直木賞候補作ということで、初めて柚月裕子さんの本を読んでみました。読みやすさはさすが。辛い犯人の境遇は読んでいて苦しく、ハイライトとなる体育館のシーンではハラハラして…。ずっしり読み応えと読みやすさ、エンタメ感のバランスはさすが人気作家さんだなと感じました。

初めて読む作家さん。カバーがアート的で素敵です。取り壊しを控えたマンションの住人を主人公にした連作短編集。金原ひとみさんみを感じる世界観でした。ままならない現実を受け止めつつも、心の本音が赤裸々に描かれていてなかなか興味深かったです。

今回は文芸フェスの行われるイギリスの島が舞台。それぞれの人物の裏にある事情のうち、予想してたものが1つ当たりました(笑)。このシリーズにも慣れてきたかも。

YouTubeの片桐仁と宇垣美里のチャンネルで紹介されていて手に取った1冊。著者のこじらせ具合がまた半端ない！これまで全くなじみのなかった「東洋哲学」についてポップに軽く書かれているので、さくっと読めます。面白かった。たしかに、西洋のものよりなじむかも。東洋哲学の他の本も読んでみたくなりました。

初めて古谷田さんの作品を読んでみました。朝井くんが描きそうな世界観だなーと思いながら読んでました。…が、それほど入り込めず。きわめて現代的なテーマを扱っているとは思います。他の作品はどんな感じなんだろう？

気軽に読めて楽しい1冊でした。本人が名推理をするのではなく、本人の周りの推理力が上がる「ワトソン力」を持った主人公が遭遇する事件が短編でまとめられていて、主人公が監禁されているシチュエーションも並行して描かれていて、その構成も楽しかったです。続編がまた文庫化されたらまた読もうと思います。

東大出身の作家さんによるアンソロジー。随所に散りばめられた東大ならではのワード(知らんけど)が読んでて楽しかったです。どのお話もそこそこ良かった。それにしても豪華な作家陣！気軽に読めておすすめです。

小野寺ファンとして最新刊は常にチェックしてます。安定の小野寺ワールドの中にも、主人公と同年代ということもあり、考えさせられる部分も今回は多少あったかな。

これだけの世界観でこの文章を上下巻に渡って書けるというのが小川さんのすごさ、頭の良さだなーと思いながらなんとか食らいついて読みました。なかなかに骨太で難解でした、私には。この辺の歴史の知識がもうすっかり抜けてて、もう少し詳しかったら楽しめたかも。下巻は迷うな

絶好調の岩井さん新作は青春xお仕事もの。キャラクター一人ひとりが愛おしく、さわやかで楽しい１冊でした。岩井さんの手掛ける作品の世界観の幅広さに脱帽。

警察小説を読んでみようと思って、書店でカバーのイラストも良い感じだしと思って手に取ってみました。今野敏さんも初めて、安積班なるものも初めてでした。人気シリーズなんですね。どれも短めの作品で読みやすく、登場人物にもまだ全然詳しくない中、安積のバランサーぶり、落ち着いていていかなるときも公平さを忘れない姿勢に胸を打たれました。あとは組織で仕事するってたしかにこんな感じだなー、と会社員としてもなんとなく共感したり。こちらがシリーズ最新刊とのことなので、遡っていこうと思います。今度はがっつり長編を読みたい

シリーズ2作目。前島密や大久保利通など実在の人物も出てくるんですね。細かな人物や言葉をきちんと理解できたかは自信ないけど、ざっくりストーリーを追って読了。そして続きが気になる…！

ほんタメ文学賞であかりんがノミネートしてたので読んでみました。島本さん、好きな作品いくつかあるけど読むのは久しぶり。島本ワールドが存分に味わえる作品ばかりでとてもいい1冊で満足、おすすめ！

ホラー小説なるものを初めて読んでみました。楽しみ方がわからないまま読み進めていったけど、分かりやすく、ミステリーとして読み進めていった感じで楽しかったです。晴子さんと越野のバディものとしてもやり取りがテンポよく面白かった！

初めて東川さんの本を読んでみました。烏賊川市シリーズというんですね。戸村と義兄の私立探偵とのやり取りがコミカルで楽しかったです。

いやーーー、話題の『PRIZE』と同じくらい面白かった！昭和の芸能界が舞台。サラブレッド＆田舎の叩き上げがデュオでデビューしていくお話。定番の設定がまぁ楽しくハマっていて王道の面白さ。分厚い文庫だけどグイグイ読み進められて2日で読み終わりました。おすすめ！

このシリーズ、気になって読んでますが、1冊１冊が結構な分量でなかなか大変です。事件の内容もグロテスクで残酷でした。ざーっとなんとなく読んで読了。。。なかなか楽しめる域にまで達しません　笑

書店では何度も目にしてましたが、ほんタメ文学賞にノミネートされていたので、ちょうどいい機会だと思って読んでみました。パン屋を舞台にした日常の謎解きの短編集。評判通り、ライトで楽しく一気に読了。子どもにも、普段本を読まない人にもぴったりの1冊ではないでしょうか。読んでいるとパンが食べたくなりますね。楽しかったです。

『臨床の砦』の姉妹本とのことで続けて読んでみました。『臨床の～』で出てきた敷島先生以外の医師のお話もあって、セットで読むとより堪能できますね。コロナの診療に対しても、様々な医師の考え方があって一筋縄ではいかない難しさもよくわかったし、何より三笠のリーダーシップに脱帽。現場の過酷さを改めて知れて読めてよかったです。

テレビで拝見して、夏川さんのお人柄もとても穏やかで好感なので、書店でたまたま目にして読んでみました。『神様のカルテ』『スピノザ～』も大好きだったので、久々に医療もの。コロナを真正面から扱っていて、現場の緊迫感が伝わってきます。夏川さんご本人か？と思わせるような冷静沈着な敷島の目線で、すいすい読みやすいけど地に足のついた現実もしっかり描かれており満足の1冊。続編も読んでます。

直木賞候補作ということで、初めて柚月裕子さんの本を読んでみました。読みやすさはさすが。辛い犯人の境遇は読んでいて苦しく、ハイライトとなる体育館のシーンではハラハラして…。ずっしり読み応えと読みやすさ、エンタメ感のバランスはさすが人気作家さんだなと感じました。

まるまる太宰治の作品を扱ったお話。登場人物が多く事件の中身も複雑に絡み合っていてなかなか理解するのが大変だった。唯一の楽しみが大輔と栞子さんの関係がどう進展するかと、栞子さんと母の確執です。続きも読みたいと思います