マザーグースの暗号がバカバカしくて、何故そんなことをして宝石を埋めるんだと思っていたが、全部読むとそれなりに辻褄は合う。最後に一ひねりあるのはさすが東野圭吾。

螺旋プロジェクトはこの作品が初めてなので、他作との関連が楽しめず残念。単体としての面白さはごく普通。後半やたら「あなたにお願いしたいことがあります」というセリフが目立った印象。お願いし過ぎ。

これはどこからがフィクションなんだろう。知らない人ばかりなので、人物について調べながら興味深く読み進めた。ただ結果的に面白いのかと言われると疑問。

地味ながら先が気になる展開と、気の強い主人公・飄々とした弟のキャラクターが良く、ずっと読んでいたいと思えるほどの面白さ。シリーズ化しても良いと思う。

マザーグースの暗号がバカバカしくて、何故そんなことをして宝石を埋めるんだと思っていたが、全部読むとそれなりに辻褄は合う。最後に一ひねりあるのはさすが東野圭吾。

こういう複雑な人間模様は好みだが、かなり複雑なので一気に読まないと「これ誰だっけ？」となってしまう。

短編集なので、ますます深みがないが、安定した面白さがある。時々読みたくなるシリーズ。

息苦しくなるような雰囲気でありながら、先が気になって読むのを止められない。二転三転しながら迎える最後の一行がお見事。

吉川先生の作品でなければ手に取らなかったであろうタイトルと装丁。蘊蓄はすごいし、退屈するわけでもないのだが、面白さは至って普通。

単なる東京會舘の思い出話と侮っていたらとんでもない。どの話も最後は泣きそうになるほど良い話。これはどこまで実話なんだろう。