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2024年10月の読書メーターまとめ

Mimi Ichinohe
読んだ本
4
読んだページ
1205ページ
感想・レビュー
4
ナイス
17ナイス

2024年10月に読んだ本
4

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Mimi Ichinohe
中宮彰子を描いた歴史小説。こんな人いるいる!と思わされる道長の人となりの描き方、今なら子どもでしかない時期に祖母詮子から受けた訓戒というか恨み節、一条天皇や家族への愛情、紫式部との交流。全体に天皇の血脈が何度もでてくるので、勉強になった。「いち段落」と「いち」を平仮名にして読み間違いを防ぐ心配りもよい。「きさきとは、何のための存在なのか。子を産まねば蔑まれ、子を孕んでは争いの種となり、死ぬことで安堵される。」この文章を書ける男性作者に感心する。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
4

Mimi Ichinohe
小説家である主人公が一風変わった同業者の話をするという構成の短編集。この作者は導入が巧みで、1ページ目から引き込まれる。『私は彼らに憧れているのだ。人生を踏み外してまでも、創作にのめりこむ姿勢に感銘を受ける』。どんな風に人生を踏み外してるのかワクワクする。1番好きだったのが『墓場の小説家』。書いている小説の世界に現実の方を合わせるため、高校に忍び込んだり、奥さんに浮気させたり(離婚)、死んだりするって、面白い。
が「ナイス!」と言っています。
Mimi Ichinohe
中宮彰子を描いた歴史小説。こんな人いるいる!と思わされる道長の人となりの描き方、今なら子どもでしかない時期に祖母詮子から受けた訓戒というか恨み節、一条天皇や家族への愛情、紫式部との交流。全体に天皇の血脈が何度もでてくるので、勉強になった。「いち段落」と「いち」を平仮名にして読み間違いを防ぐ心配りもよい。「きさきとは、何のための存在なのか。子を産まねば蔑まれ、子を孕んでは争いの種となり、死ぬことで安堵される。」この文章を書ける男性作者に感心する。
が「ナイス!」と言っています。
Mimi Ichinohe
「トライアングルズ」「無常の世界」「鏖」という中編3つ。芥川賞作家。20世紀末の都会の若者を描いた、世紀末的ナンセンス作品。解説の「パルプ・フィクション的」という言葉に納得。性と暴力に溢れていて、自分とは遠いもののようで、でも自分のどこかに内在、もしくは隣接してるのだろうか。「無常の世界」のメタ構造にいたっては、実態があるのかないのかもよくわからない。「トライアングルズ」は行動原理が独特なストーカーたち、「無常の世界」は知能の遅れにより犯罪に巻き込まれる、「みなごろし」はアンガーマネジメントができてない。
が「ナイス!」と言っています。
Mimi Ichinohe
『世界で一番、みじかい小説』『首なし鶏、夜をゆく』『酩酊SF』『布団の中の宇宙』『トランシーバー』『私の頭が正常であったなら』『子どもを沈める』『おやすみなさい子どもたち』短編8点。どれも珠玉。人には深さがあることが感じられて嬉しくなる。『トランシーバー』は『メアリー・スー』で既出だけど、もう1回読めて嬉しい。『布団の〜』は「異世界転生もの」を現実側から見るとオカルトだよねってところが面白い。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/05/01(4595日経過)
記録初日
2012/04/01(4625日経過)
読んだ本
734冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
188707ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
733件(投稿率99.9%)
本棚
10棚
性別
年齢
48歳
血液型
B型
現住所
青森県
自己紹介

一戸耳(いちのへみみ)と申します。
青森県の八戸市在住。
高校生の息子がいます。

好きなジャンルは手紙や日記形式、随筆など。
『枕草子』『あしながおじさん』『富士日記』
『戦中派不戦日記』などなど

無人島に持っていく3冊
『枕草子』
『続あしながおじさん』
『ジェーン・エア』

どうぞよろしくお願いします。

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