んでみないと理解できない作家さんです。

素敵なカフェのお話。なんとも言えない雰囲気を醸し出す店というのは、そこで働いている人たちの気持ちや、お客さんや、店のつくり、使っている器等が集まってできるものだと思う。意識していなくても自然に醸成されるもの。そんな店に、行ってみたいですね。近所で探してみようと思う。自分の居場所みたいなカフェを。

イギリスの底辺に生きる「おっさん、おばはん」達の、涙ぐましくも逞しい生き様。「ＥＵ離脱」や国内外の色々な問題に対して、自分の考えを持ち仲間同士でも意見を言い合い、時にはデモを行い参加し、読んでいてパワフルな人々が周りにいるという印象でした。

「ひかりごけ」以来の武田作品。時代背景も古いし読んでいる時は、何だか理解できない、意味不明と思ってしまう。読み終わった後は、決して忘れないでいつまでも心に残っている短編集という感じでした。

階級が現存すると述べられているUKと、現存するけれど良く分からないまま自分は底辺ではないと認識してしまう雰囲気の日本。「国民全員それなりにお金持ち」というスローガンに騙され踊らされ、みんなで現実を見ないようにしていた日本。現状認識や自意識の違いだろうか？。英国在住のブレイディみかこさんのドストレートな内容には圧倒される。後半の音楽関係の話は、あまりに専門的過ぎて良く分からなかった。

「屑籠」どころか、「宝箱」「宝石箱」ですね。「90歳。何がめでたい」を読んで、映画も見てからファンになりました。小さい頃の思い出は、小さいことばかりですが、なぜか今でも記憶にピンポイントで残っています。小さい頃、自分の人生でどんなことがあったのか思い出させていただいた、心温まるエッセイでした。まだまだ作家現役でいてほしいと思いますが、無理をなさらずに気の向くままに過ごしてほしいとも思います。